宇部市DV防止支援ネットワーク会議で研修会講師[2010年11月14日(Sun)]
11月9日(火)NPO代表は宇部市に出向き、宇部市DV防止支援ネットワーク会議で事例検討会にアドバイザー参加しました。
例年、内閣府のDV被害者支援アドバイザー派遣事業に、代表がアドバイザー登録されていることから、年間数件の派遣要請があります。
宇部市は山口県内では市として配偶者暴力相談支援センターを唯一もっているので、DV被害者支援にも熱心に取り組んでおられることが伝わってきました。
事例検討は約40名の参加者が6グループに分かれて討議しつつ、進めました。
市役所庁内の関係各課の参加と、外部の協力団体の参加があり、問題意識を共有する良い機会になったと思いました。
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香川県小豆郡土庄町でDV相談研修会にアドバイザー参加[2010年11月04日(Thu)]
10月27日(水)午後、NPO代表はフェリーで小豆島に渡り、土庄町やすらぎプラザ研修室で、土庄町DV相談のケース検討会にスーパーバイザーとして参加しました。
DV被害者支援に関して、内閣府のアドバイザー派遣事業に代表が登録されているので、年間数件の講演依頼があります。
今回はDV相談に関わる女性相談員、人権擁護委員、児童委員、保健師など12名の方とケース会議方式で、検討会を行いました。
互いに顔の見える関係ができて見守りができている反面、かえって声をあげにくかったり、家庭裁判所出張所はあっても裁判や法律相談は島外へ出向く必要があるなど、島部特有の問題も教えていただき、皆さんが熱心に取り組んでおられる様子が伝わってきました。
フェリーで新岡山港を出るとき、ちょうど「八日目の蝉」のロケ班40名ほどに遭遇し、びっくりしました。
こうして昨年に引き続き、小豆島での研修会での役割を無事つとめて帰路につきました。
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登別市役所から情報誌を送っていただきました[2010年04月12日(Mon)]
昨年10月28日にDV対策の職員研修会に代表がうかがった北海道の登別市役所から情報誌を送っていただきました。
年度初めの事務局が錯綜していて、落ち着いて読むことができなかったのですが、やっと拝見しました。
「アンダンテ」と題する登別市男女共同参画情報誌のbUです。
研修会の模様が掲載されていました。
登別市の各市民相談窓口は、DV被害者の相談の際に、相談者が各窓口を回るのでなく、関係する窓口の担当者が出向いてきて相談や情報提供を行う「ワンストップサービス」を実践しておられます。
これは本当に画期的なことなので、ファミリーズのブログでもご紹介しました。
今回、そうしたやりとりも掲載していただき、嬉しかったです。
登別市役所の先駆的取組み(ファミリーズ・ブログ21.10.28から)
NPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ
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岡山市DV対策基本計画策定記念シンポジウムに[2010年03月28日(Sun)]
きょう3月28日(日)午後、岡山市のさんかく岡山会議室で開催されたシンポジウムに代表がコーディネーターとして参加しました。
今回のシンポジウムは、岡山市がDV対策基本計画を策定したことを記念して開催されたもので、DV防止基本計画策定ワーキンググループと岡山市の主催によるものでした。
県レベルの基本計画は策定されていますが、市レベルの基本計画策定は全国的に見ても画期的なもので、その内容も市民協働でプロセスを重視したもので、充実したものとなっています。
2時間のシンポジウム「ストップ!DV 〜安心できる関係をめざして〜」はパネリストが金香百合さん(HEALホリスティック教育実践研究所所長)、中村正さん(立命館大学大学院教授)のお二人でしたので、被害者の問題、加害者の問題、子どもたちの問題、緊急支援、長期的支援、予防教育など総合的な視点から、発言をいただくことができました。
パネリストのお二人はそれぞれ単独でも二時間では語り足りないほどの方なので、二時間のシンポはあっという間に終わりました。
代表は11年前に大阪YWCAで金香百合さんのワークショップに参加しており、10年ぶりの再会となりました。
たぶん大阪で金香百合さんと出会っていなければ、虐待防止やDV被害者支援活動を10年にわたって続けてはいなかっただろうと思います。
この10年間に亡くなられた方、バーンアウトを余儀なくされた方の顔を思い起こしつつ、それでもその後を生き続ける意味を再確認することのできた一日でした。
NPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ
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DV認知件数、岡山県警過去最多[2010年03月13日(Sat)]
きのう3月12日の山陽新聞朝刊の次のような記事がありました。
(以下引用)
DV認知過去最多
09年県警まとめ
前年比160件増653件
2009年に県警が認知したDV(ドメスティックバイオレンス)は、前年比160件増の653件で、統計を取り始めた00年以降で最多となったことが11日、県警のまとめで分かった。
ストーカー認知件数も39件増の313件。県警生活安全企画課は「DV防止法(01年施行)やストーカー規制法(00年施行)が浸透し、被害を訴える人が増えた」とみている。
同課によると、DVの被害者と加害者の関係は配偶者(460人)が最多で、内縁関係(94人)、元配偶者(82人)と続いた。被害者は女性が645人(98.8%)を占めた。
接近禁止など保護命令が出されたのは25件増の76件で、うち3件を命令違反で摘発。5月、別れ話のもつれから夫を刺した妻を殺人未遂容疑で逮捕するなど、同防止法以外での摘発も49件あった。
同課は「DVやストーカーは凶悪犯罪につながる恐れがある。警察に連絡を」と呼び掛けている。
(三宅伸行)
(以上引用)
たしかに県内の配偶者暴力相談支援センターは倉敷市にもでき、合計4か所となり、被害相談がしやすくなったことは確かだと思います。
ただ、現場の感覚では、まだどこへ相談してよいかわからず困っている人が多いと感じます。
それと、当初のころは、保護命令が発令されれば、裁判所と警察が網をかぶせてくれる形になるので、とりあえず安心でしたし、保護命令違反はゼロが続いていた時期もありました。
しかし、命令違反で3件摘発という点が気にかかります。
また、保護命令が通用しない相手方の場合は、被害者は息をひそめて暮らすか、すべてを捨てて遠くへ逃げるしかないのも現実です。
悩ましい日々が続きます。
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DV殺人とデートDV[2010年02月14日(Sun)]
きょうは世間はバレンタインデーですが、DV殺人の報道が続いています。
宮城県石巻市の3人死傷の殺人事件は、たくさんの課題が含まれていて、報道からつい目を背けたくなります。
事件の詳細はまだ明らかになっていないものの、推測の域を出ませんが、気になる点だけでも次のようなことがあります。
@ デートDV防止の取組みが全国各地で始まっていますが、今回のような結婚していない若い男女間の暴力の延長線上にある殺人事件について、未然防止の困難さがあります。警察の対応が不適切だとの論調もありますが、現行制度上は交際中の男女間の暴力については、DV防止法の保護命令制度の適用外であり、ストーカー規制法の警告しか使えない点が制度上の欠陥として大変残念な結果を招いてしまったと思います。一日も早く交際中の男女間の暴力も含めて保護命令の対象としてほしいです。
A デートDVの被害者は、親や教師には相談しづらく、友人や兄弟姉妹など同年代の人たちが相談にのり、協力するケースが多いことが知られています。今回はそのことが姉への逆恨みとなっていたのであるならば、現在進行中の暴力被害者の周囲の人たちの不安を助長し、被害者はより一層孤立してしまうでしょう。前回の法改正で親族や友人なども接近禁止命令を発令してもらえることになりましたが、運用はまだ謙抑的です。保護命令発令時に警察からの連絡が加害者に直接入り、被害者やその周囲の人たちにも援助体制をとることや安全確保のための指導が警察からなされるのとでは大きな違いです。ここでも、交際中の男女間の暴力に対する保護命令が制度化されないことには動きません。
B 今回の事件や、昨年の千葉県での殺人・監禁事件を見ると、「デートDV」という言葉そのものが大変軽い印象を受けます。配偶者間暴力と同じく、あるいはそれ以上に命にかかわる深刻なケースが現場でも多く(被害者が未成年の場合は対処方法や相談すらできないでより孤立してしまいます)、10代後半から20代前半の世代が必要としている支援情報の提供が当事者に届いていないことがもどかしいです。
C 少年による殺人事件については、逆送され、裁判員裁判となるでしょうが、量刑の問題があらためてクローズアップされるでしょう。最初から殺害目的で侵入して二人を殺害していたのであれば、検察はどのような求刑をするのでしょうか。死刑、無期刑、有期刑。考えたくもありませんが、有期刑なら不定期刑(懲役5年以上10年以下)の理不尽さをまた突きつけられることになります。一日も早い少年法の改正を求めたいと思います。
D 残された遺族、特に赤ん坊に罪はありませんが、父親が殺人犯、母親が被害者遺族という宿命を背負わされることになります。DV事件の家庭では、加害者の子であり、被害者の子でもあるという立場に子どもたちは立たされます。こうした子どもたちが置かれている苛酷な現実に目を向けようとする人はあまりいません。報道も事件と裁判のときだけです。子どもたちの、その後はあまりにも長いです。
NPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズ
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佐賀でDV被害者支援の講演[2009年12月12日(Sat)]
きょう12月12日(土)、代表は佐賀県に出向き、DV被害者支援研修会で講演しました。
DV被害者支援に関して、内閣府のアドバイザー派遣事業に登録されている関係で、今年は6回目の講演でした。ちょうど昨年の全国シェルターシンポでアバンセの方たちとお目にかかり、そのご縁でお招きいただきました。
今回は「DV被害者支援における司法支援の重要性とその限界」と題して1時間お話しし、その後グループ討議を行い、質疑、意見交換を行いました。
女性相談窓口の担当者や行政職員の方、そして弁護士の方たちも男性、女性ともに多数参加してくださり、約40名の参加で顔の見える情報交換の場ともなったようです。
DV被害者支援に理解のある弁護士さんたちと連携していくことが相談窓口の方たちにとっては大切であり、当初は特定の方に集中しがちですが、徐々に理解の輪を広げていくことができるように感じました。
これまでもそうですが、佐賀でも相談担当職員の方たちの熱意が伝わってきたので、参加してよかったと感じました。
施策として、犯罪被害者支援の一歩先を行っているDV被害者支援ですが、予防、介入、生活再建まで視野に入れた総合対策が重要です。その最前線は相談窓口の担当の方たちです。
「相談」が相談だけで途切れることなく、「支援」につながるためには、関係機関の相互理解と、被害者の側に立った対応が大切になってくるのだと思います。
佐賀で有意義な時間を持てたことを感謝したいと思います。
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at 21:25
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岡山市DV防止基本計画(素案)への意見提出[2009年12月10日(Thu)]
きょうが締切りの「岡山市DV防止基本計画(素案)」に対するパブリックコメント募集につき、FAXで意見提出をしました。
岡山市のDV防止への取組みは、全国的に見ても大変進んでいます。
市レベルの基本計画の策定が今年度中にできることは画期的なことです。
条例、基本計画と着々と施策が進む環境づくりができていきます。今回の素案もとてもわかりやすく説得力のある内容となっています。
犯罪被害者支援は、DV被害者支援から見ると10年遅れているように感じます。
今回はあえて犯罪被害者支援の立場から、いくつかの意見を提出しました。
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香川県小豆島でDV被害者支援の講演[2009年12月10日(Thu)]
きょう12月10日(木)、代表は香川県小豆島町役場に出向き、虐待防止等ネットワーク協議会・研修会で「DV・虐待のない社会づくりに向けて〜DV被害者の支援とDVが子どもに与える影響について」と題して講演をしました。
ちょうど人権週間の最終日、人権デーでした。
フェリー乗り場の土庄港事務所には、虐待防止ネットワーク協議会の広報啓発ののぼりが設置されていて、虐待防止に関して「子ども、配偶者、高齢者」を掲げていました。
いずれも家庭内で声をあげにくく、助けを求めにくい犯罪被害なので、地域での見守りと気づきが大切なのですが、理解が地域に浸透していくには時間を要するのかもしれません。
研修会場には、民生委員・児童委員さんたちを中心に約50名の方が参加してくださっていました。
声をあげにくい被害者のために何ができるか、また介入しづらい周囲の方たちのジレンマなど、犯罪被害者支援を地域から考えていくうえで、共通の課題を再確認することになりました。
今年は内閣府のDV被害者支援アドバイザー派遣事業で三重、高知、北海道、宮崎、香川と出向く機会をいただきました。あさっては最後の佐賀となります。それぞれ気づきを得られ、また気持ちをあらたにNPO活動に取り組みたいと感じました。
小雨のなかをフェリーが岡山港に着いたときは、すでに真っ暗でした。
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香川からの講演依頼[2009年11月25日(Wed)]
香川県から講演依頼があり、12月上旬の代表の日程調整中です。
DV被害者支援に関して、代表が内閣府のアドバイザー派遣事業に登録されているので、今年は6件目の講演依頼となります。
今回は民生委員・児童委員の方たちも含めた地域での講演となります。
施策として、犯罪被害者支援の一歩先を行っているDV被害者支援ですが、予防、介入、生活再建まで視野に入れた総合対策が重要です。
DVや虐待のない地域づくりの視点から、声にならない被害者の声をきちんと聴いて、それを代弁していくことの大切さを再認識しています。
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at 21:54
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