被害者参加制度の課題[2009年11月15日(Sun)]
きょう午前中に代表と市原理事とで、大学4年生の方と被害者参加制度について話し合いました。
質問に答えつつ、まだまだこの制度は動き出して1年しかたっておらず、現場の課題をきちんと形にするところまで立ち至っていないということを再認識しました。
まずもって3%の利用率のうえ、当事者からの声が集まる場がまだないこと(交通死被害者の会の会報には支援傍聴を重ねつつ制度の定着と改善をはかろうとする動きは見られますが・・・)、支援センターでは参加裁判の支援事例すらないところも多く、制度の課題すら見つからない状態のセンターも多いのではないでしょうか。
被害者が「主体的に」参加することに、この制度の意味がある以上、被害者団体から声をつないでいく必要性をあらためて感じています。
他の学生さんからの、「検察官がいて、意見陳述まで認められていて、なぜそれ以上に被害者が参加する制度が必要なのだろうか?」という素朴な質問の中に、「当事者として」、「主体的に参加する」ことの意味を再度問い続けたいと感じました。
12月5日のシンポジウムに向けて問題意識を喚起された一日となりました。
やはり真摯に取り組もうとする若い力には触発されます。