放置された暗黒〜施設内虐待[2008年03月27日(Thu)]
きょうは語る言葉がない。
暴力にさらされ続けた子どもたちが、恐怖と不信により奪い取られた安心と自分の言葉を、自分の手に取り戻すために、どれだけ長い時間をかけて苦しみ、もがいて生きてきたかを、ぬくぬくと育った大人たちは理解することはできないのかもしれない、という無力感。
真実を求めて、大人に助けを求めても、大人たちは再び子どもたちを暗黒に突き落とす。
助けてもらえないことがわかれば、もう誰も助けを求めることはしないだろうし、暗黒の世界はいつまでも無法地帯のまま。
暴力で口を封じられた子どもたちが、わずか3年で暴力に立ち向かおうと思えばできたはずだと、形式的に考えることのできる良識を代表する大人たちの感覚の冷たさ。
保護者がいない子どもたちの施設の内部で起こる施設内虐待は、抗議していく大人がいないだけに、最後まで誰も助けてくれない暗黒の世界であることを、もっと知ってほしい。