最近は、新しい仕事と新しい生活について、また少し悩む時期。
いろいろ小さな改善に取り組んでいるものの、まだまだと思ってしまう。
ちょっと考えてみると、今自分が求めているのは、「自由度」「一体感」「変化・スピード感」であるように思う。
1.自由度これは、仕事というよりは、新しい土地への適応の問題だと思う。
地元に戻る前から想像はしていたが、こちらでの生活は、行動範囲が狭まり、気持ちを落ち着かせる“場所”が限定されている。
以前は、仕事場でも大きなオフィス空間、電車での移動、たくさんのカフェと、犬がマーキングするのと同じように、自分の存在を意思表示し、他人との接点を増やす機会がたくさんあった。
東京にいたときは、働く仲間も勉強会に参加した人たちも、ある種自分と同じ”匂い”を持っていたが、今はそうはいかない。自分の”定点不在”である。
■解決へのアプローチ:
これはもう自分から新しいお店、居心地のいい空間や仲間を探していくしかない。
物理的な行動範囲に限りがあるなら、SNSやインターネットを利用して、半バーチャルな”つながり”を見つけるのも一案かもしれない。
2.一体感外資コンサル時代も、クライアントトップと現場、プロジェクト担当者とコンサルとの間などで、”前提”、つまり最初からお互い「こうだろう」と思っていることがずれていることはよくあった。ボタンの掛け違いである。
ただ、今までは、相手の言い分が自分のそれと違っても、何となく納得できる部分もあった。それは、「こうだろう」と自分が思っていたことの、逆の延長線上に相手の言い分があったりして、ある意味、同じ土俵で話ができていたからだ。
ただ、今回はそうではない。これは組織風土や働く人たちの物の考え方の問題であり、ブログで多くを語ることはしないが、非常に繊細で複雑な問題であることは確かである。
今までの”常識”がまかり通っている中で、私が入り、気になる点が出てくる。それを全て相手に言うことは出来ないし、言うべきではない。ただ、客観的に見て、このままではまずいのではないかと思うこともあるし、危機感も持っている。それが単なる思いすごしや考えすぎならいいが、
いっしょに働いている都合上、そのまま見過ごすわけにもいかない。
そういうわけで、自分なりに、自分の想いや姿勢を伝えようとはしている。それがどれだけ相手に響くか分からないし、自分も相手の目線で、話を聞く必要もある。自分と相手の気持ちをつなぐもの、それは「一体感」だと思う

その「一体感」を高めるために、小さなさざ波を立てているが、今は、すぐに消えてしまっている感覚である。それが、少しでも高く、ずっと立つ波になっていけばいいなと思う。
■解決へのアプローチ:
これも、近道や正解はない。共通目標の設定や、相手への投げかけ、双方にとって有益になると思う情報の共有など、思考錯誤で、いろいろな方法で相手とコミュニケーションをとっていこう。それしかない。
3.変化・スピード感私は、超がつくほどのB型人間で

、性格的にどんどん新しいこと(大きなものである必要はない)にチャレンジしたい人間だし、”安定”であることにとても不安を感じる

。
コンサル時代は1日1日が変化の連続で、スピード感も普通の企業では味わえないものがあった

。
しかし、今は、自分で考え、自分で行動し、周りを巻き込んで何かを変えようとしている。
でもそれには、相当のエネルギーが必要になる。
大きな組織で働いていたときは、時には上司が、時には同僚がサポートしてくれたり、助言してくれたが、今は皆無である。家族であると、建設的な議論はなかなかできずに、出たとこ勝負の連続である。
全てを自分でやり抜くしかない。今まで良しとしていたことを、変えることもあるので、抵抗もある。自分一人でやる分、どうしてもスピード感も落ちてしまう。それに、本当に自分がやっていることが正しいのかという判断もできない。
本来なら、家族以外で同じ目線で議論できる人がいると心強いのだが、そこは小さな企業、オーナー企業であるが故、仕方がないところでもある。
■解決へのアプローチ:
新しい取り組みを全て自分で抱え込むのではなく、周りの人を上手く活かすことが出来るように、環境を整えることになるべくエネルギーを注いでみよう。相談相手は、今後、パートナーやネットワークを少しずつ広げ、自分では不足している知識・経験を補うことが出来るように周りに働きかけてみよう

結局、どれも時間がかかることである。組織と人が最終的には絡んでくるので、当たり前といえば当たり前である。長い道のりだろうが、今自分がたどっている道は、あとで必ず役に立つと思う。根拠のない確信がある。
子供を富士山に登らせようと思って、いきなり連れて行っても、登頂させるのは難しいだろう。
まずは小さな山を、子供のペースで、いっしょに歩いて登ってみる。そのときに、子供がありのままに感じたことに目と耳を傾けてみる。
そして、その成功体験をもとに、次はもう少し高い山をいっしょに登ってみる、その繰り返しであるのだから。