判決言渡〜被害者参加裁判で[2009年08月20日(Thu)]
きょう8月20日、神戸地裁龍野支部で自動車運転過失致死傷被告事件の判決言渡がありました。
今年1月初めに被害者参加の申し出をしてから、NPOメンバーをはじめ多くの方が関わり、今日の日を迎えました。
昨年3月の事件以降のご遺族の心情を思うと、ここまでの道のりがとても長かったように感じますが、昨年12月から動き出した被害者参加制度を利用できていなかったらと想像すると、怖くなります。
被害者が参加することの意味を痛切に感じた裁判でした。
検察側は禁錮3年を求刑し、弁護側は執行猶予をと弁論していましたが、新制度による被害者求刑は法定刑上限でというものでした。
今日の判決は、禁錮1年の実刑でした。
判決理由も、被害者参加人の思いをくんだものとなっていました。
公判終了後、検察庁に戻っての判決内容説明を公判担当検事からうけおわって、ご遺族が涙をおさえながら、深々と担当検事に頭を下げておられる姿がありました。
検事との出会い、検事の事件への真摯な姿勢が、ご遺族にきちんと伝わっていたことをあらためて感じました。
被害者参加制度の意味を、今後もきちんと伝えていきたいと思います。
優先傍聴席の確保、遺影の持込み、参加人による証人尋問・被告人質問、意見陳述、被害者求刑など、10年前では想像もできなかったことが面前で実際に実現できていることに、これまでの被害者の方たちの制度実現に向けての血のにじむような努力に、帰路、思いをはせていました。
当NPOブログ(2009.4.26)から
内閣府からの調査依頼[2009年08月20日(Thu)]
先ほど内閣府からメールが届きました。
「犯罪被害者団体・犯罪被害者支援団体に関する調査」についての協力依頼です。
ちょうど内閣府のホームページにアップされていたので、申し込もうと思っていたところでした。
内閣府ホームページから
悩むのは、私たちNPOは、「犯罪被害者団体」なのか、「犯罪被害者支援団体」なのか、です。
今回の調査趣旨からいえば、後者なのでしょうね。
岡山県内には3つの被害者支援団体があるということを知ってもらううえでも、しっかり調査に応じたいと思います。
(内閣府からのメール添付資料から)
平成21年8月
内閣府犯罪被害者等施策推進室
「犯罪被害者団体・犯罪被害者支援団体に関する調査」について
1 目的
犯罪被害者の権利利益が保護される社会の実現のためには、国や地方公共団体の取組だけでなく、犯罪被害者団体や犯罪被害者支援団体といった民間の団体による取組も不可欠です。
そこで、犯罪被害者団体・犯罪被害者支援団体の活動状況や、これらの団体が行政へ求める支援等を調査することにより、民間団体による活動を促進するための効果的な方策の検討に資することとします。
2 調査対象
(1) 犯罪被害者団体代表者
(2) 犯罪被害者団体会員
(3) 犯罪被害者支援団体代表者
(4) 犯罪被害者支援団体の相談員等
3 調査方法
○ 内閣府犯罪被害者等施策推進室とつながりのある団体に対し個別に協力依頼を行うほか、内閣府犯罪被害者等施策推進室ホームページで協力団体を募集します。
○ 協力団体に対しては、アンケート調査票による調査(※)を行うとともに、10団体程度にインタビュー調査を実施します。
※ 各団体には、代表者(主宰者)の方向けのアンケート調査票を1部と、構成員(会員又は相談員等の方)向けアンケート調査票を3部の計4部を送付させていただきます。代表者(主宰者)の方に代表者用向けアンケートにご回答いただくほか、各団体において本調査にご協力いただける会員、相談員などの方3名を選定いただきます(困難な場合は2名でもかまいません。)。会員・相談員等向けのアンケートは、会員・相談員様各自が回答後、封をした上で団体に提出いただき、団体において代表者向け調査票と会員・相談員等向け調査票をまとめて事務局まで返送いただきます。
4 調査内容
アンケート調査における質問項目は、下記等を想定しています。
【代表者向け調査】
団体の概要について
団体の財政状況について
団体の活動実態について
運営上の課題・支援ニーズについて
【会員・相談員等向け調査】
団体に参加・入会した経緯について
団体での活動状況について
(以上)
8月の「命の授業」@〜鴨方高校で[2009年08月20日(Thu)]
きのう8月19日に、NPOから市原千代子さんが、県立鴨方高校に出向き、犯罪被害者遺族として「命の授業」を行いました。
鴨方高校はちょうど夏休みの登校日で、毎年登校日に人権講演会を開催しているそうです。
暑い時期なので少しでも朝の涼しい時間にと、9時15分から始めました。
鴨方駅まで電車で出向きましたが、列車の中や駅で、鴨方高校の生徒たちと遭遇することができました。
生徒440名と教職員・保護者60名の、合わせて500名ほどのうち、登校日に登校していない生徒もいたようで、ほぼ450名が話に耳を傾けてくれました。
校長先生からは、「市原さんのお話を聴くのは5回目になります。お聞きするたびに新たな気づきがあり、考えさせられます。お聞きしたときにはそう言う風に色々気付かされ、考えさせられているのに、時間が経つと薄れていくので、また是非お聞きしたいと思います」と言っていただきました。
今回は久々に子どもたちと向かい合う講演であり、子どもたちが真剣に話を聴いてくれていることが感じられ、子どもたちから言葉はなくても伝わってくるものがたくさんあったので、何とか2学期も良い形でスタートを切ることができたと市原さんは感じたそうです。
Posted by
ファミリーズ
at 00:29
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命の授業
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