「苦しみ ぶつけていたんだ」〜ルポ虐待・里親C[2008年01月19日(Sat)]
朝日新聞・朝刊連載「ルポ虐待」は年明けから「里親」を追っています。
専門里親という制度を知っていただくうえで、きょうの記事を紹介します。
マリコさんは、自治体が実施する専門里親の研修を受け始めた。専門里親は、虐待された子や非行などの問題を抱える子を預かる里親で、02年に新設された。研修は、児童福祉論など8科目の通信講座、児童虐待援助論など4科目の講義、児童養護施設での実習など約4か月に及ぶ。
児童相談所の職員は言った。「虐待を受けた子どもさんは、そんなことだから虐待されるんだよ、ということをしたり、言ったりするでしょう?」
マリコさんは思わずうなずいた。
「違うんです。順序が逆。虐待されたからこそ、そういう態度をとってしまうんです」。反抗することで周りの大人がどこまで自分を受け入れてくれるかを推し量る、「試し行動」と呼ばれる心理をマリコさんは知った。
実習では、虐待を受けた子から、ののしられ、暴力をふるわれることがある臨床心理士に会った。「自分が親からされたのと同じことを、ほかの人にしてしまうんです。そんなとき私は、自分は今だけつらい、でも、この子たちはずっとこんな思いで生きてきたんだ、と思うようにしています」
アミは、耐えてきた苦しみをぶつけていたんだ。私は、そのつらさをわかつてあげられていなかった。
自分の何が悪いのかと思い詰め、イライラを募らせていたマリコさんは、肩の力を抜くことができた。笑顔が増えていくのが自分でもわかった。
4か月間、夜中の台所で教材を読み、リポートを送った。翌年、専門里親に認定された。
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at 21:54
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子ども虐待
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内閣府からの調査協力依頼[2008年01月19日(Sat)]
内閣府犯罪被害者等施策推進室から「犯罪被害類型等ごとに実施する継続的調査」の協力依頼があり、調査票が届きました。
より良い被害者支援体制を築くための3年継続調査ということもあり、事件当時を再度思い出して回答するため、当事者の方にとってもしんどい調査となります。
NPOとして遺族の方たち十数名とつながってはいますが、今回は過去10年以内の事件を対象にということもあり、無理をせず少人数で対応することとなりました。
協力していただく当事者の方たちには本当に頭の下がる思いです。
大切な人を亡くしたあなたへ[2008年01月19日(Sat)]
毎週土曜日午前10時から午後4時まで「身近な人、大切な人を失った方のための電話相談」を行っています。きょう1月19日も受け付けています。
受付は、086−245−7831 です。
昨年4月から犯罪被害者遺族の方だけでなく、事故、自殺や突然死で身近な人、大切な人を亡くされた方のための電話相談を始め、多くの方から電話をいただいています。すぐに電話できない方も、話したい気持ちになったとき、遠慮なくかけていただければと思います。
昨年8月から毎月1回、大切な人・身近な人を亡くした方のため、同じような思いを語ることのできるグループ・ミーティングを開催しています。次回の「分かち合いの場」は、岡山県倉敷市内で、1月27日(日)午後からです。
深い悲しみや亡くなった方への思いなどを遠慮なく話せる場がないことを痛感しています。少しずつ、つながりができていけばと思っています。
分かち合いの場に参加を希望される方、詳しいことを知りたい方は、土曜日の相談電話にお電話ください。
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ファミリーズ
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