お父さんの休日のスイッチ [2008年09月25日(Thu)]
家から一歩外に出れば、スピードと効率、そして数字の世界が押し寄せてくる。ビジネスの世界ではごく普通の考え方なのだが、家庭にその考え方を持ち込むと、なんだか家庭の中がギクシャクとしてしまう。そこのところのスイッチの切り替えがうまくできるかできないかが大きな鍵のような気がする。
家庭の中で起こる問題や、日々の生活は、スピードと効率、数字では割り切れない場面が多く存在する。むりにそれを自分の価値観で考えを押し通そうとする所に、ガチンコのぶつかり合いが出てくる。自分の主張や考え方を押し通すよりも、自分とは違う考えや意外性を受け入れて、同化していったほうが新しい気付きや発見があって、実は面白いと思える場面に出会えるものなのだ。 忙しいから、疲れているから、時間が無いからの言い訳で、折角のスイッチの切り替えの練習の機会を失ってしまっているのではないでしょうか?家庭でぶつかり合う時こそ、そのことに気付く大きなチャンスなんです。 一見無駄に思えるような時間の使い方、ちょっと立ち止まってあたりの景色を見わたす心の余裕。日々のなんでもないことに幸せを感じることが、人生にとってとても大事なんだと気付くチャンスなんです。そんな目線を手に入れておくと、生活の場にいろんな面白いことがたくさんなることに自ら発見できるようになるんです。休日が来るのが楽しみになってくるんです。 このことに今から気付いておくと、その後の人生の楽しみが全然違ってきます。 第一線でバリバリ働いているお父さんたちも、あと20年も働けば、目標を持って突き進む世界とは別の世界に仲間入りします。「俺には趣味のゴルフがあるから充分だ!」そうですね、ゴルフも楽しいですね。じゃあ毎日できるようになれるから、今よりもっと楽しくなりますね。 「・・・・・・・」 私の人生、ある意味「あきらめの人生」だったかもしれません。自分の信じていた生き方や考え方を一度手放すことによって、新たな価値を手に入れることが出来た。そうやって失敗や脱皮を繰り返すことによって、新しい自分に出会えることが出来た。これが私の一番の財産のような気がする。 私の人生で、何が一番大切なのかをいつも気付かせてくれる私の家族たちに、ただただ感謝しています。 |