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Creating Shared Value (共益の創造) [2011年03月31日(Thu)]
【Economic Value】 ⇔ 【Social Needs】

企業と社会をつなぎ、共に成長・発展するためには、何が必要なのか。
「経済性」と「社会性」の両立は今の時代の大きなテーマであるが、企業のみならず、多くの人が、現代における社会的な価値とは何かを特定することはできていないように思う。


昨日の日経MJの一面に「エシカルで消費を力に」とあった。
社会問題や環境問題への貢献・配慮に対する意識が、今回の震災をきっかけにより顕在化してきたと記している。

29日の日経でも 「震災が変える会社と社会との距離」という記事があった。
企業は社会の中で自己完結できる存在ではなく、会社と社会が距離を縮め、互いに支えあい、発展していくという趣旨。
ハーバード大学のマイケル・ポーター教授もHBRで「Creating Shared Value(共益の創造)」という考えを提唱している


今までも企業は、CSR(企業の社会的責任)という観点で、極端な言い方をすれば、”形式的な社会貢献”をしてきた。企業は「本業の売上増には直接つながらないが、CSRをしないと社会的評判が落ち、消費者やメディアから非難され、結果、事業に悪影響を与えることになる。だから、ある程度の社会貢献をやらなくてはいけない」という流れがあった。

ただ、それは決して戦略的なものではなく、本業から生み出されたCSRとは言えない。
そこで、ポーター教授は、CSV(Creating Shared Value)という概念を提唱した。
社会問題の解決と企業の競争力向上の両立を目指す取り組みを3つの方向性で説明している。


1. Reconceiving products and markets.
(社会課題を解決する新製品・サービスの創出)

自社の独自資源と強みを、社会が抱える課題に照らし合わせ、新しい製品やサービスによって解決することを強く打ち出すものである。
新エネルギーやBOPビジネスが一例で、環境問題、貧困問題の解決に一役買っている。

2. Redefining productivity in the value chain.
(バリューチェーンの再定義による生産性の底上げ)

ポーター教授は、新しい意味でのバリューチェーンを再構築するための視点として、以下の6つを挙げている。

• Energy Use and Logistics(エネルギーの有効利用と物流コスト・在庫削減など)
• Resource Use(リサイクル・リユースによるコスト削減、ゴミ処理量の削減など)
• Procurement(サプライヤーの育成を通じた原材料の安定調達・生産性の向上など)
• Distribution(マイクロファイナンス、電子媒体による情報流通シフトなどによる途上国の発展など)
• Employee Productivity(従業員の安全、健康、能力を維持・向上による従業員の生産性の底上げ)
• Location(ローカル調達の拡大、雇用創出による地域の発展など)

3. Enabling local cluster development.
(経営資源の集積と共生による地域発展)

企業が競争力を高め、地域も発展していくためには、産官学が独自資源と強みを磨きあげ、結びつき、時には競い合い、時には支援し合う関係を維持してかなければならない。

CSVの取り組みをにおいて、地域社会は企業が提供した価値をすぐに受け取ることができても、企業は投資の見返りとなる価値をすぐには受け取れないことが多い。社会と企業の距離を縮め、同じ価値を見つけ、共有できる環境を整備するのは行政の役割なのかもしれない。


日本にも昔からあった、売り手よし(企業)、買い手よし(顧客)、世間よし(社会・地球環境)の「三方よし」の考え方を、もう一度新しい視点を入れて考え直すべき時期なのだろう。

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