<ビジネス・スキル>売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略[2010年07月20日(Tue)]
もうこの手のマーケティング関連の本は買わないと決めていましたが、本質的なことを分かりやすく楽しく書いていると尊敬している佐藤さんの本なので買ってみました。
今までに出した本のフレームワークや考え方を、ストーリー仕立てで書いてあるので、一気に読めるし、自分が置かれた状況と照らし合わせていけるので、スッと腹に落ち、理解したことの浸透度が高いのではないかと思います。
「売れる仕組み」「売れるしかけ」といったキーワードで書かれた本は数知れず。経営戦略やマーケティング戦略の関わるフレームワークやツールはかなり一般化していますが、たくさんのツールを使ってみたもののそれぞれが一貫性を欠いていたり、またこれらのフレームワークを使うこと自体が目的化してしまって具体的な行動に結びつかないといったことなど、意外とよくあることではないでしょうか。
本書のフレームワークでは常に「一貫性と具体性」が追求されており、また、仕組みとしても非常にシンプルなものとなっているため、何度も考えながらグルグルとサイクルを回すという思考プロセスに適していると思います。
「戦略」と「戦術」
「ビジョン」と「計画」
「論理」と「実践」
「トップ」と「現場」
「意識」と「行動」
といった、どこの会社でも抱える相反する”視点”をどう融合させていくか、この本を読むと何となく分かるのではないかと思います。