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人権教育交流体験研修会に協力[2010年10月27日(Wed)]

昨年、一昨年に引続き、10月21日、岡山県総合教育センターで、岡山県教育委員会主催の人権教育交流体験研修会が開催されました。

9時30分から16時15分まで、人権課題「犯罪被害者」をテーマに、24名の教員の方が参加されました。

一昨年から始まった「小グループに分かれて、犯罪被害者との交流体験を行う教員研修」は、たぶん全国初の取組みなのではないかと思います。

今年は4年計画のプログラムの3年目になります。

一昨年、昨年は初の試みならではの、アクシデントや、逆にそこからの深い気づきなどもあり、大変意味深い研修会となっています。

今年は、全国犯罪被害者の会(あすの会)関西集会、少年犯罪被害当事者の会から、一井彩子さん、坂口まゆみさんに協力いただき、ファミリーズから市原千代子さん、高橋幸夫さんほか5人が5グループに分かれて参加協力しました。

この岡山県教育委員会が主催する人権教育交流体験研修会は、国の「人権教育・啓発に関する基本計画」を踏まえ、「改訂岡山県人権制作推進指針」及び「岡山県人権教育推進プラン」に基づき、交流体験活動を通して様々な人権問題についての理解と認識を深め、教職員の人権意識を高め、資質と指導力の向上を図るとともに、校内における人権教育の総合的な推進に資することを目的としています。

岡山県がハンセン病の問題等から学ぶ中で「当事者から学ぶ」という交流体験研修を企画していること自体が先駆的だと思いますが、一昨年度から4年計画で「犯罪被害者」を人権課題として据えた取組みが始まったわけです。

9時40分から11時10分までファミリーズ・川崎が「子どもたちを被害者にも加害者にもしないために〜犯罪被害者の人権を考える」と題して講演を行い、11時35分から12時まで内閣府制作のDVD「もし友達が被害にあったら」を見たあと、午後1時15分から5つのグループに分かれて2時間の交流に移りました。

午後からは市原さん、高橋さんらが各グループに加わり、行政担当者の方がグループの進行役をしてくださり、1グループ5名で被害者の方の体験を1時間ほどお聴きし、小休憩のあとグループこどに交流の時間を持ちました。

午後3時30分から30分ほど全グループが集まり、全員で振返りの時間をもって4時すぎに終了しました。

一昨年、昨年もそうでしたが、直接膝を交えて当事者の方の話を小グループで聴く試みは、大きな会場での講演とは異なり、参加者にとっても当事者にとっても、互いを理解し、距離を縮める貴重な機会だと思います。

犯罪被害者やその家族である子どもたちに身近に教室で接する機会がある教員の方たちが、他人事としてでなく、犯罪被害者の人権についてきちんと理解することはとても大切なことだとあらためて感じました。

今年で3年目ということもあり、総合教育センターにおいて参加者への配慮も丁寧になされていました。研修内容が心の深い部分に下りていかざるを得ないので、体験交流を通して自分でも気づかないうちに心の奥底の蓋が開いてしまうことがあり、そうしたアクシデントが避けられない以上、参加者の心の状態への細心の配慮も不可欠であることを主催者側もきちんと認識され、また実践されたことに敬意を表したいと思います。

岡山県のこうした取組みが全国に波及していくことを期待しています。








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https://blog.canpan.info/families/archive/2484
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