10月16日には「世界食糧デー」です。日々いただいている食べ物に感謝し、また世界の食糧事情について改めて振り返る日です。1945年に国連食糧農業機関(FAO)が設立されたのがこの日であったことから、10月16日が「世界食糧デー」となったそうです。
世界には人口の11%に及ぶ8億を超える人々が十分に食べ物を得られていない現状があります。世界人口の爆発的増加による避けられない事情なのかと思いきや、実際世界の食べ物は足りています。必要な場所に必要な量が届いていないだけです。バランスが悪いのです。栄養を十分に取れない子ども達がいる地域の反対側には、食糧の廃棄に困っている企業がいるというのが問題なのです。余分なものを足りない場所に移動させれば、これ以上生産を増やす必要もありません。生産過剰は環境への大きな負荷にもつながります。
循環型社会とよく言われますが、食べ物の生産と供給においても循環がスムーズに行く社会に少しでも近づけることが私たちには必要なのではないでしょうか。
食べ物を喜んで捨てる人はいないでしょう。捨てざるを得ない時、誰しも心に負担を感じながら捨てていると思います。地球から生まれたものは全て大切な資源です。できるだけ必要な分だけ購入し、余分に手元にあるときは必要な場所へ回す。それが私たちが地球のためにできることの一つだと思います。今日も、すばらしい日本語の一つである「いただきます」を口にしながら、食卓に並ぶ命に感謝しましょう。
写真は田舎暮らしをする筆者が、山で見つけた季節の恵です。季節をいただける、これ以上の贅沢はありません^^(土から顔を出してるのはミョウガです)