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8月の「命の授業」予定[2008年07月31日(Thu)]

明日から8月です。

NPO、8月の「命の授業」の予定は次のとおりです。

8月03日(日) 中学校人権教育研修で (兵庫から応援)
8月04日(月) 小学校教育研究協議会で
8月05日(火) 県警内部研修(本部員)で 
8月07日(木) 教職員・人権教育体験交流会で
8月08日(金) 高校職員研修で
8月23日(土) 島根被害者支援センターのボランティア養成講座で
8月29日(金) 中学校で

中でも注目は8月7日の先生方との小グループでの体験交流研修会です。
全国初の画期的試みなので、今から期待しています。


「当事者から学ぶ」〜人権教育体験交流研修会(ファミリーズ・ブログから)





7月の事務局の作業完了[2008年07月31日(Thu)]

7月も終わり、明日からはや8月。

岡山県の犯罪被害者週間の企画書を提出。

社会安全研究財団に研究概要紹介文を送信。

そしてやっとあさってのファイザープログラム中間報告会のパワーポイント資料を作成し、さきほど送信。

すでに事務局には秋の「命の授業」の講演依頼が入りつつあります。

遺族支援の重要性はますます高まりつつあるにもかかわらず、小さなNPOとしての限界にも気づかされ、7月は立ち止まって考え悩む1か月でした。

しかし、被害者支援「センター」ではなく、小さなNPOとして「ファミリーズ」としてこだわりたい部分も明確になってきました。被害者支援が地域に根ざすためには何が必要なのか、まだまだ考えなくてはいけないことは山積みです。



社会安全研究財団[2008年07月31日(Thu)]

7月末に事業報告書などの事務作業が重なってしまい、何とか31日を迎えました。

あらたに研究助成をいただくことになった財団法人社会安全研究財団あての研究概要500字での紹介文(以下)がやっと完成しました。

犯罪被害者等基本法のもと、被害者支援制度が整備されても、被害者・被害者遺族は各地域の行政窓口と連携できておらず、安全安心まちづくり施策も、「地域防犯」と「犯罪被害者支援」は別々に推進され、被害者は地域で孤立している。こうした中、被害者が行政内部に支援者として参画したり、被害者遺族NPOが県・県警・県教委と協働し、中・高校に出向き講演し、学校を核にした地域の安全の取組みを始めたり、被害者遺族同士がピアサポートを実践するなどの事例が見られる。被害者が支援を受けるだけの存在でなく、施策づくりの主体として行政に参画することは、犯罪により根こそぎ奪い取られた主権を回復していく意味を持つとともに、被害者の「痛み」を地域が共有し、「子どもたちを被害者にも加害者にもしない」犯罪予防の取組みとなっていく。本研究は、京都府の被害者遺族を核にしたサポートチーム、愛知県や大阪府の犯罪被害者遺族のピアサポート活動、岡山県の「心と命の教育活動」の実情を調査し、当事者の視点から行政との協働が形作られた経緯を分析し、当事者活動の課題や問題点を整理し、被害者支援施策への当事者参加型モデルを探る。



あとは2日のパワーポイント資料を今日中に作成するのみです。







日本財団の自死遺族支援への熱意[2008年07月30日(Wed)]

昨年の自死遺族支援・全国キャラバンにより、各県に自死遺族支援の小さな種が蒔かれました。

今年度は、どうその種が芽を出していくか、大切な時期を迎えています。

今回、日本財団から、キャラバンの芽を育てていくにつき、強力な後押しをいただきました。感謝いたします。

年末に向けて、県とともにじっくり考えていきたいと思います。

NPOとしては、自死遺族支援のための任意団体が来年に向けて立ち上がることを期待しています。

ただ、これだけは周りが決めることではありません。

当事者の方たちの声にていねいに耳を傾ける中から、おのずと答えは出てくるものと思います。そうした意味でも、日本財団の自死遺族支援への熱意に応えたいと思います。






県補助事業の企画書(犯罪被害者週間)完成[2008年07月30日(Wed)]

一時は断念しかかっていた11月の犯罪被害者週間の広報啓発に関する岡山県の補助事業企画書ですが、何とか仕上げました。

あすが締切りなので、県庁に届けます。

事務局スタッフが8割準備してくれていたので、土壇場で何とか2割の知恵を絞りきることができました。

補助事業を行うことでNPOが疲弊してしまうことは避けなくてはいけないものの、年1回の犯罪被害者週間で被害当事者の視点から忘れずに繰り返し伝えていくことがあります。

そのためにも補助金は有効に使わせていただきたいと思い、ぎりぎりまで悩みましたが、報道被害の問題、命の教育の問題をテーマとして短期集中講座を行ったうえで、11月29日の本村さんの講演にリンクしたいと思います。






ファイザープログラム中間報告書提出[2008年07月30日(Wed)]

あす締切りのファイザープログラム中間報告書を何とか仕上げ、いまメールで提出しました。

予想以上に保健所との連携は進みつつあります。

来年がどうなるか全く予想できませんが、道のないところに道をつくっていくプログラムなので、1年で挫折するか、2年目につながる形ができるか、下半期の展開にまかせるしかないように感じます。

地域でグリーフワークを遺族の方たちとともに行うためには、遺族の声に耳を傾ける人たちや、そうした声がつながる場がどうしても必要です。そうした地域づくりをNPOだけでやろうとすると空中分解しそうであることにメンバーの多くが気づいています。

コアメンバーは、NPOの原点である被害者支援の足下を見つめ直していく取組みに立ち戻りたいと思います。

地域で広くグリーフワークを根付かせていくには、人の輪と理解の輪がもう少し広がる必要があります。そこをどう2年目に問いかけていけばよいのか、あるいはNPOとしては限界を超えているのか、多くの方のお知恵を貸していただければ幸いです。










学生さんたちの声から学ぶこと[2008年07月30日(Wed)]

きょうは、川崎医療福祉大学を訪問し、5月の「命の授業」を受けて、学生ボランティア希望者の方たちと、顔合わせ会がありました。

臨床心理学科の9名の学生さんたち(2年生、3年生)が、試験期間中であるにもかかわらず、出席してくれました。

5月の講演を企画した県警の方たちや、臨床心理学科の進藤先生もまじえて、市原千代子さんと学生さんたちと一緒にWILLの映像も見つつ、考えました。

何からしてよいかわからない、というのは社会人でも学生でも被害者支援に関しては共通です。そうした中から、まず聴く、知る、理解する、その中からわかったこと、みえてくることを一緒に考えていく、という筋道について、学生さんたちから複数の声として聞くことができ、とても気づかされました。他のボランティア体験のある方もいて、学生さんたちの感性を大切にしていきたいなと感じました。








5月21日の「命の授業」 (ファミリーズ・ブログから)




ファイザー・プログラム中間報告会まであと3日[2008年07月29日(Tue)]

ファイザー・プログラム1年目も折返し地点を通過し、8月2日、3日と東京で中間報告会があります。

上半期の成果と当初計画とのずれを事務局と共有し、下半期の取組みにつなげていけたらと思います。

グリーフワーク・かがわのグリーフカウンセラー養成講座のような総論から各論へ入っていく6回講座が一つのスタンダードかと当初は考えていましたが、小さなNPOにとって、いきなり総論から入ると、NPOのミッションとのずれが拡大する方向に動いてしまうことに気づき、犯罪被害者遺族のグリーフワークから入る手法をとりました。

幸い、常磐大学の長井進教授が全回みてくださることになり、保健師、臨床心理士の方たちの参加が多いこともあって、グリーフワークをなぜ地域でという点は理解していただけたと思います。

来年の継続助成の申請については、悩ましいところです。

犯罪被害者支援のNPOとして、どこまで自死遺族支援に責任をもって関われるか、ぎりぎりのところに来ていると感じます。

当事者の声に耳をすませる中から、答えはみつかると思います。

中間報告書は何とか下書きができました。あとはパワーポイント資料が間に合うかどうか、締切りは31日です。









岡山県DV防止・改訂基本計画が届く[2008年07月29日(Tue)]

本日、岡山県からDV防止基本計画の改訂についてのお知らせが届きました。

パブリックコメントに提出していた意見も一部明記していたたき、全体的にわかりやすく、充実した内容になっていると思います。

今回の基本計画の正式名称は「岡山県配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本計画」で、平成17年3月に策定されたものを、昨年7月のDV防止法の一部改正及び今年1月の国の基本方針の改訂を受けて、岡山県でも改訂作業を進めていたものです。

DV防止の取組は犯罪被害者施策の先駆け部分があり、様々な気づきがあります。

特にデートDV防止について若い層に対する暴力防止教育との関係、地域シェルターの持つ意義と自助グループの中から見えてくる長期的支援の必要性、子どもたちへの支援。そして、市町村との連携など、まさに犯罪被害者支援を地域から考えていくときに参考になる点が多いことは以前も述べたとおりです。

DVについては、言葉が浸透してきた反面、保護命令を無視した殺傷事件があいつぎ、現場で被害者の抱く不安は大きく、また子どもたちへのDVが及ぼす影響も当事者でなければわからない様々なものがあります。まだ言葉にできない潜在的被害者は多いです。

最近は、安易に「被害者は女性だけではない」という言説がまかりとおり、DV・ジェンダー講座への妨害行為なども見られ、予断を許さない社会環境にあります。

DV被害の深刻さと子どもたち(子どもの人権の視点から考えれば、女性の問題であるとともに男性の問題でもあるのです)への影響について、理解を深め、本腰を入れて取り組んでいく必要を感じます。社会的な揺戻しがあっても、これまでの積重ねが崩されないように「人権」「いのち」を真ん中に据えた取組みが不可欠です。




悲しみを語ることを許さない社会[2008年07月28日(Mon)]

昨日のグリーフワーク連続講座の余韻が残ったまま、また次の朝が来た。

一方的な講義として教科書的なことを学ぶのではなく、「当事者の声から学ぶ」という姿勢をNPOは貫いてきた。

ときに「被害者の話は重すぎる」という言葉に接したり、「知れば知るほどどう接していいかわからない」という言葉も聞くことがある。

しかし、昨日も被害者遺族の言葉として共通していたのは、「悲しみを語ることができない」ということだった。社会でも、家族の内でさえ。

日常生活のあらゆる場面で、悲嘆は突然おそってくる。周囲にとっては些細なことでも(「いつまでもめそめそするな」と周囲は言いたがる)、遺族にとっては深い傷口に突然ふれてしまうと、平穏な日常とはほど遠い現実に直面する。

おそらくそれは事件後、気が遠くなるほど長い年月つづく現実でもある。

では周囲はどうすればいいのか、無力を感じるだけなのだろうか?

遺族の方たちは、怒りと悲しみのなかで、それでもバランスをとろうと、もがきつつ生きている。あえて悲しみに向き合う、というような言葉を用いなくても、日々気を張り詰めた心の緊張状態のなかで、生きていくこと自体が、大変苛酷なことだろう。

グリーフワークを促進するとか、お手伝いするとか、なまやさしいことではない、という意味で、周囲は無力を感ずるかもしれない。

しかし、同じ体験をした遺族のグループとの出会いであったり、周囲で一人でもいいから気持ちに耳を傾けてくれる人に出会うことであったり、そうした安心できる場や人に接したとき、悲しみを語ることができたら、何かが変化することにも気づかされた。

そして、周囲や社会は、犯罪被害や遺族の置かれた立場、そしてもう少し広い意味で、人の死や深い悲しみに対して、抱いている偏見を、少しずつ取り除いていくことはできるはずである。

何もできない無力感で立ち止まってしまうのではなく、当事者の声を聴き、気づいた人たちが、社会の偏見を取り除く活動を身近なところから始めたり、また当事者にとって、かけがえのない大切な聴き手の一人になったりすることで、確実に社会は変わっていくと思う。

亡くなった人たちの死をむだにしないためにも、ていねいに遺族の声に耳を傾けていくことをこれからも続けていきたいと思う。






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