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奥富 宏幸
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バリューチェーンを太くする [2011年05月30日(Mon)]
吉祥寺に日本茶カフェの「おちゃらか」があります。

フランス人の店主ステファンさんは、もともとソムリエで日本茶にワインのような物語りを見い出し、「目」と「鼻」と「口」で楽しめる日本茶を開発し出したのがきっかけだそうです。

日本茶と様々な植物の葉をブレンドさせ、夏みかんやラフランス、さらにはほうじ茶チョコミントといったフレーバーまであります。私も数種類試したことがありますが、今までにはないお茶でとても新鮮でした。

ステファンさんは、単に斬新なフレーバーティーを販売するだけでなく、

・生産地まで赴き、農家から直接買い付けをする。(製造者と販売者のつながり)
・顧客を生産地へ連れていくツアーを企画する。(製造者と消費者のつながり)
・大学と組んでお茶の効能や文化を広める活動をしている。(販売者間のつながり)


本来自分が関与するバリューチェーン上の機能の枠を超え、「顔の見える会話」をしているところが素晴らしいところです。

日本茶をワインのように楽しむことができるように、新しい価値を付加して、需要を掘り起こしています。


私が住んでいる街は狭山茶の産地です。
町にはたくさんのお茶屋があります。

昔ながらの伝統を受け継いでいるのは大変良いことですが、顧客の多様化、国際化の流れに目と耳を傾けていないように思えるのが残念です。

日本茶は茶道などを連想させ、若い人たちには、古いイメージを持っている人も少なくありません。ただ、ステファンさんのように新しい価値を付加した商品・サービスを見い打ち出せば、まだまだ可能性はあります。


伝統とは、今までのやり方に固執することではありません。譲れないもの、強みになるものを磨きあげ、さらに顧客の視点で新しい魅力をプラスしていくことです。

誰かが言っていました。 「伝統とは、革新の連続である。」と。


また、アートディレクターの佐藤可士和さんは、長く愛されるブランドには、「革新と最適化が重要」とおっしゃっています。

日本マクドナルドやカップヌードルなどを例にあげ、「西洋へのあこがれ」にプラス日本らしさを付加したもの、店舗や商品を頻繁に見直し、革新的に攻めていると強調しています。また、最適化に関しては、機能、デザイン、価格、関連サービスすべてが完璧でないとヒットしないとも。


製品ライフサイクルの短縮化に伴い、バリューチェーンを効率化・短縮化する動きが加速していますが、製品やサービスに「物語」を込めていくには、関係者の間での「顔の見える会話」が必要であり、ある程度の「時間」も必要になると思います。バリューチェーンを「短く」することも大事ですが、「太く」することはもっと大切です。

震災によって、利他、エシカル、共生、再生といった新しい価値感がより際立ってきました。

その価値感を大事にしながら、自社の売る商品・サービスの価値は何なのか、その価値を高めるために自社、地域、業界でできることは何なのかを真剣に考えてみましょう。

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