"もらう”以上の貢献を[2011年02月08日(Tue)]
『会社はこれまで社員に本当にいろいろなことをしてきました。
終身雇用を守り、給与を保証してくれたし、健康保険や年金も用意してくれた。大学であまり勉強しなかった新入社員もきちんと教育しなおし、一人前の社会人として育ててくれた。本来、政府がすべき社会福祉や教育などを会社が肩代わりしてきたんです。
でもそれは日本経済が成長し続け、まだまだ会社に余裕があった時代の話です。会社に入れば何でも保証してくれると安心するのは危険です。
会社に頼り切っている社員ばかりを抱えている会社はもはや生き残れないと思う。
会社からもらう以上のものを会社に与えるくらいの覚悟を社員は持つべきです。会社からもらってばかりだと、社員が会社を”搾取”してしまうことになる。
学校を出たら自動的に就職できるという考えが、そもそも幻想なんです。
会社に貢献できない人間は今後は採用されなくなるでしょう。現在の就職難はその兆候かもしれない。
ただ、誰にでも貢献できることは必ずある。それをあいまいにせず、他人に説明できるように各自が分析し、言語化する能力が問われる。
努力次第で道は開けます。
今のような会社組織はたかだか百年とか二百年ほどの歴史でしかない。
以前は家で仕事をしていたんです。会社は人間が発明した道具にすぎない。時代に応じて姿を変えるべきです。でないと、限界が来る。無理は続きません。』
工業デザイナー 奥山清行
2011年2月7日(月) 日本経済新聞「インタビュー 領空侵犯」から抜粋
★会社に依存しすぎている日本人に「個の自立」を目指すよう、奥山さんは発破をかけています。
会社は、日々変化・成長しない限り、未来永劫存続するものではありません。
「組織は人なり」ではないですが、会社組織に属する社員の意識も、この数年の間に大きく転換することが求められています。
横並び体質で、協調性や和を重んじてきた日本人ですが、それも、個の自立・強さがなければ、組織全体としての力も脆弱なものとなることは自明の理です。
終身雇用を守り、給与を保証してくれたし、健康保険や年金も用意してくれた。大学であまり勉強しなかった新入社員もきちんと教育しなおし、一人前の社会人として育ててくれた。本来、政府がすべき社会福祉や教育などを会社が肩代わりしてきたんです。
でもそれは日本経済が成長し続け、まだまだ会社に余裕があった時代の話です。会社に入れば何でも保証してくれると安心するのは危険です。
会社に頼り切っている社員ばかりを抱えている会社はもはや生き残れないと思う。
会社からもらう以上のものを会社に与えるくらいの覚悟を社員は持つべきです。会社からもらってばかりだと、社員が会社を”搾取”してしまうことになる。
学校を出たら自動的に就職できるという考えが、そもそも幻想なんです。
会社に貢献できない人間は今後は採用されなくなるでしょう。現在の就職難はその兆候かもしれない。
ただ、誰にでも貢献できることは必ずある。それをあいまいにせず、他人に説明できるように各自が分析し、言語化する能力が問われる。
努力次第で道は開けます。
今のような会社組織はたかだか百年とか二百年ほどの歴史でしかない。
以前は家で仕事をしていたんです。会社は人間が発明した道具にすぎない。時代に応じて姿を変えるべきです。でないと、限界が来る。無理は続きません。』
工業デザイナー 奥山清行
2011年2月7日(月) 日本経済新聞「インタビュー 領空侵犯」から抜粋
★会社に依存しすぎている日本人に「個の自立」を目指すよう、奥山さんは発破をかけています。
会社は、日々変化・成長しない限り、未来永劫存続するものではありません。
「組織は人なり」ではないですが、会社組織に属する社員の意識も、この数年の間に大きく転換することが求められています。
横並び体質で、協調性や和を重んじてきた日本人ですが、それも、個の自立・強さがなければ、組織全体としての力も脆弱なものとなることは自明の理です。