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宮崎の玉「勾玉に魅せられた人々」[2014年02月22日(Sat)]
企画展関連講座 
宮崎の玉「勾玉に魅了された人々」

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今回の講演会は、学芸員主査 藤木聡氏によって行われました。玉の種類、原材料、縄文時代の牙玉、弥生・古墳時代の勾玉、宮崎における玉の特徴などの 内容でした。また、2014年1月11日明治大学駿河台キャンパスで行われた木下尚子氏の講演会の内容も一部紹介されました。

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―縄文時代の牙玉―
 クマ、オオカミ、イヌなどの牙の根元に穴をあけた製品で孔の端部には、紐ずれの痕跡が見つかっています。また、歯根部の孔近くに紐掛けの刻みも発見されています。
 牙の湾曲した形状と結縛する行為によって命を守る呪具であったと見ることができます。

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宮崎の縄文勾玉は、九州の他地域と比べヒスイ製玉が多く、東日本(北陸・東海)の影響を九州で最も敏感に反映しています。

−弥生時代の勾玉−
 北部九州の平野部を皮切りに、経済基盤や技術体系が次々と刷新されていくなかでも人々は伝統的な呪具に固執しました。
 球状の頭部、筒状の胴部・先細りの尾部を持ち、屈曲の明らかな豊満な勾玉に定型化してきました。また、孔を中心に3〜4状の細い線を放射線状に刻む縄文勾玉の結縛行為がデザイン化された丁子頭勾玉が出土しています。また、丁子勾玉はヒスイを使用しています。身分表示の装身具としても用いられました。

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宮崎の弥生勾玉は土製品が多く、石製の勾玉は僅少で、1cm以内の小さなものになります。また、緑系の石を使われているもののヒスイ製はありません。

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−西都原4号地下式横穴墓に勾玉はあったのか−

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 南側を頭に、割竹状の屍床南側に22本の歯(壮年)が発見されました。頭部付近にはヒスイ製勾玉1点(L=2.4cm)、碧玉製管玉16点(L=2.2-0.7センチ)、また、腰から足付近からは紺色ガラス製丸玉115点、淡青色ガラス製小玉64点、緑色凝灰岩製管玉11点が発見されています。

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