梅狩り&梅シロップ作り【第30回】 [2009年06月06日(Sat)]
![]() 今回お世話になった梅農家さんは、なごやか農学校に参加したのがご縁で、毎年この時期になると特別にお願いして、梅狩りをさせていただいています。今年も近所の子どもたちを引き連れて、梅狩りに行ってきました。その梅を使って「梅シロップ」を作ってみましたので、ご紹介したいと思います。 この「梅シロップ」は、梅から出るエキスだけで作ったシロップです。 梅には消化吸収を助けたり、疲労を回復させたりする薬効があります。夏の暑い時期には、もってこいなのではないでしょうか? 砂糖の浸透圧を利用して梅のエキスを抽出します。 随分砂糖の量が多い気がするかもしれませんが、砂糖を減らすとシロップが充分出なかったりカビが出やすくなったりするので、思いきって入れてください。 ![]() ■■ 材料・用意するもの ■■ 青梅 1kg グラニュー糖 1.2kg 殺菌した保存容器 竹串やフォーク 乾いたタオル 消毒用の焼酎(45°)少々(あれば・・・) ■■ 作り方 ■■ @ 青梅は、丁寧に水で洗う。水気を乾いたタオルなどで充分にきり、なり口のホシを、竹串などで丁寧にとり除く。 A 青梅に、竹串やフォークなどで穴をあける。穴を開けたあと、焼酎を霧吹きで梅に吹きかけるとさらに良し! B 熱湯もしくは、焼酎で殺菌した保存ビンに、穴をあけた青梅と砂糖を交互に入れる。一番上は砂糖で被い、梅の実が出ないようにする。このまま、冷暗所で保存する。 C 一日1〜2回、ビンを揺すり、梅と砂糖を混ぜ合わせる。 (最後にどうしても砂糖がとけ残っている場合は、ビンをさかさまにしてしばらく置いておくといいでしょう。) ![]() 【ポイント】梅シロップ作りの最大のポイントは、梅のエキスを早く抽出して、できるだけ早く砂糖を溶かすこと。砂糖が溶けるまでに時間がかかると、どうしても発酵しやすくなります。 D 1ヶ月程すると、梅がしわくちゃになるので、梅を取り出します。(捨てないでね!) 【ポイント】冷暗所でも保存できますが、出来上がった梅シロップは、小瓶やペットボトルなどに移しかえて冷蔵庫に入れておけば、1年以上保存できます。梅の風味が落ちる前(できれば夏の間)に飲みきったほうがいいでしょう。 Q&A:白く濁って泡が出てきたけど 醗酵している状態です。梅シロップをガーゼなどでこしてからホーロー鍋に移し、弱火でゆっくりと煮詰める。冷ましてから冷蔵庫で保存し、お早めにめしあがってください。ただし、湯せんをかけるため、梅の香りが多少失われてしまっています。 ※多少発酵するので、時々蓋をゆるめて、空気を抜くと良いでしょう。 梅1kgから、約800ccほどの梅シロップが出来ます。 取り出した梅は、果肉をつぶして砂糖を加え、煮詰めれば梅ジャムになります。 ![]() 出来た梅シロップに、各自名前のシールを貼りました。自分で収穫して、自分で作った梅シロップには愛着がわくようで、子どもたちは毎日眺めて、「早く飲めるようにならないかな?」と楽しみの様子です。 |