★天然ウナギを釣ってバーベキュー先日、三重県の尾鷲に程近い、
銚子川に家族でキャンプに行ってきました。
銚子川は四国の四万十川と並び「最後の清流」称されとてもきれいな川で、この時期になると、必ずキャンプに出かけています。
先日、中日新聞でも大きな記事で紹介されていた川です。
毎回テーマを決めているのですが、今回のキャンプのミッションは 、
「この川で天然のウナギを釣って捌いて食べること!」です。
こんなきれいな川に住むウナギの味はきっと、最高の味に違いないと思ったからです。
あと、子ども達と一緒にウナギを釣って、ウナギの蒲焼はスパーで売っている状態で工業的に作られているのではなくて、尊い生き物の命を頂いて食べているのだということを、体感してもらいたいと思ったからです。
一部の食通の方を除いて、天然のウナギを食べるという機会は、これだけウナギが出回っていてもないのではないでしょうか?
短い滞在中に、確実にウナギを釣る為に、地元の漁師さんが釣っている漁法を真似て、「延縄漁」用の仕掛けを準備して行きました。
ちなみに、この銚子川では、漁業券が鮎やあまご釣りには必要なのですが、ウナギ釣りには必要ないとのことでした。
延縄の仕掛けは、釣具やさんでは売っていません。
なので、手作りで今回は仕掛けを作りました。
簡単に言えば、太くて長い紐に、ウナギ用のハリスを2〜3m間隔で取り付け、仕掛けが水面に沈むように間におもりを付けた簡単なものです。
それを下流から上流に向かって仕掛けていくわけです。
今回は釣具屋に売っているタコ糸と、ウナギ用の徳用ハリス30本入り、ガン玉の一番重たいのを30個、両端に付ける少し重いおもりを2個買って1500円ほどでした。
問題は餌なのですが、川では太ミミズやアオイソメなどを使うことが多いいのですが、地元の猟師さんたちは、ハゼの仲間(地元では通称「ガマクロ」〜ヌマチチブ)を針先に付けて釣っているようなので、それを真似てまずは上流で子ども達と網でヌマチチブを捕獲。
ウナギは夜行性なので夕方6時ぐらいに河口の汽水域付近へ移動して仕掛ける。
ただ、この時、予想を反して仕掛けが絡まるというハプニングが生じてしまい、仕掛けを1/3ほどしか仕掛けることができませんでした。
まあ、なんでもはじめてのことには失敗やハプニングはつき物です。
それでも、1/3(約10本)は仕掛けることができたので、「よし」として次の日の朝を楽しみに、その日の滞在地のキャンプ場へ引き上げた。
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次の朝、5時。
子ども達は一緒に行くとは言っていたが、まずは起きてこないだろうと思っていたのですが、声をかけると、目をこすりながら起きてくるではありませんか?
ちょっとビックリしました。
さて、昨日仕掛けた場所に、ワクワクする気持ちをおさえながら到着。
早速、仕掛けたひもをたぐり寄せていくと・・・・・・・
「お〜!うなぎがかかってるぞ!」思わず大声が出てしまう。
もうこうなれば、大人も子どもも関係ない世界ですね。
それも2匹も!!!
1匹は極太です!!
今回は、用意したウナギのたれとウナギ包丁が無駄にならなくてすみました。
もちろん、その日のキャンプの夕食はうな丼です。
捌くところも子ども達に見せながら、これが心臓で、これが骨といった具合に解説しながら調理。
首を落としても動いているウナギに子ども達はちょっとビックリでしたが、すかさず、「これだけ生命力が強い生き物だから、食べて元気が出るんだよ!」と解説を入れると、納得した表情。
あれこれとウナギの薀蓄も大公開(しゃべりだしたら止まらない状態?!)。
炭をおこして遠目の強火でじっくり焼いてから、最後はタレをかけて軽くあぶってから焼き立てを食べる。
「旨い!」 何というか、鮎のように清流の味がするんです。
上品な川の味が・・・・
さすが、釣りたての天然ウナギの味でした。思った通りの最高の味でした。
この味が本物の味というのが子ども達にもわかったみたいで、「美味しい」と言っていました。
そして「もっと食べたい!」との、ことだったので、「はいこれ」と別で焼いたウナギの頭を差し出すと、後ろにのけぞりながら、さすがに「これはいらない」とのことでした。(笑)
というわけで、今回のミッションを無事に終了することができました。