幻の特効薬[2014年05月27日(Tue)]
「ハーバード流○○○○」
「マッキンゼー式○○○○」
「スターバックス元CEOが伝えたい○○○○」
「頭がいい人はなぜ○○か?」
「必ず○○できるために必要な○○つの方法」
「○○思考」
「自分に革命を起こす○○術」
日経新聞の広告や本屋のビジネス書コーナーの目立つ所には、
こんなタイトルの本が多いように感じます。
ここ5年間くらいで特にその傾向が強くなったような。
どうして、こういう本が売れるかと言えば、
バブル崩壊から、リーマンショック、そして東日本大震災などを経て、
日本経済も社会も混迷し、既存の枠組みではにっちもさっちも行かなくなって、
多くの人は、閉塞感に包まれ、疲弊し、
何か成功モデルを探したい、
何か背中を押してくれる存在にすがりたい、
ということなのでしょうか。
でも、失敗できない、失敗したくない、という守りの空気が
ますます蔓延してしまう気もしますが。
原則、法則、ルール、方法、最速、不変・・・
私も、数年前まではこういった類の本を時々読んでいましたが、
最近になってようやく気付いたことは、
自分自身の経験値を高めることが先にあってこそ、
本に書いてあることが腹に落ちる、実際に役立つということです。
経験値を高めるには、五感を刺激する活動を意識すること、
Face-to-faceのコミュニケーションを大切にすること、
とにかくやってみて、失敗して、学ぶこと、
そういうことを繰り返すしかないと思います。
その順序が逆だと、いつまでたっても、
幻の特効薬を探すことになるのではないかな