来年はあらためて草の根の活動をていねいに[2010年12月31日(Fri)]
2010年もあとわずかとなり、今年はブログの更新が滞りがちで、反省しきりです。
今年はNPO事務局もリスク管理をしっかりしないといけないということを突きつけられ、被害者支援の現場の危険性を再確認しました。
何が起きてもおかしくない現場だけに(あまりに怖い話をすると誰も関わる人がいなくなるのであえて言いませんが)、当事者や関係者の生命・身体の安全を最優先に、来年は原点にたちかえって活動していく必要を感じています。
メンバーも今年は県外からの講演依頼が多くなり、講演日程も過密になってしまいがちで、心配でした。
ただ、国も地方公共団体も2005年12月閣議決定の犯罪被害者等基本計画に基づき5年間の施策推進のなかで、当面の大きな制度改革を行ったことで、次の一歩に対する推進力が弱まっている雰囲気を感じます。
現実に市町村レベルでの施策推進は、まさにこれからというところだけに、そのギャップをどう埋めていくか、被害当事者が再度おきざりにされないように、NPOとしても初心、ミッションを再確認しつつ、草の根の活動を続けていけたらと思います。
小さなNPOだけに、情報発信は理解を広げていくための大きな柱となります。
今年はソーシャルメディアの活用を強く意識した年でもありました。
来年はより一層、ソーシャルメディアを活用して、活動を展開していけたらと考えています。
そうした意味でも、ツイッター中心に流れていた部分を、ブログと併用する元の形に戻すべく、来年は毎日の活動日誌としてブログによる発信をこころがけたいと思います。
それでは、これからも多くの皆様のご理解、ご支援をお願いいたします。
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ファミリーズ
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代表日記
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ユーストリームで犯罪被害者週間企画[2010年12月30日(Thu)]
今年の犯罪被害者週間企画は、前日の11月24日に座談会を企画し、ユーストリーム生中継しました。
犯罪被害者支援の取組みでは珍しい企画だったと思いますが、各地のNPOではソーシャルメディアの活用を試みており、今年は岡山NPOセンターからのバックアップもあり、ツイッターやユーストリームなど、小さなNPOでも、小さな現場から全国発信できる試みとして思い切ってトライしました。
ちょうど岡山県の犯罪被害者週間にあわせた広報啓発補助事業として以下のとおり実施できました。
当日は92名の方が関心を持ってくださり、約50名に視聴していただきました。
その後も録画について140名の方が関心を持ってくださり、68名の方が最後まで視聴してくださっています。
(内容)
ソーシャルメディア座談会
犯罪被害者支援について〜長期的支援の必要性を考える
11月24日(水)午後1:30〜4:00
藤井誠二さん(ノンフィクションライター)
青木聰子さん(犯罪被害者自助グループ緒あしす代表)
市原千代子さん(NPOおかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ理事)
岡山県立図書館2階サークル活動室にて開催。
当日の映像は「過去のライブ」として再生できますので、ご覧ください。
【過去のライブ映像はこちらから】
ユーストリーム番組URL
山陽新聞(2010.11.25)
今年の犯罪被害者週間を振り返って[2010年12月30日(Thu)]
今年はNPOメンバーが11月、12月と慌ただしい日程だったこと、NPO事務局もおちついて事務処理ができない事態に何度か見舞われたこと、など種々の事情から、11月25日から12月1日の犯罪被害者週間の集中的広報啓発活動も、後手に回ってしまった感じがします。
その点、深くお詫びいたします。
振り返ってみると、県知事が条例の必要性を感じたとされる時期に、犯罪被害者関連の啓発活動の記事が続けて掲載されたことも事実です。
その初めが、岡山県・岡山県警が主催した「犯罪被害者支援フォーラム2010in岡山」でしょう。
11月23日に、祝日にもかかわらず、150名近くの方が、国際交流センター会議室に参加し、愛知・犯罪被害者自助グループ緒あしす代表の青木聰子さんの基調講演と県内関係機関による後半のパネルディスカッションと濃い内容の企画となりました。
何といっても、当NPOと県警を除いては、岡山ではその活動を十分知られていなかったであろう緒あしす青木聰子さんの講演は関係者を圧倒していました。
たぶん支援機関や支援団体は、被害者・被害者遺族は「感情に流されて理路整然と話すことはできない人」という先入観を持っているようで、青木さんに対する接し方についても、講演前と講演後で、手のひらを返したような失礼な変わり方に、開いた口がふさがらない思いでした。
自助グループについてもディスカッションでも、結局、青木さんにまとめていただくことになり、当事者の主体性について再度考えさせられました。
NPOとしては毎回参加するたびに「被害者支援とは何か」を考えさせられるフォーラムであり、岡山県内の民間支援の現状を再認識させられた次第です。
岡山市も犯罪被害者等基本条例ができ、岡山県も犯罪被害者支援条例の制定が予定されている状況下で、当事者主体の支援組織として、いま何ができるかを憂鬱になりつつ、それでも考えざるを得ない状況にあります。
大きな流れには流されないように、緒あしすの地道な活動を見習いつつ、できることをやっていけたらと思います。
山陽新聞(2010.11.24)
11月の「命の授業」D〜総社中学校で[2010年12月30日(Thu)]
11月21日(日)には、NPOから市原千代子理事が総社中学校に出向き、日曜参観日後の「命の授業」を行いました。
市原さんにとって、総社中学校は3度目の訪問になりました。
ちょうど3年前に、1年生の総合学習の時間で”命”をテーマに学ぶので、その一番最初の時間に話をしてほしいと依頼があり、総社中学校に出向きました。
そして、総合学習の最初の時間の市原さんの話を聴いた子どもたちが、それぞれ様々な”命”に関心を持ち、展開を広げ、その”命”に関わる場所、例えば助産師さんのところなどに学びに出かけ、最後各ブースでパネル発表を行う学習発表会の時間にも参加させてもらいました。
当時の子どもたちは、既に卒業していましたが、今回4年ぶりに中学校を訪ね、全校生徒に話す機会をいただいきました。
当日は県警の方、NPOからの伴走ボランティア1名とともに学校に到着したら、総社警察署の方々も待っておられ、直ぐに校長室に案内していただきました。
校長先生から「以前来ていただいたときには1年生だけだったので、是非総社中の全学年の子どもたちに市原さんの話しを聴かせたいと思っていて、やっと実現しました」と言われ、驚きました。3年前にも校長先生はおられたのだと理解しました。
この日話を聴いてくれたのは、生徒316名、教職員30名と保護者の方や地域の方200名程と総社警察署の警察官5名の方々で、新たな子どもたちとの出会いということで、丁寧にお話をしました。親子一緒にとても真剣に聴いてくれていたと感じました。地域や学校や警察の方々がいい意味で連携をして、子どもたちに関わっている事も伝わってきました。
そんな風に総社中学校での「命の授業」を終え、校長先生や多くの皆様に送られて帰途につきました。
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ファミリーズ
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11月の「命の授業」C〜岡山南高校で[2010年12月30日(Thu)]
11月19日(金)に岡山県立岡山南高校での「命の授業」に出向きました。
当日は、たまたまパナソニック教育財団の方3名の現地ヒアリング調査があり、NPOから「命の授業」を行っている市原千代子理事が講演前に時間をとって応対しました。
そのことは別の記事でお伝えするとして、市原理事は県警の方たちとともに、パナソニック教育財団の方々はタクシーで、午後の授業時間に間に合うように高校に向かいました。
今回の岡山南高校にはNPOから伴走ボランティア1名が同行し、高校に到着し、パナソニック教育財団の方ともども応接室に案内されたのですが、直後に出張に出られる予定だった校長先生がわざわざ待ってくださっていました。
校長先生から「以前矢掛高校で市原さんのお話をお聴きしました」と言われ驚きました。
その後に人権教育担当の先生とお話しする中で、昨年出向いた津山高校での「命の授業」の様子を先生が聞き、是非とも岡山南高校でもと思われ講演依頼をしましたとお聞きしました。
これまでも出向く学校で複数回「命の授業」を聴いてくださる先生方に少なからずお会いしました。静かに草の根で広がっていることを実感しました。
この日、話を聴いてくれたのは、生徒1000名、教職員70名、保護者10名、そしてパナソニック教育財団の方3名と、山陽学園大学の学生の方3人、そして岡山南警察署の若手の警察官の方6名でした。
聴講者が1000名を上回る大人数なので、市原さん自身圧倒される部分もあり、どうなるのだろうと少々不安を抱えての「命の授業」だったのですが、でも女生徒が多いこともあり、子どもたちはとても真剣に聴いてくれていたと感じました。
いつもは一人一人の子どもたちの表情や様子などを感じながら「命の授業」を行いたいと思っているのですが、さすがに1000名となるとなかなかそれもかなわず、申し訳ない思いを感じながらの講演となりましたが、先日ちょうど子どもたちの感想をいただきました。
年が明けたらそれらを一件一件ていねいに読ませていただこうと思います。
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DV被害者支援ケース検討会[2010年12月29日(Wed)]
12月19日(日)、NPOから代表が大分に出向き、大分市内のコンパルホールで、DV被害者支援ケース検討会にアドバイザーとして出席しました。
内閣府の配偶者間暴力被害相談支援アドバイザーとして年間数回派遣されて各地に出向きますが、今年は香川、山口に続き、3県目となりました。
大分は民間支援のNPOえばの会が積極的に支援活動に取り組んでおられ、参加者の問題意識も高く、約30名弱の参加者の間の意見交換も活発に行われ、2時間半があっという間でした。
各地とも民間支援の大変さは痛いほどわかり、岡山が決して先進的ではないのですが、一昨年のシェルターシンポでの情報発信もあって、少なくともこの10数年の間に現場の相談員の方たちや民間シェルターのスタッフの方たちが苦労して積み重ねてきた実践の中から感じていることを司法支援の切り口からお伝えすることになりました。
やはり現場からの情報発信、また民間からの情報発信の必要性を再認識させられ、また頑張ろうと思うことのできた一日でした。
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11月の「命の授業」B〜和歌山県立耐久高校で[2010年12月29日(Wed)]
11月18日(木)、NPOから市原千代子理事が、和歌山県立耐久高校に出向いて、「命の授業」を行いました。
前日17日の岡山県津山市での「命の授業」を終えて、市原さんは、津山から高速バスで新大阪に向かっていましたが、夕方の交通ラッシュに巻き込まれて、新大阪駅への到着時間が遅れ、予定していた特急にタッチの差で乗ることができず、和歌山駅に到着したのは夜9時過ぎになってしまいました。
それでも和歌山県警の方が駅で待ってくださっていて、宿泊先までの送迎を担当してくださいました。
翌朝、宿泊先のホテル17階の部屋から外を眺めたら、目前に和歌山城が綺麗に見えていました。
当日は、県警の方とともに湯浅町に向かいました。湯浅町は有田市の南隣にあり、少し早めに到着し、有田みかんのなっている海沿いの山道を少し余裕をもって眺めることができました。
耐久高校は古く伝統のある高校だとお聞きしたのですが、その言葉通りとても落ち着いた学校であることが学校に到着して直ぐに気がつきました。
また校長室にお邪魔したら、校長先生が待ってくださっていて「ちょうど裁判員裁判で死刑判決のことが話題にのぼっている時期で、自分たちも何時裁判員になるかわからない状況と、その一方で我々もいつ被害者になるか分からない状況を考えた時、犯罪被害者の方の問題は決して他人事ではないと感じているので、今日のお話はとてもタイムリーで、子どもたちも我々教職員もそういうことも含めて考えるきっかけになればいいと思っています」と言われ、校長先生自ら被害者問題にきちんと向き合おうとされていることが伝わってきました。
講演を聴いてくれたのは、3年生239名と教職員20名、そして和歌山県警の被害者支援室の方々と紀の国被害者支援センターの方でした。
講演終了後には男子生徒が「今、命があることをきちんと自覚した上で、自分たちが被害者にも加害者にもならないように考えていく必要性を感じました」と感想を述べてくれました。
その後校長先生からは「心が震える話しで・・・」という前置きの後「我々は子どもたちにはなかなか具体的に”命”について話してやることはできないので、(高校入学後の)今まで人権教育を受けてきた最後の仕上げに、本当に心に深く入り込むお話をありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。
終了後には県警の方が和歌山市内まで送ってくれ、県警の方と支援センターの方と一緒にお昼を食べた後、和歌山を後にして帰宅をしました。
帰宅後には、耐久高校の生徒さんからツイッターでお礼のツイートがあり、様々なつながりを感じた一日となりました。
当日の様子は11月26日の朝日新聞に掲載されたようです。
朝日新聞(和歌山)22.11.26
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11月の「命の授業」A〜津山東中学校で[2010年12月29日(Wed)]
11月17日(水)にNPOから市原千代子理事が津山市立津山東中学校に出向き、「命の授業」を行いました。
この日、津山東中学校では「心と命」をテーマにした人権参観日と教育講演会を兼ねての「命の授業」の開催でした。
聴いてくれたのは、生徒696名と教職員60名、そして保護者・地域の150名程の方々でした。
地域の方々の中には津山警察署の警察官の方も多数おられました。
いつも中学校に出向くとき、その中学校の管轄警察署の若手の警察官の方々が一緒に「命の授業」を最近は聴いてくださっているのですが、この日は津山署の幹部クラスの方々も複数聴きに来てくださっていて大変驚きました。
講演前に校長先生とお話しする中で、「心の傷ついたまま育っている子どもたちが多い気がする」というようなお話や「殺伐とした社会になってきていて、命を粗末にしている人たちが増えてきている気がする・・・」というようなことをお聞きし、津山東中学校の子どもたちの様子も合わせてお聞きしました。
市原さんの話の前に少年補導員の方から「かけがえのない大切なもの」と題して少し話があり、その後「命の授業」となりましたが、子どもたちも、そして後ろで聴いてくれていた保護者や地域の方や警察官の方も真剣に聴いてくれていると感じました。
聴いてくれている子どもたちの中にも寂しい思いを抱えている子どもたちがいるのだろうと感じながら、心が痛みながらの講演となりました。
講演終了後には男子生徒がお礼の言葉を述べてくれ、その後校長先生が全体の総括として感想を述べてくださったのですが、その最初に「すみません、まず、息子さん(の写真)に手を合わさせてください」と申し出てくださって、息子の写真を持っていた市原さんに向かい手を合わせ頭を深々と下げてくださいました。
今まで「命の授業」の講演の中で、息子さんの写真に頭を下げてくださった先生は初めてで、その様子を見てくださってた保護者の方々や子どもたちも涙を拭いてくれていましたが、通常講演の時には泣くことがない市原さんも、校長先生のとても真摯な姿に触れ、思わず涙がこぼれてしまいました。
そういう風に津山東中学校での「命の授業」は大変心に残る講演となり、その後の和歌山に向けての高速バスの中でも、様々な想いを抱えて移動することとなりました。
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ファミリーズ
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今年最後の講演[2010年12月28日(Tue)]
今年は11月から12月にかけてNPOメンバーそれぞれに講演が続き、日程も過密になっていました。
そんな2010年も12月23日(木)にNPOから市原千代子理事が、岡山理科大学付属高校に出向き保護者と教職員の方々を対象として行った講演が一番最後となりました。
今回は打合せの段階から、担当の先生がきちんと対応してくださっていて、当日は連絡をいただいていたように高校の校舎のところまで車で山道を上がると、駐車場を用意し待ってくださっていて、直ぐに会場となる理大ホールの控え室の方に案内をしてくださいました。
控え室では、校長先生と保護者会の会長と副会長の方が対応をしてくださり、校長先生からは「以前、運転免許試験センターであった、学校・教職員連絡協議会でお話をお聴きしていて一度是非にと思っていました」と言われ、驚きました。
その後3名の方とのお話では、現在を生きる子どもたちの大変さや、私たち大人の子どもに対する接し方の問題などが話題に上りました。
話の中で、市原理事は講演の最中やもらった感想などから、子どもたちがどんなことを思っているのか感じ取ろうとしていて、その結果いつも揺れながら「命の授業」をしていることをお話したところ、副会長から「そう言うふうにいつも子どもたちや、話を聴いている方々から何かを感じ取ろうとしながら話をされているということは、常にそこにいる人に向き合おうとしているということなので、そういう状況の方の話をお聴きできることは、大変ありがたく感謝です」とも言っていただきました。
この日は話を聴いてくださったのは150名ほどの方々でした。
会場は500名入るホールだとのことで「年末であるという事に加え、祝日であるということで参加希望の方が少なくて、申し訳ありません」とお断りを事前にいただいていたのですが、今回は人数ではなく、聴講希望者の方お一人お一人が、きちんと講演を聴きたいという意志を持ってきてくださっていたように感じました。
ときに他の会場では話の途中に居眠りをしたり、あからさまにそっぽを向かれたり、会場から出て行かれたりする方もいるのですが、今回はそういうことが全くなく、本当に真剣に聴いてくださっていたように思いました。
また、なかには泣きながら聴いてくださっていた方も何人もおられました。
講演自体は90分の時間をいただいていたので、まず子どもたちに行う「命の授業」を聴いていただき、その後に学校に出向く中で感じている事を追加でお話ししました。
最後に、何故かこの日の朝ニュースを見ていてフッと沸いていた「(大人もですが)子どもたちの失敗を許さない、認めない社会になっている気がする」という思いと「失敗することから学ぶことは大きいのではないか・・・」というようなことをお話したときには、ぐっとご自分たちに引き寄せて聴いてくださっているのが伝わってきました。
講演終了後に、最初に対応をしてくださった校長先生やPTA会長、副会長や他の先生方に見送られて学校を後にしたのですが、今回の理大付属高校での講演は、最近色々な意味で疲れていて、限界を感じていた中で、とても大切な必要な時間だったように思え、少し元気をいただき、今年の予定が全て終了したことでホッとしながらの帰途でした。
警察学校での講演[2010年12月28日(Tue)]
今年も岡山県警からの依頼をうけ、警察学校での講演に数多く出向かせていただきました。
今年最後の警察学校での講演が12月21日(火)にありました。
今回はNPOから市原千代子理事が出向き、初任科生を対象としたものでした。
今年4月に高校卒業後そのまま警察学校に入校していた方々と、10月に入校した大学卒業の方々とあわせて66名の若い警察官の方々が対象でした。
講演前には警察学校の校長室に初めて案内され、副校長先生とお話しする時間を持ちました。
副校長先生のお話の中で、警察学校の在校生の受講感想の話がありました。
警察学校に入校すると毎日その日の授業報告ということで、それぞれの授業の感想を書くことになっているらしく、市原理事の話の時には、他では聴くことのできない当事者の話ということで、生徒の感想が長文でしっかり書かれていると教えていただきました。
そして、警察官は被害者に一番最初に関わることは確実なので、被害者の方の話は貴重な経験なので、お話しいただけることは大変ありがたく、そういう状況であることはとても大切なことだと思っているとも言っていただきました。
県外でも若い警察官の方に話をさせていただくことがありますが、事件後に警察官の方と接する中で感じた二次被害や違和感などを具体的に話すので、警察官として耳の痛いこともあると思いますが、若い警察官の方は本当に真剣に聴いてくれているといつも感じています。
今回の岡山県警の初任科生の方々も、本当に真剣に聴いてくれていたと思いました。
そいう状況でいつもの警察官の方を対象にした話の最後に「皆さんはそう遠くない時期に警察学校を離れ警察官になると思いますが、そうなられたとき、私の話が皆さんのお仕事の参考になってくれていたら、嬉しく思います」と伝え、市原さんの話は終わりました。