この度、元山口県立大学教授小川雅広様のご協力により、
山口県立大学の売店で環境福祉米が販売され、
その収益がフードバンク山口に寄付されることになりました。
環境福祉米は、耕作放棄地で作られた28年産うるち米(品種:ひとめぼれ)です。
また、27年に作られた環境福祉米(品種:ヒノヒカリ)もいただきました。
こちらはいつも通り、希望される機関・団体・事業所等にお分けしています。
通常、1年間「玄米」で貯蔵して精米したご飯は、
古米臭と粘りの低下によって味が落ちてしまいます。
今回いただいたお米は、冷暗所、室温で「モミ」貯蔵されていため、
市販の玄米貯蔵されているお米と比べて品質は良好に維持されています。
ただし、お米の中に黄茶色のものが1%程度混入しています。
これは、1年間モミ貯蔵することによって、糠層と澱粉胚乳との剥離ができにくくなったため、
精白過程を2度繰り返しても精白できなかった玄米です。
炊飯するとその色はほとんどわからなくなり、
むしろ玄米の栄養が付加された栄養満点のご飯になります。
また、一般的な古米よりは品質が保たれているものの、ご飯にした時の粘りが若干低下します。
そのため、フードバンク山口では、28年産環境福祉米の小米を混ぜて炊飯することを推奨し、
希望される方にお分けしています。
小米は、籾を除去する作業でお米が割れて大量に発生する小さな米で、
サイズが小さいだけで新米としての味は変わりません。
この小米を1割程度加えることによって、ご飯の粘りが回復します。
環境福祉米の受領を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
(090-8600-0864 今村)