桜の木の下で、お父さんの粋な野点(のだて)!【第71回】 [2010年04月08日(Thu)]
桜の木の下で、お父さんの粋な野点(のだて)! ![]() 先日、「おやじの休日の会」でお父さん達を誘って、五条川近くの酒蔵の蔵開きがあると聞いて行ってきました。 お酒を飲んで「はい解散!」ではただの酔っ払いおやじ。 そこは休日をいかに楽しもうか?と研究している集団としては、何か面白いことをしなければ・・・・ ということで、今回も皆さんお持ちよりのアイデアで会を盛り上げてくれました。 休日を楽しく過ごすヒントにしていただければ幸いです。 ![]() まずは・・・・ 酒蔵での振る舞い酒を飲んでほろ酔い気分! それでそのまま、桜の木下で各自お父さん達の作ってきたお弁当(アンパンマンの巻き寿司)を広げての花見! なんとものんびりとした満ち足りた気持ちになれて、四季のある日本に住んでいてよかったと、改めて思いました。 そんな中で、リュックの中から携帯用のコンロや茶道具を出して「お茶飲む?」とあるお父さん。 「一度桜の木の下で野点をしてみたかったんだ!」と顔はうきうきとした少年のようでした。 水も先ほどの酒蔵で使っていた仕込み水の木曽川の伏流水を使って小さな鍋でお湯を沸かし、お抹茶を茶碗に入れてお湯を注ぎ、茶せんで「しゃかしゃか」して、「ご一服いかがですか?」となりました。お茶菓子まで用意してきて準備周到でしたが、お菓子は子ども達に食べられちゃいました・・・・。 こういった戸外でお抹茶を立てて飲む行為を野点(のだて)というのだそうです。この尾張地方では、野点は、農作業の合間などにも普通に行われているそうで、この地方の文化でもあるみたいです。お抹茶を飲むというと、なんだか特別のことのような気がしますが、ひと昔前までは普通に飲まれていたようですね。 戸外で季節の移り行く様子を楽しむにはこの「お抹茶を飲む」というのは、こんなにもいいものだとは、体験してみてはじめて思いました。この野点が、四季の変化が自然の様々な表情を生み出す日本において、古くから行われているというのが良く理解できます。 そのお父さん曰く、特別に道具をそろえなくても、あるもので代用して簡単に始めちゃえばいいんだよ!とのことでした。そんな気軽さが、飲むほうも肩肘張らなくて飲めて、自然体でリラックスできました。 ![]() 河原の土手には、土筆がたくさん出ていて、子ども達は夢中になって採取していました。 今回の企画は、そんなお父さんの粋な野点が加わり、大成功の楽しい休日でした。 |