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被害者参加裁判の県内初判決[2009年02月28日(Sat)]

今朝の山陽新聞、朝日新聞に、先日県内で初めて被害者が参加した裁判の判決があった旨の報道に接しました。

両紙の評価が正反対なので、おって詳細に検討するつもりです。

山陽新聞は被害者が残念とのコメントを前面にして、情状酌量の理由の一つとして法廷での直接謝罪が勘案されたことに対する被害者の納得できない気持ちを報じています。


山陽新聞朝刊(2009.2.28)


一方、朝日新聞は実刑を希望していた被害者にとって執行猶予付きの判決は残念だが、「裁判に参加でき、聞きたいことを検察官に伝えられたのは良かった」、「意見を述べられるだけで(被害者は)違うと思う。いい制度だ」と評価したという内容です。

結果と過程の両方の側面から、この制度を検証していく必要があるように感じます。

全国の初適用事件でも、実刑を希望した遺族に対して、執行猶予付きの判決で遺族が落胆した旨の報道がありました。

しかし、参加のプロセスそのものは、被害者・被害者遺族にとって前向きに評価されているように感じます。

結果についての市民感覚とのずれは、刑罰の適正化の問題となって次につながるように声をつないでいく必要がありそうです。







4月の活動予定[2009年02月28日(Sat)]

ファミリーズの4月の活動予定です。

前年度の各助成事業報告書の作成と総会準備に追われます。

4月 3日(金) 京都府との意見交換会
4月13日(月) 岡山県共同募金会贈呈式に出席
4月18日(土) 被害者参加・勉強会(第4回)開催
4月18日(土) 犯罪・交通死遺族の自助グループ開催
4月18日(土) 理事会
4月25日(土) 大切な人を亡くした方のための分かち合いの会





大切な人を亡くしたあなたへ[2009年02月28日(Sat)]

毎週土曜日午前10時から午後4時まで「身近な人、大切な人を失った方のための電話相談」を行っています。2月28日(土)も受け付けています。

受付は、086−245−7831 です。

一昨年4月から犯罪被害者遺族の方だけでなく、事故、自殺や突然死で身近な人、大切な人を亡くされた方のための電話相談を始め、多くの方から電話をいただいています。すぐに電話できない方も、話したい気持ちになったとき、遠慮なくかけていただければと思います。

一昨年8月から毎月1回(第4土曜日午後)、大切な人・身近な人を亡くした方のため、同じような思いを語ることのできるグループ・ミーティングを開催しています。次回は3月28日(土)に開催いたします。

深い悲しみや亡くなった方への思いなどを遠慮なく話せる場がないことを痛感しています。少しずつ、つながりができていけばと思っています。

分かち合いの場に参加を希望される方、詳しいことを知りたい方は、土曜日の相談電話にお電話ください。

また昨年12月から始まった被害者参加制度の勉強会と犯罪・交通死遺族のための自助グループは毎月第3土曜日(3月は3月21日)に開催しています。お問い合わせは平日に事務局(086−226−7744)川崎弁護士まで。




被害者参加裁判の実際C[2009年02月27日(Fri)]

被害者参加裁判の新聞報道が続いているが、「参加」というのは、法廷の場面だけではないことを強く感じる。

公判(刑事裁判)が始まる前の段階から、「被害者参加人」という当事者としての立場が認められたことは大きな変化となって各場面であらわれている。

検察庁で記録閲覧謄写が認められ、裁判官よりも早く記録を見ることが検察の協力によりできるようになった。

これまでは、第1回公判後に裁判所に提出された記録の閲覧謄写がやっと認められていたことを考えると、裁判が始まる1か月ほど前に、裁判官より先に被害者側で記録の確認ができる意味は大きい。

もちろん、裁判が始まる前の記録の扱いは慎重の上にも慎重を期す必要があり、検察との間で記録の取扱いについて厳格な注意事項が示された。今回も被害者参加人と代理人の間だけで、それ意外には見せたり再複写をしない扱いは守っている。

マスコミからの事前取材についても当然に慎重にならざるを得ない。

こうした縛りがあったとしても、記録を第1回公判前に見る意義は大きい。そして、検察官と協力して公判にのぞむためにも、疑問点の解消や、公判での役割分担を決める必要がある。

その際、情報量の格差がこれまではあまりに大きすぎて「被害者だけが素人(何もしらされていない)」状態では、いくら検事の説明を聞いても、何も言葉を返せなかった被害者がどれだけ多かったことだろうと思う。

今回、少なくとも裁判前に情報を共有することで、当事者として裁判で何が行われるのかを概観することが可能となった。だからこそ参加人から被告人質問もしっかり準備できるのである。

公判のちょうど3週間前に、謄写した記録をもとに、ご遺族と代理人とで読み合わせをし、疑問点を洗い出した。

そして、公判の2週間前に、検察庁を訪ね、担当検事に疑問点を提示して、参加人からの意見を伝えることができた。

検事からの説明をじっと聞くのではなく、被害者側もしっかり読み込んだ公判提出予定記録を前提に、かぎりなく対等な立場で検事と議論できたことは意味があったと思う。

これまでの検事面接では考えられない場面だと感じた。

記録なしで検事に会っても、ご遺族が疑問点を提示しても、情報は検事の手の内なので、説明されたら、反発するか納得するかしかなかった。しかし、同じ記録をもとに矛盾点を問えば、検事も公判にのぞむにあたって、一緒に公判対策を考えることになったと思う。

交通死亡事件では、声をあげられた交通死被害者の方たちの多くが、いわゆる「死人に口なし」で、加害者の言いなりの現場指示にもとづく実況見分調書ができあがり、真相がわからないまま、苦しんでこられたつらい体験がある。

今回のように早い段階での記録開示がなされることにより、捜査上の納得できない点を事前に担当検事に確認できるし、被害者側の思いもじかに公判担当検事に伝えることができるのである。

今後は、裁判官にも検事にも、見えにくい、被害者側のおかれた実情をきちんと整理して意見陳述、被告人質問に向けて準備するお手伝いをしていくことになる。





助成事業完了報告書を提出[2009年02月27日(Fri)]

きょうは、3月2日締切りの、2007年度ファイザープログラム〜心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援・完了報告書を無事提出しました。

2月も残りわずかで、いよいよ3月からは事業報告書を次々と仕上げていくことになります。

昨年は3月から5月にかけて事務局は作業工場状態になったので、今年がどんなことになるか予想もつきません。







岡山県NPO関連予算説明会の案内が届きました[2009年02月26日(Thu)]

平成21年度岡山県NPO関連予算説明会の案内が届きました。

毎年、岡山NPOセンターが主催してくださっています。

行政の動きをいち早く知るうえで、耳より情報も多数あり、今年も参加したいと思います。






NPO総会の日程が決まりました[2009年02月25日(Wed)]

毎年5月にはNPOの定例総会を開催しています。

今年は、5月10日(日)午後に、NPO会館で開催と決まりました。

総会後にボランティア研修会も同時に開催します。

正会員の方には、あらためてご案内をさしあげますので、よろしくお願いいたします。






ICUの壁にもたれて[2009年02月24日(Tue)]

救急車で父が運ばれたと家から電話があり、午後の予定をキャンセルして、病院へ。

脳梗塞らしいとしかわからず、一年半前の嫌な記憶がよみがえり、覚悟して救急外来へ出向き、母と合流。

CTをみつつ主治医の説明を受ける。脳梗塞で年齢的に容態の急変を覚悟しておいてくださいとのことで、左半身のしびれは残ったままICUへ。

ICUの家族控室の壁にもたれつつ、母と二人、時間を待つ。

たしか肺の手術のときも同じ場面だった。

この壁にもたれていると、亡くなった妹を思い出す。

一昨年急死した妹が父に最後につきそってくれた病院なので、この病院に来ると複雑な思いがよぎる。

父は朝から体をおこすことができず、箸も落としてばかりなので、母が異変に気づき、救急車を呼んだらしい。

動揺している母を家まで送り届けて、少し話を聴く。これまで母があまりしなかった妹の話をしてくれる。悔いが残っている気持ちも聞く。

しばらく落ち着かない日が続く。



警察学校で講演[2009年02月23日(Mon)]

2月23日(月)、岡山県警察学校で、市原千代子さんが被害者遺族の立場から講演を行いました。

巡査部長任用科の方々37名を対象とした講演でした。

以前は被害者対策専科の方々対象に年一度だけの講演でしたが、昨年度から次々と講演の依頼をいただくようになりました。県警が犯罪被害者の問題にきちんと取り組もうとしてくださっていることが伝わってきます。

以前にも触れたように、2005年末に閣議決定された「犯罪被害者等基本計画」において警察庁の取組課題として、「職員等に対する研修の充実等」が二次的被害の防止策として掲げられており、その中に「警察において、採用時及び上位の階級または職に昇任した際に行われる教育、専門的知識を必要とする職務に従事する実務担当者に対する教育・研修、被害者・遺族等を招請して行う講演会、被害者対策室担当者による各警察署に対する巡回教育、被害者支援の体験記の配布等、職員の犯罪被害者等への適切な対応を確実にするための教育・研修等の充実を図り、職員の対応の改善を進める。」とあることを具体化していくために現場から動いているものだと思います。

今年度の警察学校での講演はきょうが最終でした。最後ということもあり、これまで以上に、最初に関わってくださる警察官の方々によって引き起こされている二次被害などの具体的な例を丁寧に話すとともに、警察が冊子やリーフレットを渡すときに、「もし困られたら開いてみてください」とか、「(中に)支援組織などが書かれているので、(もし何か困られたら)そちらに相談をされても」という一声を付け加えて渡していただけたら、ということ、そして次に起こってくることの情報提供を、少しだけしておいていただけたらとのお願いもしました。

今年度の一年間を通して、県警の方々、警察学校の皆様には大変お世話になりました。

今後も、多くの被害者の声を警察学校などの機会を通じて、警察の方たちが耳を傾けてくださればと思います。







法テラス意見交換会(地方協議会)に出席[2009年02月23日(Mon)]

きょう2月23日(月)午後、毎年恒例の法テラス意見交換会(地方協議会)に出席しました。

法テラス岡山地方事務所から活動報告とともに、副所長の板野弁護士による講演がありました。

裁判所、地方自治体、関係機関・団体など多数の参加があり、法テラスの犯罪被害者支援の取組みについても丁寧な解説があったので、広報の場として意味があったと思います。

板野副所長の講演は、「最近の刑事司法の動向と法テラス業務について」と題して、@裁判員制度、A被害者参加制度、B被疑者国選弁護制度について、わかりやすいお話でした。

活動報告の中でも触れられていましたが、平成20年4月から平成21年1月までの間、岡山では精通弁護士の紹介は3件、昨年12月からの被害者参加国選弁護士選定は1件(全国で6件)(2月12日現在)といった状況で、まだまだ周知されていないように感じました。

日弁連からの受託業務の犯罪被害者援助については上記期間で14件と昨年から大きく増加しています。このうちファミリーズが弁護士による法的支援のほかに、民間支援として同行支援や病院訪問、自助グループ支援で関わった方が4名含まれています。

もっと活発に法テラスが利用されることを期待したいと思います。








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