<コミュニケーション>自分を立てなおす対話[2014年06月08日(Sun)]
図書館で何となく借りてみた本ですが、またいい本に出会うことができました
通常は問題があれば、議論を重ね、その問題を解決しようと原因を追究し、
解決策を決めるという分析的アプローチを取ることが多いと思います。
「あるべき姿」や「理想論」をもとに現実とのギャップを埋めていくという手法は、
私が外資コンサルにいたときによく使っていました。
ただ、問題の原因が特定できても、解決策を実行できない問題が
あったのも事実です。問題の原因を特定できても、
また別の問題が出てきてしまうことも。
そこで、組織の理不尽な問題に対して、自分を立て直すための方法として、
著者は「問題をほぐす」というアプローチを提案しています。
問題だけに焦点を当てるのではなく、
問題を抱えている本人の感情や自身の言葉で語る対話を通して、
問題をほぐしていく、という考え方。
何となく自分の経験から思っていたことを
著者は分かりやすく説明してくれて、いい気付きがありました
本書で、いい言葉だなぁと思ったものをいくつか。
★問題が目的に反転するタイミングを待つ。
つまり自然に変化するのを待つ。
★どうしたらネガティブ思考にならないかを考えるよりも、
ネガティブ思考になった時、どうやって戻ってくるか、が大切。
★自分の聴きたいことを聴くのではなく、
相手の話したいことを聴く。
「問題をほぐす」とは、即効性はないけれど、
ジワジワと効く漢方薬のようなものなのかもしれません