『どんぐりころころ』ひろって食べよう! [2010年11月12日(Fri)]
![]() 先週参加した、野外料理のクックオフ会で食べられるどんぐりの見分け方の話になり、その方法を野外料理研究家の舘野氏に教えてもらいました。 ずばり、「どんぐりの頭の部分がへこんでいるどんぐり」を探すこと!!だそうです。 どんぐりはタンニン(渋み)が多く、長時間アク抜きをしないと食べれないものがほとんどですが、生でも食べられるどんぐりがあります。 中でもこの辺りで拾うことができるのは、シイ(スタジイ)とマテバシイなのです。 今回のターゲットとして教えてもらったのは、このマテバシイの見つけ方だったのです。 このマテバシイは、名古屋市内の公園や街路樹の木としても植えられていて、意外と多くの場所で見かけることができます。 そして早速、マテバシイのある場所を教えてもらって、子どもたちと一緒に遊歩道を散策に出かけました。子ども達も宝探しに行くような気持ちでなんだかワクワクしている様子です。 すると、道の脇のフェンスを登ってガサガサしているおじさんを発見!! ![]() 「何しているんですか?」とたずねると、手に持った収穫したものを見せて、そのおじさんはニコッと笑った。「アケビだ!」。 こんな街中でも、アケビが成るんだなと感動して、私も真似して少し収穫させていただきました。(笑) そんな寄り道の副産物もありましたが、目的の「マテバシイ」も無事に見つけることができ、袋一杯に収穫して家に持ち帰りました。 おいしい食べ物がある現代では、ほとんど注目されない食べ物ですが、縄文時代までさかのぼると、日本人が普通に食べていたりするわけです。そんな縄文人になった気分で、どんぐりをあえて食べてみると大きな発見があります。 子ども達も、少し苦味が残るものの、栗みたいな味がして美味しいと食べていました。子リスになった気分でしょうか? 食べ方です。 収穫したどんぐりは、水で洗って、水に浮いたどんぐりは虫食いなので取り除きます。 ![]() 生でも食べることができます。ちょっとパサついたピーナツという感じです。フライパンで炒って熱を加えたほうが甘味が出て美味しいです。 炒りたてはやわらかいのですが、冷めると固くなるので、食べれる分だけ炒ったほうがいいでしょう。 あと、どんぐりクッキーの作り方も伝授しておきますね。 ![]() 【材料】 マテバシイをすりつぶしたもの 60グラム 小麦粉 200グラム 砂糖 90グラム バター 100グラム 卵 1個 オーブンシート 2枚 【作り方】 @バターを練って、なめらかになったら砂糖を加える。 A@にたまごを加えて混ぜる BAにどんぐりの粉を加え混ぜる。 CBに小麦粉をふるいにかけ2〜3回に分けて入れて、へらでサックリ混ぜる。 Dオーブンシートを敷いて適当な大きさにまるめる。 E180度のオーブンで10〜15分焼く。 ほんのりと苦味があって、栗の味もする縄文味のクッキーの出来上がりです。 さあ、今度は、植物図鑑を持って、スタジイを探しに出かけるぞー!! 今回も秋の味覚の風情をお届けいたしました。 |