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<小説>下町ロケット[2012年01月05日(Thu)]



ずっと気になっていましたが、なかなか読めなかった本。
正月休みの1日を使って、一気に読んでしまいました。

元ロケットエンジン研究者が失敗の責任を取って研究所をやめた後、親の町工場を継いだところから話が始まりますが。主人公の社長のバックグラウンドや、夢を追いかけながらも現実に向き合う姿が、今の自分と重なりました。


取引先からの理不尽な要求や、取引先銀行との信用問題、金に物を言わせる大企業のやり方、M&Aによる揺さぶりなど中小企業経営者の苦悩がうまく描かれています。

反発しあっていた社員たちが一致団結していくところはベタな展開ですが、胸が熱くなってしまいました。特に、反抗していた社員が、徹夜をして会社のポスターを貼っているところ、そして最後にロケットを飛ばすところ・・・


また、ロケットに使うバルブエンジンを大企業より先に発明していたという点が、日本の中小企業(特に製造業)が今後どのように生き残っていくのかを考える一つの示唆にもなっています。つまり、技術力と販売力をどう組み合わせていくかということです。


物語には、女性が3人しか出てきません。主人公の母、元妻、娘、です。
この構成も現代の世相を端的に表しているのかなと感じました。


現実はもっと状況が複雑だし、自分にとって正しいことをやっている者が最後に笑うとは限りませんが、なぜか爽やかな読後感で満たされました。何か、「家政婦のミタ」を観たときと似た感覚です。現実離れしていると言えばそうかもしれないですが、現実の延長線上にある物語のようでもあります。

時には考えをぶつけながらも、ユーモアと明るさを持って、意志の先にある「出口」を探していこう ― そんなメッセージがありました。


「会社とは何か。

何のために働いているのか。

誰のために生きているのか。」


という一節には深く共感しましたドキドキ大