倉敷市自殺対策連絡会議に出席[2012年06月01日(Fri)]
きょう6月1日、NPOから川崎理事長が倉敷市保健所に出向き、NPOとして平成24年度第1回倉敷市自殺対策連絡会議に出席しました。
一般的に連絡会議というと、顔合わせと行政報告だけで終わりがちなのですが、この倉敷市の連絡会議は毎回活発な意見交換がなされ、示唆に富む、そして施策につながっていく刺激的な会議です。特に市内の二つの拠点病院のドクターが積極的に意見を述べられ、会議を前向きなものにしています。K病院精神科のA教授、救命医療センターのF部長(今日は欠席でしたが)。
そして、昨年はライフリンク清水康之さんを招いて庁内で管理職、市議の方たちも含めてゲートキーパー研修を実施、庁内研修も職員自らのメンタルヘルスの問題をとりあげつつ、窓口対応のスキルアップと両面に配慮した研修(職員自らがまずゲートキーパーにという戦略)を進めておられて、庁内全体の意識喚起がはかられていることは素晴らしいと思います。
ちょうど昨年度末、倉敷市犯罪被害者支援条例ができましたが、こうした庁内連携や窓口対応研修がなされているのであれば、ワンストップサービスや総合相談窓口の対応もうまく機能していくものと予想しています。
今回はハイリスク者支援の仕組み作りを具体的に検討し、それがまた施策全体にフィードバックされ、いのちを支え、生きる支援の地域づくりへと良循環が起きるようプロジェクトチームに喜んで巻き込まれることになりました。
5年前から倉敷市保健所にはNPOとして関わらせていただいていますが、年々連携のあり方が具体的になっていくので、嬉しいです。
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自殺総合対策大綱の見直しに向けた民間団体ヒアリングに参加[2012年06月01日(Fri)]
きのう5月31日、NPOから川崎理事長が大阪に出向き、内閣府主催の、自殺総合対策大綱の見直しに向けた民間団体ヒアリングに、西日本各県からの参加24団体の一つとして参加しました。自殺対策に関心を持ってフアミリーズに協力を申し出てくれていた若手のSさんと二人で行きました。
政府では、平成19年6月に政府の自殺対策の指針として「自殺総合対策大綱」を閣議決定しましたが、今年はこの大綱見直しの年に当たるため、内閣府において必要な検討を進めるにあたり、現場の視点を盛り込むため、自殺対策に取り組む民間団体から、日頃の活動の経験を踏まえた意見をきくものでした。
各県の民間団体の取組みは参考になりましたが、何と言っても驚いたのは、基本法前の民間団体とガラッと参加団体の顔ぶれが変わっていたことです。なかなかすっと受け止めきれなかったのですが、この顔ぶれ、どこかで見ていました。それは倉敷市自殺対策連絡会議で自殺予防講演会を開催するとき民間団体として相談コーナーやパネル展示をしていますが、司法書士会の方や断酒会の方たちと一緒に同じ部屋でここ二年させていただきました。また寄り添いホットラインの協力参加団体と本日の参加団体は重なっていました。ホームレス支援の団体が、はじめは自殺対策など意識せず行っていたが、まさに路上が現場なのです、との発言は私たちも共感しました。
こうして参加団体の幅が広がったことは歓迎すべきことですが、もう一方で自死遺族の発信する声がかき消されないようにしてほしいとも感じました。広がりとともに深さも同時に求められてよいと感じました。くりかえし原点に立ち返りたいと思った一日でした。
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ファミリーズ
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