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「わかり合えない」をわかり合う[2022年05月27日(Fri)]
少し前に、「コーダ あいのうた」を観てきました。アカデミー作品賞を受賞したので、ご存知の方もいらっしゃると思います。ここ2、3年では一番感動した映画です。


ストーリーは、家族と愛について綴ったシンプルなものですが、俳優も聴覚障害者にしたことで、物語が本当に美しかったです。エミリア・ジョーンズの演技と歌は最高でした。間違いなくこれからスターになるでしょうね。確か撮影していたのは17歳だったというから驚きです。




元々はジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」ですが、歌詞の一節に、こんなフレーズがあります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今わたしは雲を両側から見つめている
上の方や下の方から、あれやこれやとね
でもそれは雲の幻影だって気がついたの
本当は雲のことなど何もわかっちゃいないんだって


今わたしは愛を両側から見つめている
与える側やもらう側から、あれやこれやとね
でもそれは愛の幻影だって気がついたの
本当は愛のことなど何もわかっちゃいないんだって



今わたしは人生を両側から見つめている
勝者の側や敗者の側から、あれやこれやとね
でもそれは人生の幻影だって気がついたの
本当は人生のことなど何もわかっちゃいないんだって

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



すごく哲学的で深い歌詞ですねー。





雲、愛、人生・・・



どれも形があるようでないものですし、どこから見るかによって、その姿も変わります。



私たちが



「○○はこうだ!」



と決めつけることなんて、所詮、幻影なんです。分かっているようで、何も分かっていないのかも知れません。



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主人公のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえます。聴覚障害のある親がいる子供のことを”Coda”(Children of deaf adults)と言います。それが映画のタイトルになっています。家族のために健常者との間で「通訳」をするのがルビーの役割です。



家族はルビーがいないと漁にも出られないし、捕った魚の値決め交渉も不利にさせられたりしています。漁に出た船が緊急無線や近くの船の合図に気づかないと、大きな事故にもつながるからです。映画の舞台はアメリカのボストン近郊ですが、最近は技術的な対策がなされれば、耳が聞こえない人だけでも漁に出ることが出来ると聞きました。



こういった社会的弱者が虐げられるケースはまだまだたくさんあります。そんな時に、「通訳」をする人物の役割はとっても重要になります。





言葉の通じない人たちのあいだに入って、両者の言葉を翻訳して伝えるだけが「通訳」ではありません。もう少し「通訳」の概念を広げてみれば、



わかり合えないことの隙間を埋める
ちがいを認め合って、新たな関係性を創造する


と言い換えてもよいと思います。



矛盾や葛藤の奥にある心の声を拾って、目に見えて行動しやすい形にしていくプロセス


とも言えますね。





昔と今
私とあなた
好きと嫌い
正しいと間違っている



二項対立 ― どちらか一方に振れすぎることが多い今日ですが、「あいだ」に入って、一方の答えを探すのではなく、問題そのものの形を変えたり、問題を解消する「通訳」の役割がこれからますます必要になります。

これは会社や社会で求められる新たなリーダー像なのかもしれないなと思いました。対話を通して参加者を巻き込み課題を解決していく、ファシリテーターに必要な能力なんだと思います。





もし、あなたが今抱えている問題があって、なかなか抜け出せないのであるとすれば、それは、その問題を一方向からだけ見ているかも知れません。いろんな方向から見てみると、



「何も分かっていないんだな」



と思えるかもしれません。





そこから、「通訳」が始まっていくのだと思います。


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感動なくして経営なし[2022年05月20日(Fri)]


高校生が、クラウドファンディングで集めた資金で、ミャンマーを題材にした「Yangon(ヤンゴン)かるた」を作ったそうです。彼女は、「かるたを通じて、ミャンマーにあった穏やかな日常を知ってほしい」と語っています。


こういう若者はホント応援したいと思います。


ロシアのウクライナ侵攻もそうですが、昨日まで当たり前にあった日常が、突然に非日常になることは、想像するだけで胸が痛みます。





感動を消費する社会


モノと情報が溢れる現代社会では、苦労して何かを得るという経験が減ってきました。


お腹を空かせて仕事をする。
貯金を貯めて、欲しいものを買う。
本を読んだり人に聞いてから旅先でのプランを決める。


こんな経験を敢えてしなくても何とかなる世の中になりました。



しかし、コロナ禍で今まで構築してきた人間関係が分断されたことで、ビジネスや社会にも大きな変化が生まれてきました。


あなたは、ここ1,2年で気持ちの変化はありませんか?

仕事や人生において、何か失ったもの、見直したものはあるでしょうか?


私は、これからは経営者も社員も「自分事」というキーワードが非常に大切になると考えています。


それは、皆さんが、関わっている対象(仕事、会社、社会など)に没入し、その一部になるようなマインドと行動を積み重ねていくことです。それがあなたの生き様になっていくからです。

人生を自分事にしていくためのキーワードとして、3つの大切なことがあると考えていますが、今日はそのうちの一つ。

それは、「感動」についてです。


モノの豊かさと心の豊かさに乖離がある私たちは、感動することで、心身のバランスを取ろうとします。とは言っても、多くの人は心から感動する機会が減っているのではないでしょうか?


ニュース、YouTubeやSNS投稿などで瞬間的に心が動かされることがあっても、それが本当の感動なのかは考えるところです。それは、感動ではなく、ただ反応しているだけなのかもしれません。感動を自ら能動的に生み出すのか、それとも、誰かから感動を受動的に得るのか、そこでも、得られる結果が変わるのだと思います。


そして、ファストフードやコンビニ商品のような「感動」では飽き足らず、また次なる「感動」を求めることはないでしょうか?


感動すら消費される社会なのです。


苦しい思いをして山頂でまで登って見た景色
仲間と苦楽を共にして成し遂げたプロジェクトなど


から得られる感動とは種類が異なります。要は、カタルシスを得られるかどうかですね。カタルシスを得るには、ある種の痛みを感じ、鬱積した感情が逆方向に変化することです。

そして感動した結果、お客の購買行動やあなたの人生に変化を与えることができるような感動であれば、それは本当に素晴らしいことだと思いませんか?





リーダーの役割は感動を創出すること


企業としても単なる商品やサービスだけでは、他社との差別化が難しくなりました。


結果、「プロセスエコノミー」「パーパス経営」などのキーワードが出てくるように経営者の想いた商品づくりストーリーにも価値を生みだし、利益と成長の基盤になることを目指す必要がでてきました。


まさに、「感動価値創出経営」です。


立命館大学とヤマハ発動機が「感動(KANDO)を科学する」共同研究を開始するというニュースを発表しました。


これから「感動」を企業価値の中心に据える企業が増えるのではないでしょうか?



またお客だけでなく、社員も感動できなければ、その会社は感動ある商品を生み出し続けることはできません。社員の離職率にも影響があるでしょう。

何よりもリーダーである人間が感動できる人間でなければいけないでしょ
う。


そのためには、感動できるための心の安定と、感動をする機会を意識的に増やしていくことが必要なんだと思います。


「感度」と「回数」」の問題です。



私はどちらかと言えば、感情を露わにするタイプではありません。松岡修造さんのような情熱100%のキャラを演じきれるのも一つの才能ですが、大切なことは、感動を与え、感動を受け続ける仕組みを会社や社会にどのように組み込んでいくかだと思います。



感動とは、心が震える瞬間が持続すること。


その感覚を意識的につくっていくのが、リーダーの役割だと思います。



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試すのか?試されるか?[2022年05月16日(Mon)]

暖かくなったと思えば雨が降ったりと、この時期らしい天気ですが、体調を崩したりしていませんか?



七十二候では、今は「竹笋生ず」。竹の子は一番に一節ぐんぐんと成長します。 

七十二候は、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間です。季節の移り変わりや自然の営みの変化により敏感になることができます。忙しい現代社会では、意識的に時の流れの「変化」をつくりたいものです。あなたは、生活にリズムやテンポを与えるために何か工夫されていることはありますか?



*



ところで、あなたの仕事では新しい挑戦を試す機会を持てているでしょうか?私も仕事がルーチン化していくことに非常に危機感を覚えることがあります。慣れた仕事はあまり考えなくても良いのでラクなんですが、それは出てくるパフォーマンスの質が徐々に落ちることを意味します。仕事に創造性を見いだせなくなると、どんどん本来の目的を見失っていくものです。





人生は、「試す」と「試されている」の集合体と言ってもよいのではないでしょうか?



■「試す」

問題にぶち当たった時に、あれこれ考えても何も変わりません。

まずは、試してみること。
うまくいくための「あたり」をつけて試すと、なお良いです。



うまく行かないことがあれば、何をすればうまく行くのかを自分なりに考えて試してみる。



ゴールを定めていなかったか?
やり方とマイルストンは挑戦的なものだったか?
伝える相手やタイミングを間違えなかったか?
自分の心の状態は冷静だったか?


そして、



考えたことを試す。



試してみて、うまく行かないことの方が多いかもしれない。

それでも、



考えたことを試す。



そのプロセスを繰り返すことで、小さな失敗を恐れなくなりますし、試すことが日々のルーティンを少しずつずらし、
新しい「余白」を与えることになります。





イチローさんは、毎年のようにバッティングフォームを修正しました。振り子打法もその後のフォームも、彼なりの試行の積み重ねの結果でした。一方で、バットは20年以上、形をほとんど変えていないというのは、面白いです。

何を変え、何を変えないのかも、イチローさんのこだわりが見えます。





■「試されている」

「試す」とは逆に、「試されている」という感覚もあった方が良いです。



「このチャレンジは、自分自身が試されている。」



そんな風に思うことはありませんか?





そういう感覚を受け止め、客観視できることは、とても大切な瞬間ではないでしょうか?



「この状況をどんな風に突破するのかを、自分自身が試されている。」

「であるならば、何をすべきだろうか?」



そんな問いを立てれば、見える世界が変わり、やるべき行動も変わっていくはずです。





問題に直面した時にはいくつかのタイプが考えられます。



 がむしゃらに立ち向かう
 いったん受けて、考えてから行動する
 誰かからプッシュされて動く
何もしない
逃げる


あなたは、どのタイプをよく選ぶでしょうか?







どういう行動をとるかは、自分自身の「選択」の問題です。その「選択」にも何らかの理由があるはずです。

そして、どんな行動をとったにせよ、自分を「正しい位置」に戻すことができれば、その選択と行動が自分自身の成長のための栄養になります。





試すのも自分。
試されるのも自分。



結局、



「目の前にある問題を自分事にできているか?」



なんだと思います。





ウクライナで起きている戦争から、
今日やるべき仕事まで、



自分事に出来ているかどうかを判断するのは、どれだけその問題に入り込み、葛藤と不安を抱えながらも何らかの結果を出していくかということです。



思考と試行
決断と行動



です。





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社会に遺すべき会社とは?[2022年05月05日(Thu)]
今回のロシアによる戦争もそうですが、地震や自然災害でも、長年人々に大切にされてきた建造物や自然があっという間に破壊されるのを見ると、無力感を覚えてしまいます。プーチンは兄弟であるウクライナを攻撃しています。

国内世論の引き締めや、海外諸国からの反発に躍起になっていますが、結果的にはロシア、さらにはプーチン自身を破壊していることになるのだと思います。




広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ・・・

世界中に存在する戦争博物館と平和博物館を巡りながら、戦争に対する歴史観について考えています。博物館というメディアを通して、国と国民が戦争をどう扱うかを観ていくのは面白い視点です。アメリカや中国のように戦勝国として派手に戦争を演出する国もあれば、アウシュビッツのように当時の実物・真実だけをなるべく遺すことに専念し、その「状態」を維持するためには投資を惜しまない国もあります。

日本が国として公式の戦争博物館を持たなかったのは、未だ戦争を自分事として処理できていない現れなのかもしれません。「戦争を知らない」理由はそこにあるのではないでしょうか?



新型コロナウイルスの感染拡大〜今回のロシアの戦争の流れを俯瞰して見ると、「遺す」ということについてよくよく考えるようになりました。一瞬のうちに命や建造物や自然を失うことが現実的になる中で、何を遺していくかです。



会社であれば、何を遺していく必要があるのでしょう?

付加価値のある商品やサービスでしょうか?

ユニークな技術や儲ける仕組みでしょうか?

顧客の心に寄り添うことができる社員でしょうか?


会社というのは、社長も社員も時間が経てば入れ替わり、不況や新しい脅威に晒されれば倒産することもあります。そんな不確実な存在である会社が遺していくべきものって何なのでしょう?



そのヒントは世界遺産にあると思いました。


日本ユネスコ協会連盟は、世界遺産を次のように定義しています。

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。



世界遺産の登録要件を見ると、

(i)
人間の創造的才能を表す傑作である。

(ii)
建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。

(iii)
現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。

(iv)
歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。

(v)
あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)

(vi)
顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

(vii)
最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。

とあります。



これらは、会社が後世に遺すものとしても考えられるのではないでしょうか?



  • 類い希な創造性
  • 価値観の交流
  • 文化・文明の存在の証
  • 人と自然との触れ合い
  • 顕著な普遍的価値
  • 最上級の美




これらを、会社という器を通して、社会にどんな風に差し出していくのかが問われているのだと思います。経営者の仕事はそれに尽きます。


「会社は何を遺すべきか?」


という問いは、


「遺すべき会社はどういうものか?」


とに置き換えて考えてみると新たな気づきがあります。

これからの時代は、一つの会社が優れたサービスを独占するようなものではなく、社会がその会社の存在を必要とするような構造をつくっていく必要があるのではないでしょうか?



「少し頼りないところもあるけど、その会社がないと困る」

「いざという時に、あの会社に任せれば安心」

「あの会社を見ていると元気や勇気をもらえる」


そんな風に思ってもらえる会社が増えることが、結果的に良い社会を維持できることにつながるのだと思います。



「そんなの理想論だ。」と思うでしょうか?


しかし、長年愛され続ける会社の多くは、理想論を語って、その理想を具現化することに力を注いできた会社ではないでしょうか?


Apple
スターバックス
街のパン屋


大きな会社であるとか小さな会社であるとかはあまり意味を持ちません。ウクライナのゼレンスキー大統領がアメリカ上下院議会に向けた演説を聞いて、そんなことを思いました。力に任せた強制、弾圧、支配では、国は存在しても、国民の心は消失するだけなのです。


会社も同じです。


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