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「学芸員と行く調査研究体験ツアー<地中レーダー探査編>」[2014年03月16日(Sun)]
平成25年度 博物館友の会会員限定企画

「学芸員と行く調査研究体験ツアー

  <地中レーダー探査編>」開催しました!

その2 地中レーダー探査体験編

概要説明の後、休憩をはさんで屋外(博物館の中庭)で実際に使用する機器を使って地中レーダーの探査体験を行いました。大変に高価な機器で、以前は1000万以上もしたそうですが、いまはかなり安くなってきたそうです。それでもこれだけで高級車が買えるそうです。余談ですが、以前耐震偽装問題があったとき、これと類似の機器が建物の鉄骨のチェックをするのに活躍したそうです。

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レーダー本体とアンテナをつないでセッティングをおこなっています。このケーブルだけでも数十万円するそうです。

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実際にアンテナを引っぱってみましたが、皆さんレーダーの映像に興味津々の様子でした。ちなみに、副主幹が首からレーダーを下げるのに使用しているのはギター・ストラップです。さすがギタリストですね?!

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申し送れましたが、アンテナを引っぱっていただいているのは学芸の藤木主査です。ありがとうございました。

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ここで参加者の方にレーダーを持っていただいて体験を行いました。この方は、鹿児島県出水市からわざわざご参加いただきました。副主幹自らアンテナを引っぱっていただいております。

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対象物の見え方や、見方について解説をしていただいています。

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これがレーダー本体です。以前に比べるとかなりコンパクトになったそうです。

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レーダー本体と、奥に見えるのがアンテナです。

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今回はいろいろと不手際があり、参加者の方々や学芸の方にもご迷惑をおかけしてしまい反省しております。それでも、参加者の方が大変に喜んでいただけたようで安心いたしました。
また、こういった企画を行っていきたいと思っておりますので、博物館友の会へのご入会よろしくお願いいたします。
お問合せは、運営支援事務局までお気軽にどうぞ。(電話:0983-43-5116)

参加者の皆さん、東さん、藤木さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

「学芸員と行く調査研究体験ツアー<地中レーダー探査編>」[2014年03月16日(Sun)]
平成25年度 博物館友の会会員限定企画

「学芸員と行く調査研究体験ツアー

  <地中レーダー探査編>」開催しました!

その1 概要説明編


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3月15日(土)、午後1時より平成25年度博物館友の会会員限定企画「学芸員と行く調査研究体験ツアー<地中レーダー探査編>」を開催いたしました。当初、10名ほど参加予定だったのですが、急用他で当日は4名と少ない参加者となってしまいました。そこで予定を変更してまずは博物館セミナー室での概要説明、その後に中庭で実際にレーダーを使った探査体験を行う事となりました。参加者の皆さんには、当日の変更でご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ありませんでした。

今回の講師は、考古博物館学芸普及担当の東副主幹です。過去の調査データを使って、「地中レーダー探査とは?」という事をお話しいただきました。

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データを解析する事によって、古墳を立体的に視る事ができるんですね。

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以前に行った調査によって、「男狭穂塚」は前方後円墳が壊されたものではなく、帆立貝型古墳である事が明らかになったということです。分かりますか?しかも全長はどちらも176m。不思議な一致です。何か意味があったんでしょうか?

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こちらは、国宝「金銅製馬具」が出土したと言われる「百塚原古墳」です。こちらもレーダー探査を行ったそうです。

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これは、レーダー探査の画像を浅い所から徐々に深いところにむけてスライスしたイメージです。面白いですね。

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一番下の大きい円が「百塚原古墳」です。上に3本見える赤いラインは、農家の方が以前に掘った畑の溝だそうです。その他に、今は削られてなくなってしまった円墳が4基ほど見えますね。地表をみるだけでは分からないことも、地中レーダーで見るとよく分かる(?)そうです。私のような素人は言われてはじめて「そうかなぁ・・・・」と思うばかりです。

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これは、「地下マップ」と呼ばれる画像を深さに応じて重ねたものです。これによって、地中の様子が立体的に分かりやすくなるそうです。

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これは、実際に古墳のレーダー探査作業を行っているところです。1回の調査で重たい探査機器を使って5Km以上歩くそうです。高低差もあるので、かなりの重労働ですね。夏場の調査では、熱射病や熱中症で倒れる方もいるそうです。大変なお仕事です。

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これは、レーダー探査で解析した地中の断面です。波打ったように見えるところには何かある可能性があるそうです。といっても、素人にはよくわかりませんが。

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東副主幹が紹介してくれた面白い(?)画像です。前方後円墳の上と左に、規則正しく並んだ点線のように見えるもの、何かわかりますか?調査の時、先生方もよく分からなくて地主さんに尋ねたところ、これは以前植えてあったミカンの木の跡だそうです。地上から見ると分かりませんが、地中レーダーでこんな事も分かるんですね。

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この後は、いよいよ中庭で実際に器械を使ってレーダー探査体験を行います。

<その2へ続きます>
宮崎の玉「勾玉に魅せられた人々」[2014年02月22日(Sat)]
企画展関連講座 
宮崎の玉「勾玉に魅了された人々」

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今回の講演会は、学芸員主査 藤木聡氏によって行われました。玉の種類、原材料、縄文時代の牙玉、弥生・古墳時代の勾玉、宮崎における玉の特徴などの 内容でした。また、2014年1月11日明治大学駿河台キャンパスで行われた木下尚子氏の講演会の内容も一部紹介されました。

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―縄文時代の牙玉―
 クマ、オオカミ、イヌなどの牙の根元に穴をあけた製品で孔の端部には、紐ずれの痕跡が見つかっています。また、歯根部の孔近くに紐掛けの刻みも発見されています。
 牙の湾曲した形状と結縛する行為によって命を守る呪具であったと見ることができます。

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宮崎の縄文勾玉は、九州の他地域と比べヒスイ製玉が多く、東日本(北陸・東海)の影響を九州で最も敏感に反映しています。

−弥生時代の勾玉−
 北部九州の平野部を皮切りに、経済基盤や技術体系が次々と刷新されていくなかでも人々は伝統的な呪具に固執しました。
 球状の頭部、筒状の胴部・先細りの尾部を持ち、屈曲の明らかな豊満な勾玉に定型化してきました。また、孔を中心に3〜4状の細い線を放射線状に刻む縄文勾玉の結縛行為がデザイン化された丁子頭勾玉が出土しています。また、丁子勾玉はヒスイを使用しています。身分表示の装身具としても用いられました。

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宮崎の弥生勾玉は土製品が多く、石製の勾玉は僅少で、1cm以内の小さなものになります。また、緑系の石を使われているもののヒスイ製はありません。

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−西都原4号地下式横穴墓に勾玉はあったのか−

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 南側を頭に、割竹状の屍床南側に22本の歯(壮年)が発見されました。頭部付近にはヒスイ製勾玉1点(L=2.4cm)、碧玉製管玉16点(L=2.2-0.7センチ)、また、腰から足付近からは紺色ガラス製丸玉115点、淡青色ガラス製小玉64点、緑色凝灰岩製管玉11点が発見されています。

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「平成25年度 NPO企画力向上研修 〜実践 自治体編」[2014年01月26日(Sun)]

平成25年度

NPO企画力向上研修

  〜実践 自治体編〜

   平成25年1月25日(土)13:30〜16:30

    みやざき県民協働支援センター

昨日、宮崎市の”みやざき県民協働支援センター”において、「NPO企画力向上研修」の「実践 自治体編」が開催されました。

自分達のミッションを地元自治体との協働で実現させたい!
では、自治体が公募する事業に対してどのように応募するのか?
採択されやすい企画とは? 自分の企画のアピール方法は?
自治体が望む企画の作成には自治体の考え方を知る事が必要です。
講師は地元自治体の担当者!!徹底的な現場主義研修会です。

「自治体公募事業」に積極的に応募しましょう!! そのために、今回は
自治体公募のイロハを知り、実際の審査員経験者から企画書のツボを伝授!

公募する側、審査する側、応募するNPOが一同に会しての研修で、ある意味”掟破り”とも言える素晴らしい企画です。

この日は、県内各地から多数の団体の方が参加されました。
まずは、センター長から挨拶とこの研修の趣旨や心構えについてお話がありました。

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いよいよ研修が始まりました。まずは、県の生活・協働・男女参画課の方から、県が公募する事業についてのポイントについてお話がありました。
「孫子の兵法」からの引用で、「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず」という言葉にあるように、相手(公募する側)が何を求めているのか?そして、自分達は何が出来るのか?(強み)を知ることが重要だという事でした。

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続いては、宮崎市の担当者の方から、ニーズに基づいた自己満足にならない企画が大切だという事などのお話がありました。

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最後は、日向市の担当者の方です。日向市では公募事業の審査会に市民も参加しているということで、市民の目線に立った、市民の生活に密着したテーマでという事でした。参考になります。

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休憩をはさんで、多くの事業の審査員を務められている宮崎大学の根岸先生も加わって、「審査のポイント」と題して、先ほどの担当者の方も交えてパネルディスカッションが行われました。実際に公募の採択に関わっていらっしゃる方々の赤裸々な告白(?)の連続で、とても参考になる発言ばかりでした。改善点や反省点も多く気づくことができました。

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今回の研修の成果を、今後の活動に活かしていきたいと思っています。参加者の皆さんも、それぞれいろんな気づきがあった事と思います。
講師の方々、参加された皆さん、お疲れ様でした。
「第5回ドラッカー講座」[2014年01月24日(Fri)]

『第5回 ドラッカー講座』

  〜非営利組織におけるリーダーシップ〜

  2014年1月23日 19時から

  会場:宮崎県NPO活動支援センター

 昨夜、宮崎市の宮崎県NPO活動支援センター(NPOハウス)で19時より、「第5回ドラッカー講座が開催されました。今回のテーマは、「非営利組織におけるリーダーシップ」でした。非営利組織において、どのようなリーダーが求められるのか?そして、そうしたリーダーとなるには何が必要なのかを学びました。

こちらがテキストの「非営利組織の経営」です。

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まず、講師をしていただく、宮崎大学の根岸准教授から概説がありました。

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この後は、3グループに分かれて、”@理想のリーダー像とは?”、”A理想とされるリーダーとなるには?”
の2点についてグループディスカッションを行いました。それぞれの立場や考えが異なり、いろんな意見が出されました。

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話し合いの後は、各グループの代表がその結果を発表しました。視点の異なる意見が多く、とても参考になります。

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最後は、根岸先生とセンター長のお二人で総括をしていただきました。
次回は最終回、「第6回 非営利組織における自己啓発」で、2月19日に開催予定です。興味のある方はぜひご参加ください。

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根岸先生、センター長ありがとうございました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。
第7回九州観光ボランティアガイド大会in長崎[2014年01月22日(Wed)]
第7回九州観光ボランティアガイド大会in長崎
1月20・21日に行われました。600人を超えるボランティアの参加で大盛況でした。
朝7時に西都原考古博物館へ集合。19名の参加者でした。

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5時間におよぶバスの移動中 昼食でした。中華料理でした。

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やっと会場に到着。おもてなしの出迎えでした。

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ゆるキャラ君もお出迎え。

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−1日目−

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基調講演 「つづける つながる ひろがる」〜観光ボランティアガイドにできること
講師:鷲尾裕子氏(松蔭大学 観光メディア文化学部 準教授)
内容:注目される観光まちづくり、ガイドわくわく、あなたのまちのわくわく探し、なぜ地産地消が注目されるのか、伊勢神宮式年遷宮に学ぶ子どもや孫の世代に街をつなぐ、「あまちゃん」に学ぶ、チームになる、理念の共有と確認
分科会  ガイドが地域で果たす役割、ガイド体験から学ぶ、お客様を楽しませるガイド
方法と心づかい、これからのガイド(団体)のあり方

事例発表 @「ガイドが地域で果たす役割」 長崎県 
壱岐島おこし応援隊「チーム防人」代表 中山忠治氏
     A「持続可能なガイド団体のあり方」 大分県 
大分県ふるさとガイド連絡協議会 会長 平野芳弘氏
     B「お客様を楽しませるガイド方法と心づかい」 熊本県 
玉草宝島案内人の会 会長西岡義清氏
     C「運営は組織的、運用は個性尊重」 宮崎県 
宮崎市神話・観光ガイドボランティア協議会 副会長 湯川英男氏

4名の方の事例発表でしたが、まちおこしとガイド案内がバランスよく行われているのかを聞きました。添乗した事務局(NPO)のスタッフとして学ぶべき点が多くありました。

情報交換会 
ガイドボランティアの方々が立食パーティーのなか、それぞれに情報交換をしていました。今回は各県より98団体 のボランティアの方々でした。今回は7回目で、九州を1周したと言う事もあり、和気あいあいという雰囲気での情報交換会でした。ボランティアの方に博物館、西都原(西都市)のパンフレットを配って頂きました。

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宿泊   
今回は大会会場と宿泊場所が同じと言う事もあり、時間的に余裕もあり安眠できたと言う事でした。部屋もきれいで快適でした。

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−2日目−パネルディスカッション
1日目に行われた、分科会のパネルディスカッションが行われました。
    
その後閉会式を行い、現地視察をされる方、そのまま帰路につかれる方もいらっしゃいました。私たちの団体は、諫早湾干拓堤防と普賢岳災害記念館を見学しました。

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海の色の違い分かりますか?現在裁判では福岡県と長崎県では、違う見解があり、争点が違ってきている為に余計に色々とややこしくなってきているみたいですが、そうこうしているうちに自然は壊されていっています。

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昼食をとりました。みずなし本陣ふかえで頂きました。出汁がしっかり聞いた料理を頂き皆さん大満足の様子でした。このみずなし本陣は、当時の普賢岳の様子をそのまま保存しています。頭では理解していたつもりでも実際の災害の状態を目の当たりにすると、ショックは隠せません。

普賢岳災害記念館も見学しました。

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自然の恐ろしさと人間の欲の為に壊されていく自然を目の前にし、ボランティアの方々は、それぞれに考える事があるように感じました。

帰りはフェリーに乗り帰ってきました。皆さん体調不良者も出ず、元気に戻り事が出来ました。添乗した事務局スタッフも楽しい2日間を過ごすことが出来ました。
西都原古墳群を歩く[2013年12月14日(Sat)]
西都原古墳群発掘100年関連講座「西都原古墳群を歩く」
講師は、西都原考古博物館 学芸普及担当の藤木主査と泊主査でした。

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この花館集合! 強い風が吹く中、受講された方は、パワフルに歩き、寒さを感じさせない講座でした!! 今しか見れない発掘現場も見学する事が出来ました。

−見学した古墳紹介−
【206号墳:鬼の窟屋 6世紀末〜7世紀】
西都原古墳群において、横穴式石室は現在のところ、鬼の窟屋が唯一。玄室内からは馬具の破片、棺釘、須恵器、土師器が出土。
どの様に石が置かれ、造られていったのかという話が大変興味深かったです。現場でしか味わえない、講座の醍醐味を感じました。

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【81号墳:4世紀初頭】
南北に主軸をとる前方後円墳の中で唯一、前方部を北に向ける。
古墳の形状は3世紀中〜末に近いが、遺物 土器の判断で4世紀初頭と平成16.17年度の宮崎大学による発掘調査で報告されている。
台地から集落が見渡せるところに墓が造られている。また、葺き石が白色に見えることから、オーソリティを感じる事が出来ました。

【72号墳:一本松塚:4世紀前葉】
大正元年に調査(第一調査)されています。日本考古学史において、粘土槨を確認した最初の例である。粘土槨からは、鏡や鉄剣が出土しています。

【35号墳・13号墳・1号墳・2号墳・202号墳など】
 色々と古墳をめぐり、調査・整備が終了し、見学コースとして、また紹介できる古墳が増えつつあることが、頼もしく、また待ち遠しく感じました。
 発掘調査に関しては、どんな道具を使い、どの様に作業するのか、また遺物を発見した時はどの様にしていくのか、また、作業をするにあたり、古墳を大切に思いながら調査をされているかが分かる講座でした。

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ユニバーサルデザイン研修[2013年11月16日(Sat)]
「ユニバーサル」研修

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ガイドボランティアの方を対象に、西都原考古博物館における「ユニバーサルデザインについて」の研修を行いました。講師は当博物館の東憲章副主幹でした。
当博物館は、だれでも楽しめる博物館を目指して10年がたとうとしています。
ガイドボランティアの方々は、基本、今迄の経緯、今後の取り組みをきき、次のステップへと進みます。

−ユニバーサルデザインの実現−
 新しい博物館づくりの過程で、施設と情報のバリアをなくし、すべての人々が利活用できる場を目指し、「ユニバーサルデザインの実現」を基本としました。これは、博物館の施設、学芸員の意識、更には利用者の持つ博物館へのイメージから、あらゆるバリアを取り除くことです。
 当館展示の最大の特徴は、「常新展示」と「オープン展示」です。「常新展示」は常に新しい情報を発信するという「造語」で、お客様からの「一度行ったことがあるから」というバリアを取り除くもの。

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 学芸員の意識も、時に大きなバリアになることもあります。「展示を変えること」は、「情報を更新する事」であり、必要以上にバリアを設けるべきではありません。展示情報を発信するために色々な手法があります。同じ資料を用い別の声を引き出すことも必要。また、空間の可動性にも可能な限り制限されることなくパーテーション等を用い情報発信が出来るようにしています。
 「オープン展示」については、資料に直接触れることで、至近距離からの観察や感触により質感の把握が出来るよう、ハンズオン展示を超え「触ることを拒まない」と事を基本にしています。

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 展示室では、不特定の人への無条件に情報を流し込む音声解説は採用せず、歴史への誘いを演出するオリジナルのBGMを流しています。情報伝達の手段は、文字情報に特化し「語り」として提供しています。「歴史」そのものの特性として「人から人へ、世代から世代へ」と語り継がれるものであることを意図したものです。
 そのほか、施設・設備の面では、建物内外の段差へのスロープ設置、手すりと床誘導ラインの設置の徹底、多目的トイレの設置があげられるが、オリジナルの音声ガイドシステムと触察ピクトの導入です。

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−ユニバーサルデザインの検証と改善− 
 2004年12月、日本ミュージアムマネージメント学会によるユニバーサルデザインに関するシンポジウムが、当館を会場に開催されました。当館の取り組みとその評価検討を行うと言う趣旨のもとに多くの参加者を迎えました。
 講師の方からの3点の指摘がありました。@触察ピクトの種類が多く、視覚障害の方の正確な認識が難しい。A触察ピクトのみではなく点字との併用が望ましい。B健常者や外国人には有効であろう。こうした指摘を受け、当館では、受付カウンター横の説明用触察ピクトに、音声と点字による解説を付加することとしました。

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−今後の取り組み− 
 当館の展示や解説の内容については、その対象を「大人」としています。子供たちに展示や解説の内容をかみ砕いて伝える役割は、大人が担うべきものであり、親や学校の教員、博物館の学芸員や解説員の役割です。これこそが「人から人へ、世代から世代へ」という歴史の伝達のあり方を実現するものです。また、子供向けの様々なイベントやプログラムを用意する事も重要な手段となります。
 当館のユニバーサルデザインは、全国共通なものではなく、当館のみのオリジナルなものです。これらを広く浸透させ、県内、国内そして世界に発信し定着させていくことも重要な任務です。
そしてユニバーサルデザインの実現にとって、最後のそして最大のバリアは、人の心の中にある閉鎖的な体質や考え方です。このことを認識し、広く開かれた検証と検討、改善の継続こそが最も重要だと考えています。
国際交流展関連講演会[2013年10月19日(Sat)]
国際交流展 関連講演会
「韓国中原と南九州−日韓の古墳の多様性を検討する−」
『韓国中原地域と南九州の古墳時代』
多くの方が韓国から来られた講師の講演を熱心に聴かれていました。

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講師:成 正縺i大韓民国 忠北大学校 教授)
「中原地域の馬韓・百済墳墓の様相と特質」

 中原地域で調査された馬韓と百済関連の墓の様相を見て、その特徴と性格を把握した。この地域の馬韓初期粘土帯土器文化段階の墳墓は、その数がわずかで、散発的に定着したような姿を見せている。
 馬韓後期の原三国段階には、美湖川流域と南漢江上流域にそれぞれ大規模墓群が造営されていた。基本的に土壙墓と合葬墓、丸底短頸壺と鉢形土器のセットおよび馬形帯鉤の副葬などが東と西で共通して現れ、この段階の文化形成に北方地域、特に楽浪系統の文化が相当な影響を及ぼしたものとみられる。
 また、中原の西側には清州新鳳鳴洞と清原松垈里・上平里遺跡などのように墓制と遺物相などにおいて4世紀代に馬韓から百済へと漸進的な交替様相をみせる古墳群が存在する。清州新鳳鳴洞古墳群築造集団は、天安龍院里や公州水村里古墳群の築造集団などと比肩される、百済の地方における重要な勢力であり、百済の対加耶・対倭交渉の重要な窓口の役割をしていたものとみられる。

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講師:都 義普i大韓民国 国立中原文化財研究所)
   「中原地域における三国・統一新羅時代の古墳文化」
 原三国期における馬韓の範囲に比べて百済古墳のうち、もっとも代表的な遺跡は、清州新鳳洞遺跡で、新鳳洞からは、土壙墓と石槨墓、横穴式石室墳などが確認されており、百済最大の古墳群とすることができる。新鳳洞遺跡で確認された古墳と出土遺物は、隣接する他の百済古墳と比べて位階が高いと判断され、当時の在地集団の中でも序列が高い者か、あるいは百済中央から派遣された官吏の墓であると推定できる。
 高句麗古墳は、豆井里古墳群が唯一である。京畿道、江原道などで調査された南韓地域の高句麗古墳の分布様態からみると、少数の古墳が離れて存在している事がほとんどである。このことから忠州豆井里古墳群で6基の古墳が並列して造成されたのは、高句麗も忠州地域を重要視していたことを示す事例と見ることができるだろう。歴史的な状況や近隣の清原南城谷遺跡、中原高句麗碑の存在などから、中原地域に高句麗古墳が存在したことは、当然のことで、今後さらに確認される可能性が非常に高い。
 6世紀後半短脚高坏が流行していた時期に入ると、新羅古墳の分布は、中原地域全域で拡大し、これは中原地域が新羅の支配下におかれた状況を示すものである。忠州樓岩里・下九岩里古墳群は、忠州に設置されていた新羅の国原小京と関連する官僚を含む上位階層の古墳である。印花文土器以降の段階は古墳が衰退して少数が確認されるのみであり、その規模も小型化していく現象が丹月洞古墳群を通して確認することができる。

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国際交流展解説案内研修[2013年10月06日(Sun)]
2013国際交流展
韓国国立中原文化財研究所との
学術文化交流約定締結5周年記念
「韓国中原と南九州」
10月4日(金)〜12月1日(日)


西都原考古博物館のガイド案内ボランティアスタッフの方対象の定期研修:国際交流展解説案内の研修会が行われました。いつもに増して、熱心な皆さんでした。今回は展示品を中心に研修が行われました。

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韓国の中原の古墳文化(馬韓、百済、高句麗、新羅、統一新羅)時代と鉄生産地としての遺物、南九州の古墳と鉄を韓国との比較で分かりやすく展示されています。また、その当時の装飾品耳飾り等も展示されており、美としての展示も楽しめます。また、交際交流展として展示するまでの準備がどのように行われているのか写真で紹介されています。遺物だけではなく楽しめるコーナーも作られています。

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