• もっと見る
« 2020年02月 | Main | 2020年04月 »
最新記事
プロフィール

奥富 宏幸さんの画像
奥富 宏幸
プロフィール
ブログ
カテゴリー
リンク集
<< 2020年03月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
Google

Web全体
このブログの中
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/famibiz/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/famibiz/index2_0.xml
SSL標準装備の無料メールフォーム作成・管理ツール | フォームメーラー
4つのシゲン[2020年03月31日(Tue)]


資源には、4つのステージがあると考えます。


一つ目は、文字通り、「資源」。

地球上にある自然や生物、水、石油などの有限の天然資源です。

これらは地球上にある公共物なので、人間だけのものではありません。



しかし、人間には、無限の独占欲、所有欲があり、私物化していきます。
限度が過ぎれば、森林伐採や二酸化炭素の排出、地盤沈下などを引き起こしていきます。
それが「私源」です。



さらに、人間の欲求が肥大化すれば、ごみが増えます。海洋プラスチックごみ、

埋め立て地に収まらないごみ、原発事故で汚染された土。

これらは自然に分解されずに負の遺産として、長期間地球を痛めます。
生物を死に向かわせる「死源」です。「死源」をなくすのは簡単なことではありません。



ただ、人間には困難を乗り切る智慧や協力し合える心があります。
それらをうまく使えれば「私源」や「死源」を減らし、

「資源」を維持することも可能なのです。
社会問題を解決していくための思考の源である「思源」を増やすことが、
大人子供限らず、誰にでも求められるものになります。




今回のコロナウイルス禍だけでなく、多くの社会・経済・環境問題は、
巨視的に見ると共通しています。


米中の貿易摩擦。
イギリスのEU離脱。
海洋プラスチック問題。
・・・


それは、過剰消費と資本の独占に目がくらんでしまったグローバリゼーションの顛末。



何千年も前から、人は領土や国を奪い合い、植民地化を繰り返してきました。


自分(自国)にない資源や資本を他人(他国)から搾取することは、

人間の性とも言えます。


人類の文明の発展が農漁業、商業、工業、情報通信業の恩恵を受ける中で、
ビジネスの規模の拡大がよりスピーディーにできるようになりました。



時間をかけて育ててきた資源(自然、建物、人材)の価値も、
グローバリゼーション化の競争の元、近視眼的な利益の前では薄れてきてしまいました。


お金を稼ぐ手段も、物々交換、安い労働者の使用、大量生産、プラットフォーム化、

マネーゲームとリアルなものからバーチャルなものへ移行してきました。


目に見える実物から、目に見えない記号を使う世界への進行が進んできたとも言えます。



今回の新型コロナウイルスの感染拡大などの大惨事が起きると、
人は一時、目覚めます。


「今までのビジネス、ライフスタイルは、どこか行き過ぎていたのではないのか?」


と。


災害は戦争と違って、全員が被害者です。そこにはお金は絡んでいません。
そして、自国だけで問題を解決するのは難しくなります。


同じ世界規模の問題でも、各国でCO2排出量の削減目標を掲げる、

とかいうのとは次元が異なります。


問題解決の緊急度と経済不況の影響度が今までのどの災害よりも

長期化する可能性があります。



そういう意味では、今回のコロナウイルス禍は、

もしかしたら地球からの最後通告なのかもしれません。



自国ファーストでこのまま動くのか、世界各国が協調して、

資源を共有し、適正に再配分する枠組みをつくっていくのか。


国民も自分の損得だけを考えて、資源の独占に走るのか、

智慧を絞って資源の最適利用を考えていくのか。


その選択が、問われているのだと思います。



仮に自国ファーストの方向で進んだとしても、国が国民を一様に監視するシステムでは

限界があり、いずれ国民がストや暴動を起こし、結局国の崩壊につながるのではないでしょうか?


三流社長が読むのは決算書、二流社長が読むのは現場の変化[2020年03月24日(Tue)]

新型コロナウイルスの影響が社会や経済に大きな影響を与えてきています。


非常事態への初動、危機意識の共有、リスクへの向き合い方、情報管理

という視点で見ると、政府の対応は会社にも通じるものがあると思います。


皆さんの会社での危機管理は十分でしょうか?




話を変えて、今月は多くの会社が決算を迎えることと思います。


今年度の目標の達成度合いを確認し、
最後の追い込みをかけたり、

次年度の見通しを立てているのではないでしょうか?



先日、ある会計事務所の経営者の方から相談を受けました。


顧問料を頂いて毎月、取引先企業をまわっているのですが、
決算書類を見せながら、アドバイスをしているとのこと。


ただ、最近は取引先が減少しているらしいのです。


その会計事務所は、長い間地域密着でやってこられて、
顧客の数も順調に増えていきました。



しかし、経営者の代替わりが始まり、若い経営者たちは、
会計事務所に求めるものも変わってきているのです。



10年くらい前までは、会計事務所、税理士事務所と言えば、
弁護士と同じように「先生」と言われていました。


試算表・決算書作成のほかに、税制面のアドバイスや

確定申告・年末調整の業務を請け負うことで、
会社の価値が評価されていました。



試算表の数字を見ながら、


「売上が前年比○○%増えています。」
「粗利が今月は低いですね。」
「今のまま行けば今期の純利益は○○円くらいでしょう。」


そんなアドバイスを社長は素直に聞いてくれていました。


そもそも、数字を読み込めない社長もたくさんいますが、
決算書の数字に一喜一憂しているような三流社長は

だんだん少なくなっているのです。

厳しい言い方ですが、自然と淘汰されているとも言えます。


当然、会計事務所に求める価値も変わってきてます。

クラウド会計ソフトfreeeを使う中小企業が増えているのは、ほんの一例です。



会計事務所の存在意義についてはここでは話しませんが、
4〜5年後には中小企業向けの会計事務所も大きな変化が間違いなく起こると思います。



二流社長は、現場の変化を読もうとします。


社員の動き、顧客の動きに目を配り、社長自ら現場で汗をかいています。

しかし、それでも世の中の変化の激しい今日では、十分ではありません。



一流社長は、さらに違うものを読もうとします。


一体、何を読むのでしょう?

 
コロナウイルス騒動の後には常識が通用しなくなる[2020年03月19日(Thu)]

昨年のラグビーワールドカップでは、日本代表が大躍進しました。


4年前のワールドカップで南アフリカから劇的な勝利を上げてから、

想像を絶するトレーニングをして、

史上初のベスト8という素晴らしい成果につながりました。


10年ほど前であれば、ラグビー日本代表は世界では弱小チームと見なされ、

誰が今回のような結果を予想していたでしょうか?


まさに常識を突き破ったのです。



私たちの仕事や人生においてはどうでしょうか?

常識についてどんな風に考えていますか?



常識を無効化するためのトレーニングとして、

デコードワークというものがあります。



デ・コードとは、コード、つまり常識や固定観念を脱することです。


「自分が当たり前に正しいと思っていること」

「自分の中の常識や思い込み」


を突き破る、壊す、転回する、無効化することを、
「デコード」といいます。



誰かの嘘の情報の中で生きる私たちにとって、
自分の軸を持ちつつ、世の中の構造に働きかけようとするのであれば、
デコードされた考え方を持たないと、結局、有象無象の輩として、
埋もれてしまうのです。


だからこそ、自分の思考の過程を言語化し、新しい論理をつくる。

ことが求められるのです。



デコードは、訓練しないとなかなかできません。


「ダイエットをする画期的な方法は?」
「ハロウィンになるとなぜ日本人は騒ぐのか?」
「自分が日本の総理大臣なら、何からとりかかるか?」


そんな問いを立て、あり得ないような答えなんだけど、
相手を納得させる後付けの論理をつくることができれば、
ビジネスでも人生でも自分が目指す「結果」に

近づくことができると考えています。



例えば、


「なぜ夏だけ“終わり”が惜しまれるのかについて、あなたの考えを教えて欲しい。」


と言われたらどんな風に答えますか?



どんな答えを出すかよりも、むしろ、
どんな過程でその答えに辿り着いたかを意識してみると、
独自の考えがあなたの中に生まれてくると思います。



私は、こんな風に考えてみました。



夏だけ”終わり”が惜しまれるのではありません。
「惜しむ」の語源は「愛しむ」から来ているくらい、

そもそも、人は惜しむ生き物なのです。


「ああしたほうが良かった。」
「こうしたほうが良かった。」
「もったいない。」
「惜しみない努力をします。」


と自分の言動に偏った思いを込めていきます。


過去への後悔を、未来への不安を取り除くために惜しむのです。


そうして、安心したいのです。
その先には、自分の内にある私的言語から解放されたい、

つまり、「忘れたい」という欲求があります。


でも、人はなかなか忘れることができず、

その「忘れたい」という欲求が反転して、

「惜しむ」という行為に表れているのです。


春夏秋冬と勝手に季節を決め、

さらには”終わり”という区切りを勝手に設定することで、

人は、ただただ惜しみたいだけなのです。



出てきた答えよりもむしろ、答えに至るまでの思考のプロセスを

言語化することが良いトレーニングになると実感しています。



どんな考え方であってもいいんです。


新しい考え方というのは、最初は否定・非難されるのがほとんど。
知らないから、分からないから拒絶する。


でも、後々その新しい考え方が世の中のデファクトスタンダードになるのです。



今、世界は新型コロナウイルスの感染拡大で大変なことになっています。

社会、経済の大転換期になるかもしれません。


騒動が収束するのはいつか分かりませんが、ビジネスのあり方や働き方も今までの常識が通用しなくなるでしょう。




誰かの考えをフォローし、現状が変わらないことを嘆き続けますか?


それとも、世の中であなたがやるべきことを見つけ、
新しい考え方を生みだす努力をし、伝え続けることを選びますか?

速く、早く考える[2020年03月11日(Wed)]

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、

時間を切り売りしたり、短時間雇用をすることで
新しいビジネスや働き方が生まれています。



大量雇用、大量生産という構造が成り立たない現在、

1人あたりの生産性を高めるには自然な流れとも言えます。

AIやロボットが人間の仕事を代行してくれることも増えた今、
会社も個人も、新しい価値を考え、提供していくしかないのです。


アイデアを生みだし、形にしていくためには何が必要なのでしょうか?



あなたは、普段、思考する時間をどのくらい確保できていますか?


物思いにふけるとか、ボーッとするとかいうことではなく、
新しい事業や直面する問題に対する解決策について頭で考え、
自分なりの考え方を誰かに表現していくための時間です。



かく言う私も、何かについて考えようと思いつつも、
いろんな言い訳をして先延ばしをしてしまうことが多々あります。


それでも、通勤途中、仕事中の隙間時間、昼食後のしばしの散歩時間、

風呂の中などで思考時間を捻出しています。



ただ、そういうやり方ですと、なかなかまとまりのある思考の「作品」が

できないのも事実。



寄せ集めの「部品」をいかに体裁の良い「作品」にするかに意識が向き、
結果、まとまりの悪い作品になることがあります。



時短ビジネスや分業ビジネスが流行るのは、短時間でたくさんの人が係わることで、
とりあえず「作品」をつくることができるから。



でも、それでは「部品」を作っているに過ぎず、
思考のスケール感も小さなものになるのです。




アイデアを考える時に必要なこととして、
頭を速く回すことがあります。



よく「あの人は頭が良い」とか「地頭力が高い」とか言いますね。

あれは元々優秀な細胞があって頭が良いということではなく、
頭の中で高速で考え続けているから、

結果そうなっているということなんです。



だからアイデアを出すために地頭力を高めたい、
そのためにノウハウ本を読んだり、

セミナーへ行っても全く意味がありません。


思考の高速回転と思考の瞬発力を訓練するしかないのです。



そういう意味では、真面目に本を読んだり会議をするのではなく、
時には大喜利や即興のクイズなんかをするのも良いのではないでしょうか?



長く考えれば、いいアイデアが出ることはほとんどない
ということも経験したことはありませんか?

まさに、そういうことです。



将棋の世界では、プロ棋士が何時間も長考することがありますが、
一つの手について長時間考えているのではなく、
何百通りもの手を頭の中で高速で指していることを思い出しました。


そうして高速で思考する訓練をし続けると、「大局観」が鍛えられるのです。


ある局面を見て、瞬時に「全体」をとらえ、

勝ち切るための「筋」がぼんやりと見えてくる。


それは、ビジネスの世界で非常に役立つ

「俯瞰」や「逆算思考」に通じるものがあります。



頭を速く回すために、「場所」「環境」を変えるのも手っ取り早い方法です。


そして、頭の回転を速くしたいのであれば、付き合う相手を変えることです。
自分よりも頭を速く回している人たちといっしょにいる時間を持ち続けることです。



アイデアを考える時に頭を速く回すことと合わせて、
早く言葉にして出すことも大切なことだと思います。



今まで見たことのない「景色」をたくさん見たいのであれば、
世の中にいち早く自分の考え方を差し出して行く必要があるのではないでしょうか?


あなたが抱える課題について、いっしょに頭を速く回してみませんか?

ごみとリサイクルに関するワークショップを開催します[2020年03月05日(Thu)]

〜ごみは社会課題の鏡、リサイクルはヒトの生き方を問う物差し〜


最近話題になっているスーパーでのレジ袋有料化や、お店でのプラスチックストローの廃止は実は大きな問題の一部に過ぎません。

行き過ぎた資本主義や保護政策に走る国々の思惑が、私たちの生活にじわじわと影響を及ぼしています。世界で起こっている問題は日本の問題、ひいては、日本人一人ひとりの問題につながっているのです。

今まで当たり前と思われていた小中学校での牛乳パック回収や、地域での集団資源回収も継続が困難になりつつある現状をご存知ですか?


「そもそも、ごみって何?」
「ごみが増えるのはなぜ?」
「捨てられないものってあるの?」

そんな問いから世の中の仕組みも見えてきます。


リサイクルシステムが大きく揺らいでいる中で、ごみ問題とリサイクル、さらには豊かな社会について自由に考え、今後できることをいっしょに探っていきます。


■ワークショップ日時:
3月26日(木) 13:30〜15:30

■場所:
奥富興産株式会社(狭山市下広瀬782-2)
※参加者希望の場所での開催も可能です(学校、集会所、カフェなど)

■費用:
1,000円(税込)
※グループ参加の場合はご相談下さい。

■定員:
1〜8名

■こんな人に向いています:
・環境問題やごみ問題、リサイクルについて関心のある方
・持続可能な社会や新しいライフスタイルを目指したい方
・学生・社会人、学校、地域グループ大歓迎です!

■内容:
・参加者で自己紹介
・簡単な工場見学
・関心度のチェック
・今、日本で起こっている問題
・4つの「シゲン」
・ワークショップ
(問いの投げかけ→問いの整理→対話→振り返り)

※ワークショップの内容は、事情により変更される場合があります。
※開催場所は、学校、集会所、カフェなど参加者希望の場所でも可能です。
※ごみに関する知識は不要です。

■持ち物:
筆記用具

■参加者特典:
参加者全員にこしパ!オリジナルマグカップを差し上げます。

■お問い合わせ:
お申し込みは、電話かメールで開催日の3日前までにお願いします。
電話 : 04-2952-3332(担当:田辺、須藤) E-mail : info@okutomi.co.jp

真のリーダーは二項対立ではなく、二項対話を目指せ[2020年03月04日(Wed)]

最近は、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉をいろいろなところで目にします。

SDGsのバッジを胸につけている方ともよくお会いしますが、正直冷めた目で見ています。



バッジをつけている方に理由を聞くと、こんな答えが返ってくるからです。


「いや〜、SDGsってあんまり意味がわかんないですよね。でも、会社の方針で・・・」


「今は環境問題とかグレタさんの活動が注目されているじゃないですかぁ〜。まぁ、ブームに乗っかろうって感じです。」



もちろん、こういう方ばかりではありません。


世界的な気候変動や環境問題・社会問題に対して、

他人事ではいられなくなったという緊迫感が
社会・企業・個人レベルで上がっているとも言えます。



日本でも東日本大震災後に、社会問題や環境問題への

貢献・配慮に対する意識が大きく変わってきたように思えます。


エシカル消費、断捨離、ミニマリスト・・・ 枚挙にいとまがありません。



大切なことは、そういう言葉に踊らされるのではなく、

そういう言葉が使われている背景・文脈を俯瞰してみて、
本当に必要なことは何かを見極めることです。


目的と手段を混同しないか、冷静に見る力が問われています。



今の世の中は、行き過ぎた資本主義と保護主義の限界を

薄々と感じている人が増えていると思います。


その中で、「経済性」と「社会性」の両立を目指す動きには共感していますが、
企業のみならず、多くの人が、現代における社会的な価値とは何か

を特定することはできていないのではないでしょうか?



企業と社会をつなぎ、共に成長・発展するためには、何が必要なのでしょうか?



その解は、各社が知恵を絞って考えるべきことですが、
国や権力者が考えたルールに盲目的に乗っかるだけでは、
本当の意味での持続的な成長にはつながりません。



最近では、CSV(共通価値の創造)の考え方も参考になると思います。


企業は社会の中で自己完結できる存在ではなく、
会社と社会が距離を縮め、互いに支えあい、発展していくというもので、
ハーバード大学のマイケル・ポーター教授は、


1. 社会課題を解決する新製品・サービスの創出
2. バリューチェーンの再定義による生産性の底上げ
3. 経営資源の集積と共生による地域発展


という3つの方向性を示唆しています。



かつて企業は、CSR(企業の社会的責任)というものに夢中になっていました。


寄付や社会貢献を通じて自社のイメージを向上しようという、形式的な守りのイメージ。


一方で、CSVは、資本主義の原理に基づいてビジネスとして社会問題を解決する、
という攻めのイメージです。一見、矛盾しているように思える二項対立の価値観も、
全く新しい考え方と理由付けがあれば、ガラっと世界を変えることもできる、

と信じています。



社会価値と企業価値は両立できると信じてみて、何をしていきますか?


これは、常識を疑い、自分で思考を繰り返して、
他社がやっていないことをやる勇気と行動をする、
というシンプルな結論に辿り着きます。


シンプルな結論が故に、多くの人はできません。



できた人だけが、ビジネスで結果を出しています。


そんなリーダーシップマインドを持って、真のリーダーを目指していきましょう!