「中国はひたすら前に行く。日本は止まっている。」[2012年03月31日(Sat)]
「中国はひたすら前に行く。
日本は止まっている。
中国は動きながら考えている。
日本は考えないで止まっている」
建築家 安藤忠雄
★元プロボクサーという異色の経歴を持つ世界的建築家の安藤さん。
建築の専門学校へ行ったわけでもなく、世界中の建造物を独学で学び、30代で大阪梅田のど真ん中に事務所を構えました。
もちろん、非凡な才能があったのだと思いますが、今出来ることを、ただひたすら一生懸命やる、ということをずっと続けてきたのだと思います。
戦後の日本は経済成長まっしぐらで、アメリカに追いつき追い越せのスローガンのもと、前を見て進んでいたのかもしれません。国家としては。
ただ、当時の日本人と今の中国人とでは、一人ひとりが見ている将来の姿、自己実現欲の強さが違うようにも思えます。
便利で快適な製品・サービス、社会インフラや情報技術がわたしたちの生活水準を高めてくれた一方、個人も企業も国家もリスクを取って、何か新しいことをすることに躊躇するようになってきた側面もあります。
これって子供から大人になる過程とも似ている部分があります。
子供のころは、知識も情報もお金も十分になく、とにかく好奇心旺盛で興味のあることにはどんどんチャレンジする。
大人になると知識・情報・お金・人脈が増えていき、自分の価値判断基準がだんだん硬直化していく傾向にあります。
そうすると新たなアクションを起こす前にいろいろ考えちゃうんですよね。
自分もそんなところがあります。
熟慮することも大切ですが、「えいや!」で動かないと何も始まらないこともあるし、周りに先を越されることもあるんです。
身近に典型的な猪突猛進タイプの人がいます。
計画性がないなぁと思いながらも、あれだけのエネルギー、バイタリティーは周りをいやでも動かす力があるので、見習っていきたいです。