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山陽新聞夕刊・一日一題D〜許された危険[2011年05月11日(Wed)]

NPO代表が地元山陽新聞夕刊の火曜日「一日一題」を4月、5月と担当しています。

昨日10日のコラムは次のようなものでした。

(以下、元原稿から引用)


一日一題D 許された危険   

あすから春の交通安全運動が始まる。NPOの被害者支援活動の中で、交通死遺族の方のお話を聴く機会がある。

大切な家族を失いながら、交通死については「事故だから」の一言で扱われがちであり、とても傷つくことが多いという。

県外のあるご遺族の「事件後は、被害者一人だけが素人」という言葉は忘れられない。運転者には刑事責任に関して弁護人がつき、民事責任に関して保険会社が出てくるが、交通死遺族は情報もないまま、先が見えない世界に一人で投げだされるのだ。

他学部生として初めて刑法総論の教科書を読んだとき「許された危険」という考え方に違和感を感じた。交通戦争と呼ばれていた昭和の時代。被害をゼロにはできないが、被害発生のマイナスよりも社会全体の利便の大きさから、車社会を許容する法理として用いられていた。

その後、大量の交通事件への対応として事件処理の簡略化、寛刑化がはかられ、損害保険制度が整備され、社会全体に「事故だから」という空気が生まれた。

97年に出版された二木雄策氏の「交通死」(岩波新書)は家族を失った当事者の視点から、機械的な事件処理や保険会社の対応についての疑問を社会に投げかけた。

その後も飲酒運転や無謀運転、危険運転は後を絶たず、交通死遺族の悲痛な声が社会を動かし、ここ数年で危険運転過失致死傷罪や自動車運転過失致死傷罪が創設され、法定刑の見直しが行われた。

わずかな不注意が車を凶器にし、失った命は戻ることはなく、残された家族に平穏は戻らない。

危険を安易に許し、高齢者や子どもたちに押しつけることは許されない。命を守る思いをハンドルを握るすべての運転者が持つことを忘れたくない。




きょうは世界道路交通犠牲者の日です[2010年11月21日(Sun)]

毎年11月第3日曜日は、「世界道路交通犠牲者の日」です。

一昨年は、まなびフェスタ岡山で、昨年はウィズセンターで、黄色い風車を知っていただく広報活動をしました。

今年は準備がととのわず、広報活動の機会を持てませんでしたが、多くの方にしっていただきたいと思います。下記ホームページをご覧下さい。

なお、NPOのロゴマークの手書きの白いハトは、県内の交通死ご遺族にご協力いただいたものです。



世界道路交通犠牲者の日(TAVホームページから)






交通事故被害者サポート事業報告書が届きました[2010年04月07日(Wed)]

内閣府の交通安全対策担当参事官室から、平成21年度の交通事故被害者サポート事業の報告書冊子が届きました。

昨年、自助グループ活動についてのアンケート調査に協力していましたので、172ページの報告書をお送りいただいたものと思います。

内閣府のホームページにも平成19年度報告書まではアップされています。

今回の調査結果も興味深い内容ですし、全国被害者支援ネットワーク加盟の支援センターが運営する自助グループの実態を知る貴重な資料でもあります。

考えなくてはいけないことがたくさんあるので、ゆっくり読み込んで分析検討したいと思います。

ちょうどこの事業が始まった平成15年に岡山県内でも民間被害者支援センターを立ち上げて、モデル事業に応募した記憶があります。

岡山では民間支援センターはわずか1年間の活動で事実上解散して、二つの民間支援組織に分かれてしまいました。

そんな時期を思い起こさせるサポート事業でもあります。

そして、自助グループの抱える課題と、今後に向けての直視しなくてはいけない問題もおのずと見えてきているように感じました。


内閣府・交通安全対策ホームページから




NPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ
交通死について考える[2010年02月16日(Tue)]

きょう2月16日(火)午前、県立図書館2階会議室で、おかやま被害者支援ネットワーク交通被害分科会が開催されました。

県警が事務局で、県内の被害者相談機関のうち交通被害に関係する機関の実務担当者が集まりました。

NPOからは代表が参加しました。

昨年の事例検討会と同様の試みでしたが、今回は築山さんが交通死遺族として語ってくださったので、会を持った意味があったと思います。

交通事故相談というと、損害賠償問題や保険の話ばかりで、被害者遺族の方が当初から二次被害を受けやすいのですが、築山さんが事件から10年のなかで、被害者遺族が事故後に巻き込まれる様々な困難と、大切な家族の理不尽な死が、家族に心の深いところで拭いきれない重い傷を残すことを、きちんと語ってくださいました。

交通死の重さをあらためて感じました。

妹の突然の死という点で、お話を聴きつつ、代表も心が揺れる部分もありましたが、やはり理不尽な事件に巻き込まれることの重さを思うと、何ともいたたまれない気持ちになりました。

遺された子どもたちの問題について、築山さんのお話には重みがありました。

代表からも県や県警に提言させていただきましたが、県の自殺対策事業を健康対策課が縦割りで行うのではなく、犯罪・交通死等の被害者遺族の置かれている深く傷ついた心の状態についても、自殺対策事業の一環としても忘れないで取り組むよう、内部できちんと要望してほしいと思いました。



NPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ





あすは「世界道路交通犠牲者の日」です[2009年11月14日(Sat)]

11月の第3日曜日は国連が定めた「世界道路交通犠牲者の日」です。

イギリスのNGO団体が1993年から実施していた活動に端を発し、2005年10月26日の国連総会決議で「11月の第三日曜日」を「世界交通事故犠牲者の日」と定め、WHOが共同提唱する形で世界的な取り組みとなっているそうです。

「私たちのような悲しみを無くすためにやらなければならないことは多くありますが、根本的には、ハンドルを握る人の心を変えることが必要なのではないでしょうか。優しい心、譲り合う心、命を大切にする心を持ってハンドルを握れば、ほとんどの事故は防げるはずです。それを伝えていくために、「世界交通事故犠牲者の日」を全国に広め、私たちの悲しみを全国民に知ってもらうことは大きな効果をもたらすと確信します。」と交通死被害者の方たちは語っています。

私たちNPOの活動と重なりあうものを感じ、共鳴し、こうした取り組みが全国に広がることを期待しています。

一昨年、昨年と交通死被害者の会(TAV)に協力いただき、岡山でも少しずつですが、取組みを続けています。

今朝の読売新聞朝刊「顔」にTAV米村幸純さんが出ていました。

何度も岡山に来ていただき、情報交換をさせていただいています。

今年はウィズセンターでのパネル展示だけですが、継続していきたいと思います。


世界道路交通犠牲者の日(TAVホームページから)







秋の交通安全県民運動(21〜30日)[2009年09月22日(Tue)]

きのう9月21日から秋の交通安全県民運動がはじまりました。

岡山北警察署ほか主催の飲酒運転撲滅講演会が開催され、井上ご夫妻が語られた模様が今日の朝刊でも報じられています。

まだまだ声をあげられる被害者遺族の方は多くはありません。

それだけに声をあげる当事者の思いを私たちは真摯に受け止め、一人ひとりが何ができるかを考えたいと思います。


山陽新聞朝刊(2009.9.22)




飲酒運転撲滅講演会(ご案内)[2009年09月11日(Fri)]

岡山県警の被害者支援室から次の講演会の案内がありました。

平成21年度 秋の交通安全県民運動

飲酒運転撲滅講演会

日時 平成21年9月21日(月)13:00〜

場所 建部町文化センター

内容 13:15〜講演「安全運転は自分の性能を知ることから」

      講師 内匠雄彦 氏
    (元鈴鹿サーキット交通教育インストラクター
              岡山国際サーキット交通安全教育インストラクター)
    
    14:00〜講演「東名高速酒酔いトラック事故で子ども二人を失って
          〜飲酒運転を撲滅するために〜」

      講師 井上保孝 郁美 夫妻

 井上さん夫妻は、1999年11月、東名高速道路で起きた酒酔い運転の大型トラック事故によって、長女・奏子(かなこ、当時3歳)と次女・周子(ちかこ、同1歳)を目の前で亡くしました。長年飲酒運転を常習にしていたトラック運転手に言い渡された刑は懲役わずか4年でした。
  量刑が余りにも軽すぎることに憤りを覚え、法改正を求める署名運動等により、刑法改正法案が国会を通過し、ついに「危険運転致死傷罪」が刑法に新設されました。

主催:岡山北警察署ほか




TAV交通死被害者の会[2009年03月23日(Mon)]

NPO当初から交流のある大阪のTAV交通死被害者の会から、毎月ニューズレターを送っていただいています。

TAVの方たちの活動の様子を読ませていただきながら、つねに「自助努力の会」として、当事者活動の原点に立ち返りつつ、毎回会の目的を確認しあい、しかも活動の幅を着実に広げていかれていることがわかります。

今回の3月号で米村さんが支援センターの「自助グループ」とTAVとの違いを明確に語っておられます。

つまり、

集まることの目的・理由として、@傷ついた心のケア(分科会)、A法律・システムの改善、啓発活動(街頭活動、講演)、B事故直後の支援(法律相談、傍聴支援)をあげ、これをバランスよく活動できることが大切。

支援センターの「自助グループ」は、センターの支援の一環として、専門家のサポート(庇護)下で運営されるが、当事者の会は、運営すべてを会員みずからが行う必要があること。

支援センターは@Bについて支援するが、自助グループは@のみ。Aの「法律・システムの改善」に向ける活動がTAVなど「自助努力の会」が持っている特徴。

と集約されています。

ある意味では、ファミリーズも「自助努力の会」であり、それをボランティアの方たちが周囲で支えていると言えます。

今回の被害者参加裁判への支援も、一番最初の情報提供はTAV作成のマニュアルをご遺族に見ていただいたところから始まっています。

被害者参加裁判が一区切りついたら、またTAVの皆さんに報告とお礼をと思っています。









内閣府からの調査協力依頼[2009年03月14日(Sat)]

内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(交通安全対策担当)から、「交通事故被害者等に係る自助グループの活動実態に関する調査」の協力依頼がありました。

調査票をいきなり当事者の方に送るのではなく、自助グループ事務局からの転送の形で協力できますか、というものです。

NPO主催の自助グループで交通死遺族の方たち12名とゆるやかなつながりがありますが、今回の調査について協力可能かどうかは慎重に検討しなくてはと思います。

それぞれのご遺族の置かれている現状や回答までの時間があまりないことなどからです。

内閣府もいきなり調査票を送るのではなく、慎重に検討されていることが伝わってきます。







あす「世界道路交通犠牲者の日」[2008年11月15日(Sat)]

あす16日(11月第3日曜日)は「世界道路交通犠牲者の日」です。

きょう11月15日(土)、大阪でシンポジウム「交通死ゼロをめざして」が開催されました。

関西テレビのニュースの映像をご覧ください。



関西テレビ・ホームページから





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