もしあなたが、
・会社で部下を持つようになった
・起業して社員を雇うようになった
・親の会社を継ぐことになった
という風に、組織のリーダーになったとしたら、
まず何をしますか?
先日、ある経営者(Aさん 30代)から相談を受けました。
「ここ半年の間に社員が3人も辞めてしまった。」
と言うのです。
いろいろお話を伺ってみると、
Aさんは去年お父様から会社を継ぎ2代目社長になりました。
一代で自分の会社を築いた苦労人のお父様と違います。
Aさんは大手企業でサラリーマンを経験して、
5年前にお父様の会社に入りました。
いざ社長になってみると、今までの経験を活かそうと
自分なりに新しい取り組みを始めたりしました。
時には社員とミーティングをしたりして、
自分の考えを伝えたりしたそうです。
Aさんは、何かが足りないと感じました。
そのため、ある経営コンサルティング会社のセミナーへ参加。
Aさんは、会社の問題点をビジバシと指摘されました。
そこで落ち込んだAさんは、コンサルティングを受けることにしたのです。
そして、コンサルタントに言われた通り、行動しました。
経営計画書をつくりました。
ビジョンや経営方針をつくりました。
組織を再編成して役割と責任を明確にしました。
評価方法もオープンにしました。
社内環境整備や美化運動もはじめました。
ところが、ベテラン社員も含め3名もの社員が辞めていったそうです。
Aさんは、私に聞きました。
「何がいけなかったのでしょうか?」
皆さんはどう思いますか?
組織のリーダーという新しい役割を任された時に、
何が必要だと思いますか?
私も8年前に父が経営する会社に戻ってきました。
外資系コンサルや他の会社で学んできたことをどんどん試してみました。
無我夢中でした。
最初の1年間でこんなことをやりました。
<現状把握>
・社員に聞く、いっしょに動いて現場を知る
・市場環境と収益構造の分析
・業務と役割の整理
・組織を含めた問題点の洗い出し
<戦略づくり>
・自社の強みの再検討
・今後の方向性出し
・活動計画の作成
・新規事業の計画
<戦術づくり>
・良質な人脈づくり形成構築方法の模索
・会社案内パンフレットとリーフレットの作成
・個別施策に対応するチラシの作成
・ウェブサイトのリニューアル
・ポイントプログラムの実施
コンサル時代に標準語として使っていた
”ミッション、ビジョン、ブランディング、KPI”
といった言葉も理解してもらおうとしました。
「私は正しいことをやっている。」
と信じていました。
でも、父を含め多くの社員たちにとって、私は”外様”。
「これから、いったい何をするのだろう」と不安の目。
社員は、「理解」よりも先に「拒否」の反応が出ていました。
父や社員たちが私に対して非協力な態度で、
「なぜ分かってくれないのか?」
「何をすればもっとみんなが動いてくれるのか?」
悶々とする日々が続きました。
そんなある夏の暑い日、社員が1箱20kg近くある重い荷物を
50〜60箱運ぶ仕事がありました。
私も、
「俺もついていくよ。」
と言い、汗だくになりながらいっしょに仕事をしました。
「へぇ〜、部長って頭でっかちでエリートな人だと思っていたけど、
こんな仕事もするんですね。意外〜。」
と笑いながら言ってくれました。
社員との距離感がググっと縮まった瞬間でした。
組織に新しい「仕組み」を入れると、
生産性やサービスの品質が劇的に変わることがありますが。
ただし、その前提があります。
ポイントは、「仕組み」をまわす「ヒト」へのケア。
これこそが、組織の持続的な成長につながるのだと思います。
冒頭のAさんは、
社員と同じ「目線」で物事を見ることを疎かにしてしまいました。
つまり、ヒトへの心配りが足りていなかったのです。
リーダーには、持っておかなければならない視点があります。
「森を見て木を見る、木を見て森を見る。」
他にどんな視点をもつべきか、
「経営者・リーダーに求められるもの 」に書いています。
リーダーになったばかりの方、これからなる方へ
↓ ↓ ↓
−−−
▲【残り2名】無料コーチングモニター募集のご案内
リーダーとしてのあり方や会社の強みを活かしたマーケティングなどについて悩んでいませんか?
そんな方には、自身自身と向き合い、あなたの可能性を広げるコーチングがとてもオススメです。
コーチングを受けると、自分の考え方と行動が自然と着実に変化していき、あなたの夢や目標に近づきます。