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経営者の悩みは社会の鏡[2022年06月28日(Tue)]
コロナ、戦争、災害、倒産などが、
私たちの閉塞感や不安感を増長させています。



人と会う/移動する/会話する機会が減っています。
インターネットが普及して、相互監視が排除主義や優勢主義につながっています。



そうすると何が起こるか?



身体で感じることや行動することより、受ける/反応する機会が増えていきます。想像力やチャレンジ精神が育ちにくくなり、結果として、諦めや傍観するスタンスの人が増えています。そして、自己肯定感が下がったり、他者への配慮が疎かになる、という負の連鎖が広がっていきます。



大人だけでなく、子供たちもにもその連鎖が広がっているように思いますが、あなたの周りでは、いかがでしょうか?



その連鎖を絶ち切る、あるいは連鎖から逃れるにはどうしたたよいか?





一つには、インターネットやメディアにはない生きた言葉、生きた情報にたくさん触れることです。そうした生きた言葉や情報を自分の中にストックしておくことで、選択肢・判断軸・決断力が増え、結果として自分軸が太くなります。他人のことを理解しつつ、他人に振り回されることが少なくなります。目の前に起こる出来事を自分事に出来れば、人生は豊かになるのです。



今、そんな問題意識を持った有志の方々と、新しいプロジェクトを始める準備をしています。



教養、リテラシー、葛藤、思考、自由、嗜み、自分事、突破・・・





そんな言葉に何かピンと来た方は、ぜひご連絡下さい。



*



最近、経営者やビジネスマンからよく聞かれる質問があります。



それは、予想し得ない急激な変化を乗り越えるために経営者と社員が目指すべきことを一致させておくことは、どんな意味や効果があるか、ということです。



もちろん経営者と社員とでは、役割も責任も違いますが、会社という器を通して、価値を提供していくという意味では、目的は同じです。





まず、目指すべき方向性がそろっていると、初動が遅れず速く行動できます。



マニュアルではなく各自が企業目的への貢献感で動くからです。



予見できない経済悪化では、誰もが右往左往したり、思考停止したりしてしまいます。そんな中、普段から会社として何を大切にしておくか、何を残しておくかをいっしょに考えておくことで、コロナショックのような緊急事態においても、臨機応変にスピード感を持って対応できる「考える共同体」となります。





また、サービスの品質が落ちないという効果もあります。



経済悪化により、



売上が減ります。
仕事が減ります。
勤務時間が減ります。



今まで当たり前にあったものや出来たことが減っていく会社もあります。そんな中でも、企業としての方向性がそろっているとやるべき行動も明確になります。



例えば、

売り上げ金額を追うのか、
売上個数を追うのか、
新規顧客の拡大か既存顧客の深耕か。


代わりにどんな新しい取り組みをしたら良いかを考えることで、サービスの品質を大幅に低下させることなく、次なる一手を準備できるようになります。リモートワークやデジタルトランスフォーメーションは、目的ではなく、手段でなければいけません。



会社の強みやサービス内容を常にアップデートする経験を繰り返しておくことで、凝り固まった考えに偏らない組織になります。経営者の強い信念のもと、大きな会社の方向性はそのままに、変化する固定点を持ち続けることで、「当たり前はない」「変化することが成長」という意識が社員間で共有できるようになります。





緊急事態時には不安がいつも以上に高まり、組織の求心力が低下することもあります。会社も社会の中の一部であり、社会のどんな役に立つべきなのかを日頃から社員と経営者とで話しておくことで、信頼感も高まり、不安を乗り越える素地ができます。自分の仕事が社会から求められているという意識を持つことで、使命感や責任感も生まれます。





会社の方向性を束ねるのに、よく理念が必要だと言われます。



ただ、理念はつくっただけでは意味がなく、社内外に浸透されてはじめてその存在価値があります。Appleには、文章化された経営理念がありません。社員の行動規範になっていたのは、ジョブズが語る熱い想いと行動力でした。文章化されなくても、彼の圧倒的に説得力のあるプレゼンテーションやスピーチがAppleの企業理念になっていました。



「クリエイティブ」というたった一つの言葉を原動力に、スティーブ・ジョブズの考え方そのままに、個々の枠にとらわれない自由な発想を尊重していたのです。



理念だけ語っていても人の心には響きません。理念を実現できた社会の姿や日々の行動がどのように理念につながるかをいろいろな視点で語ったり、店舗、商品、サービス、人材などを通して表現していくことに尽きるのです。





そのためには、社員との関係性づくりが何よりも重要となります。



多くの社員が辞めてしまう会社の原因は、絶望感と不誠実です。



話を聞いてくれる相手がいない。
評価が公正でない。



会社にチャレンジ精神がない。
経営者についていきたいと思う人格がない。



給与が増えない。
ブラックな環境。



自由がなくおもしろくない。
夢や目標を語る上司や同僚がいない。



周囲は会社への愚痴や不満ばかりでやる気がなかったり、言われた仕事しかしていないような環境だと仕事に対する価値を見出せなくなります。







現状を変えたいという声を聞く相手と、現状を変えていく仕組みがないと、改善を提案しても変わらないとあきらめていきます。改善提案制度やサンキューカードなどの仕組みだけを入れても、それを新しい取り組みに向けて活かしていかなければ意味がないのです。



そこは、経営者の本気度が試されます。私も日々、試行錯誤の連続です。



結局は、経営者のリーダーシップ、社会を変えたい、新しいライフスタイルを社員といっしょにつくっていきたいという強い志がないと、組織は楽な方向へ流され硬直化していきます。チャレンジ精神も育ちません。



もっと言えば、社長が自分の言葉で語りつづけなければいけないし、世の中の見方を変える思考も持ち合わせていないと、業界の横並び構造からは抜け出せません。





組織の成長には、危機感と安心感が必要です。時々組織を意識的に揺さぶり、危機感を醸成することも経営者には必要なことです。同時に、社員が自分の仕事と居場所を与えられ、給与や社会保険の保証をもらうことで、安心を感じてもらうことも大切です。



縁あって共に働く社員を互いに支え合うことが、適度な緊張感と温かい空気感を作るのです。





また、現実的な問題としては、給与が増えないこともモチベーション低下の原因となります。いくら経営者がすばらしく、仕事にやりがいを感じていたとしても、利益が出ないビジネスであれば、社員は生活のために転職を考えるでしょう。



利益や会社が社会に必要とされているかを見るための通信簿であり、給与が増えることは社員も社会に役立つ意義を感じる一つの指標となります。



残業が多く休日も少ないなどの過酷な勤務状況だけでなく、取引先にマージンを払って根回しをしてもらうとか、談合をして仕事を分け与えてもらうといったブラックな環境もモチベーション低下につながります。





自分の仕事に自由やおもしろさを感じられなければ、人は絶望していくのです。





経営者の悩みは尽きませんが、それが醍醐味だと言えます。
他の人にはなかなかできない経験を出来るのですから。



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中小企業経営者やリーダー層必見「課題の解体」[2022年06月14日(Tue)]
先日、ある中小企業経営者の方と話す機会がありました。



その方が、コロナ禍で浮き彫りになった課題について相談されました。こんな内容のものでした。



  • リモートワークの推進が必須な時代に 会社は業績を上げられる人材をどうやって育成するか?
  • リモートワークの中で個人のスキルアップとは、そもそも何なのか?また、先輩にすぐに教えてもらったり、日々の付き合いの中で教えてもらうことができなくなって、どうやってスキルを磨くか?
  • 複数の企業の仕事を同時にすることが増える(副業その他)中で、個人としてはどんなキャリアプランを持つべきか?
  • リモートワークや副業が増えていく中で、個人としては成長をどのように感じ取れば良いのか?
  • (結果がでなくて上司や先輩から「いやいやよくやった方だよ」などという声かけが少なくなる中で)業績が下がり、明らかに給与が下がっている中で、会社は社員にモチベーションをどうやって与えるのか?
  • この会社に所属して自己成長を遂げようという意欲をどのように提供するのか?


今日は、それぞれの質問について、私がお伝えした話の要旨をまとめてみます。



◎リモートワークが進む中で業績を上げられる人材育成


業種によって、リモートワークができるものとできないものがあります。

例えば、昔からある法人営業で直行直帰するような人というのは、リモートワークをしているようなものです。私が依然やっていた外資系の経営コンサルタントも場所時間を問わずに資料作成や会議をしていましたので、コロナ前からリモートワークの働き方をしていたことになります。



現在は、「リモートワークをする選択肢しかない」という点で特殊な状況ではありますが、業績を上げられる人材をどうやって育成するか、いくつかのアプローチがあります。



まずは、経営者自身が成長することです。

社会を変える強い信念を持つこと、自己否定と挑戦を繰り返すこと、自分の経営哲学(世界観)を自分の言葉で語り、その世界観を形にできうるリーダー数名を育てることです。



リーダーの力が不足していれば、その下で働く社員をいくら育てても組織として結果を出すことは難しい。



次に、会社の業績が上がってしまうような環境(構造)づくりが、必要となります。



変化の早い市場環境の中で、社員の入れ替わりも一層激しくなることも考えると、採用した社員の人材育成に力を入れることも重要ですが、その時々に働いている社員が業績を上げられるような環境づくりを考えていくことも重要なことです。



例えば、他の会社が面倒と思うことや、手間暇がかかることを、ある程度システム化していくなどしてです。会社の真の強みを発掘し、社内外に継続的に伝えることができるような仕組みづくりを考えていかなければなりません。



また、別の視点としては、若手に任せる機会を増やすことです。若者の方がITやネットに詳しい。年齢は関係なくなる。何年在籍しているかではなく、何ができるか?リーダーがリスクを許容し、業績への貢献を評価してあげる。



仕事以外のコミュニ―ケーションをする時間を確保することも大切です。

オンライン上では、話が仕事のことばかりになりがちで、義務化された空間になりやすい。息抜きできる時間や業務から外れた話をする時間をつくることで、仕事にも遊びが生まれ、それが創造性や組織としての一体感にもつながります。



オンラインの教育システムを発展させることも考えられます。e-learning主としながらも、リアル体験も織り交ぜ、いつでも、どこでも、誰でも参加できる環境を整える。海外も含めてた大学や企業が提供する様々な分野のe-leaningを学ばせることも可能です。ビジネス分野だけでなく、IT、生物学、哲学、デザイン、心理学などの分野を学び、仕事に応用する思考力を身につけさせる必要があります。



人材育成と評価システムはセットで考えないといけません。定期報告、相談体制の構築です。結果だけでなくプロセスを評価するしくみをつくる必要があります。



大企業では、他社といっしょに不足する人材を共有することも検討していくべきでしょう。販売員などはよりシェアされていくかもしれません。



少し時間はかかりますが、高校、大学時代からの教育も重要です。答えのない問題に対してどう対処するか?そもそもどんな問いを立てるのか?を学生時代から学ばなければいけません。それが多様性への理解や自分の頭で考え、成長していくために必要なことだからです。転職が当たり前になるこれからの時代で、入社してからトレーニングするのでは、費用対効果が低すぎます。



◎リモートワークの中での個人のスキルアップとは?どうやってスキルを磨くか?


基礎的な知識や資料作成・コミュニケーションのスキルは、e-learningなどでも学べます。



重要なことは、一つ一つの仕事にどんな価値を見出し、不足している点を発見し、次の仕事のために工夫をし新たな方法を試してみること。



スキルとは誰かに教わるだけでは応用が利きません。自分の武器として腹の底まで腑に落ちている、他の人に分かりやすく教えることができる能力が必要になります。



リモートワークが進むと、仕事が分業化、専業化していくので、基本的な知識や能力は他人に委託してもらったほうが、会社としての生産性も上がります。外部から与えられた知識や技術は、スキルとは呼べなくなります。ロボットやコンピューターで代用できるものも増えてくるでしょう。



例えば、TOEIC700点をとることや、パワーポイントの資料作成術を学ぶことだけでは意味がない。何が作れるのか、どんな成果を生み出すことができるのか、スキルはそれを支えるための手段でしかないのです。



スキルを磨くことが目的化しないよう、自分が世の中に伝えていきたい価値や目指したい働き方・生き方を考えていくこともスキルアップにつながります。



これからは、

情報編集力
(必要な情報をネットや人脈を通して収集し、自分の考えとして昇華させる力)

プロジェクトマネジメント
(自主的に必要なタスクを洗い出し、他社を巻き込みながら仕事を完成させる能力)

タイムマネジメント
(会社外だと自由な時間や家庭との境目が難しいこともあり、会社と違い時間内に多くの成果を出すための工夫が必要)


が必要。情報化社会だからこそ、人脈と信用が大事になる。



◎副業、複業が増える中でのキャリアプラン

目の前の仕事で圧倒的な結果を出すことに集中する。



メジャーとマイナー、本業で出来ないことを他の仕事で補完する(給料、スキル、人脈・・・)



個人で働くことが多くなり、上司の存在感が薄れる中で、仕事の進め方やメンタル面で定期的にフィードバックをもらい、前進するための支えになる存在が必要。メンターやコーチの必要性が高まる。



これからは、企業が用意してくれるキャリアではなく、自分自身でキャリアを設計していかなければならない。働く会社自体も存続するかも分からないという意識を持って、どこの会社でも通用するような、スキルと考え方を習得していかなければならない。



世の中の流れに乗るのも一つだが、逆張りで、時代とは逆行するようなキャリアも、少し時間が経つとその希少性が認められることもある。肝心なことは、仕事に自分を寄せるのではなく、自分に仕事を寄せていくような働き方・生き方を追求していくこと。そうすれば、おのずと必要なキャリアプランも見えてくる。マラソン型、短距離走型、トライアスロン型、借り物競争型、・・・



◎成長を実感するには?


売上やお客からの評価は分かりやすいものだが、その類の要因だけ追い求めると、いずれ閉そく感を感じる。



一年前の自分と比較すること、より難しい仕事にチャレンジすること、変化のある環境を自らつくること。



例えば、現状のリモートワークを強いられている状況は、嫌でも変化をしなければならず、振り返ってみると成長を感じているはず。自分のための成長だけでなく、会社やお客の成長が会社の成長がどういうものなのかを言語化し、形にしていくこと。



自分で仕事を獲り、売上をつくり、会社や家族のために役立っていると思うことも、立派な成長。

成長するには頭で考えるだけでなく、身体を使って汗をかくことも必要。



成長は継続的プロセス・通過点で気づきにくい、成功はある瞬間的な結果で見えやすいが錯覚しやすい。何かをした結果、得られるものが成長。その何かを追求していく。



◎業績・給与が下がる中でモチベーションを与えるには?


まずは経営者が業績・給与を下げていることを反省しなければならない。経営者としては結果が出せていないことなので、失格である。



ただし、業績・給与が下がっているというのは、ある意味、会社を目覚めさせる大きなチャンスでもあります。それは例えば、大病を患って入院している状態。



その時、今までの人生を悔いて、どんな意識と行動の変化があるかということ。会社がどん底の状態というのは、離職率も高く、風通しも悪く、悪い空気が蔓延しています。



できる社員はどんどん辞めていき、質の悪いお客や仕事に振り回されていることが多い。そういう会社の危機に、力を貸してくれる社員がいれば、その社員には追々しっかり報いてあげなければいけない。



また、経営者は、仕事の先にある価値や社会とのつながり、顧客の幸せな状態を言葉にして、社員に徹底的に魔法をかけていかなければならない。社会の中での会社の存在価値、未来展望、個人の成長機会をいろいろな視点から言葉にして、伝えていかなければならない。



成長を実感させる環境づくり、成長をできる仲間づくりに精を出さなければならない。



***



リモートワークが進み、仕事が分業化・専業化していくと、「責任」と「成果」が見えにくくなります。自由に使える時間が増えたように思えるかもしれませんが、人の体温を感じにくく、孤独や寂しさを紛らわすためにネットやゲームに興じる人も増えているように思います。



私も以前より、ネットで漫画や将棋、映画を観る事が増えました。





これからの働き方を考える上で、気になっているのはお笑い芸人の処世術です。



実力だけのシビアな世界で、「職業 自分」としてサバイバルしていくのは、コロナ禍のビジネスでの世界にも通じるものがあります。



多くの芸人が出版、芸術、歌手、講演業、テレビ出演、YouTuberなどに手を出しているのは、食うのに困ってどうしようもない場合もあれば、世の中の構造を見切って、自分のポジションを自由自在に変えている場合もあるからだと思います。





まずは、本業に近い領域や負荷が少ない仕事を始め(副業)、

お客からの評価や報酬が増えることで本業・副業の境目がなくなり(複業)、

さらに努力を重ねることで、仕事を通して人も自分も幸せになれることをいくつも行う(福業)になるのではないでしょうか。



副業→複業→福業の進化系です。





あなたは、今、ビジネスでどんな課題をお持ちですか?

その課題をどう捉え、どんな風に対応していくつもりでしょうか?



どんな課題があるにせよ、ポイントは、選択肢、判断軸、決断力を持つことです。それが、課題を自分に寄せていくということだと思います。課題を丁寧に編集・解体していく過程で、答えが自然と見つかることがあります。


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感動なくして経営なし[2022年05月20日(Fri)]


高校生が、クラウドファンディングで集めた資金で、ミャンマーを題材にした「Yangon(ヤンゴン)かるた」を作ったそうです。彼女は、「かるたを通じて、ミャンマーにあった穏やかな日常を知ってほしい」と語っています。


こういう若者はホント応援したいと思います。


ロシアのウクライナ侵攻もそうですが、昨日まで当たり前にあった日常が、突然に非日常になることは、想像するだけで胸が痛みます。





感動を消費する社会


モノと情報が溢れる現代社会では、苦労して何かを得るという経験が減ってきました。


お腹を空かせて仕事をする。
貯金を貯めて、欲しいものを買う。
本を読んだり人に聞いてから旅先でのプランを決める。


こんな経験を敢えてしなくても何とかなる世の中になりました。



しかし、コロナ禍で今まで構築してきた人間関係が分断されたことで、ビジネスや社会にも大きな変化が生まれてきました。


あなたは、ここ1,2年で気持ちの変化はありませんか?

仕事や人生において、何か失ったもの、見直したものはあるでしょうか?


私は、これからは経営者も社員も「自分事」というキーワードが非常に大切になると考えています。


それは、皆さんが、関わっている対象(仕事、会社、社会など)に没入し、その一部になるようなマインドと行動を積み重ねていくことです。それがあなたの生き様になっていくからです。

人生を自分事にしていくためのキーワードとして、3つの大切なことがあると考えていますが、今日はそのうちの一つ。

それは、「感動」についてです。


モノの豊かさと心の豊かさに乖離がある私たちは、感動することで、心身のバランスを取ろうとします。とは言っても、多くの人は心から感動する機会が減っているのではないでしょうか?


ニュース、YouTubeやSNS投稿などで瞬間的に心が動かされることがあっても、それが本当の感動なのかは考えるところです。それは、感動ではなく、ただ反応しているだけなのかもしれません。感動を自ら能動的に生み出すのか、それとも、誰かから感動を受動的に得るのか、そこでも、得られる結果が変わるのだと思います。


そして、ファストフードやコンビニ商品のような「感動」では飽き足らず、また次なる「感動」を求めることはないでしょうか?


感動すら消費される社会なのです。


苦しい思いをして山頂でまで登って見た景色
仲間と苦楽を共にして成し遂げたプロジェクトなど


から得られる感動とは種類が異なります。要は、カタルシスを得られるかどうかですね。カタルシスを得るには、ある種の痛みを感じ、鬱積した感情が逆方向に変化することです。

そして感動した結果、お客の購買行動やあなたの人生に変化を与えることができるような感動であれば、それは本当に素晴らしいことだと思いませんか?





リーダーの役割は感動を創出すること


企業としても単なる商品やサービスだけでは、他社との差別化が難しくなりました。


結果、「プロセスエコノミー」「パーパス経営」などのキーワードが出てくるように経営者の想いた商品づくりストーリーにも価値を生みだし、利益と成長の基盤になることを目指す必要がでてきました。


まさに、「感動価値創出経営」です。


立命館大学とヤマハ発動機が「感動(KANDO)を科学する」共同研究を開始するというニュースを発表しました。


これから「感動」を企業価値の中心に据える企業が増えるのではないでしょうか?



またお客だけでなく、社員も感動できなければ、その会社は感動ある商品を生み出し続けることはできません。社員の離職率にも影響があるでしょう。

何よりもリーダーである人間が感動できる人間でなければいけないでしょ
う。


そのためには、感動できるための心の安定と、感動をする機会を意識的に増やしていくことが必要なんだと思います。


「感度」と「回数」」の問題です。



私はどちらかと言えば、感情を露わにするタイプではありません。松岡修造さんのような情熱100%のキャラを演じきれるのも一つの才能ですが、大切なことは、感動を与え、感動を受け続ける仕組みを会社や社会にどのように組み込んでいくかだと思います。



感動とは、心が震える瞬間が持続すること。


その感覚を意識的につくっていくのが、リーダーの役割だと思います。



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資本主義社会からの逃走[2022年04月30日(Sat)]
今、世界は資本主義社会の限界と弊害を感じています。



資本主義社会の本質は「商品づくり」です。



水から労働まで、あらゆるものを「商品」にして、希少性を高めて価値を売るシステムです。ただ、多くの人が今の資本主義社会の限界や弊害を感じているのではないでしょうか?



ウクライナでは、着の身着の儘で家を飛び出す人たちがいる一方で、アマゾン元CEOのベソス氏は何千億円も使って宇宙開発に躍起になっています。「それが資本主義だ」と言ってしまえば元も子もないですが、資源を搾取・独占してしまうのは、あまりにも無責任なことなのではないでしょうか?





皆さんは、「しげん」という言葉を聞くと何を思い浮かべますか?



ほとんどの人は、「資源」のことを考えると思います。でも、しげんには、4つのステージがあると考えています。





一つ目は、文字通り、「資源」。地球上にある自然や生物、水、石油などの有限の天然資源です。これらは地球上にある公共物なので、人間だけのものではありません。



しかし、人間には、無限の独占欲、所有欲があり、私物化していきます。限度が過ぎれば、森林伐採や二酸化炭素の排出、地盤沈下などを引き起こしていきます。それが「私源」です。



さらに、人間の欲求が肥大化すれば、ごみが増えます。海洋プラスチックごみ、埋め立て地に収まらないごみ、原発事故で汚染された土。これらは自然に分解されずに負の遺産として、長期間地球を痛めます。生物を死に向かわせる「死源」です。「死源」をなくすのは簡単なことではありません。



ただ、人間には困難を乗り切る智慧や協力し合える心があります。それらをうまく使えれば「私源」や「死源」を減らし、「資源」を維持することも可能なのです。社会問題を解決していくための思考の源である「思源」を増やすことが、大人子供限らず、誰にでも求められるものになります。世の中で起こっている事を自分事にして考える必要があります。







今回のコロナウイルスだけでなく、多くの社会・経済・環境問題は、巨視的に見ると共通しています。



米中の貿易摩擦
イギリスのEU離脱
海洋プラスチック問題
・・・


それは、過剰消費と資本の独占に目がくらんでしまったグローバリゼーションの顛末。何千年も前から、人は領土や国を奪い合い、植民地化を繰り返してきました。自分(自国)にない資源や資本を他人(他国)から搾取することは、人間の性とも言えます。



人類の文明の発展が農漁業、商業、工業、情報通信業の恩恵を受ける中で、ビジネスの規模の拡大がよりスピーディーにできるようになりました。時間をかけて育ててきた資源(自然、建物、人材)の価値も、グローバリゼーション化の競争の元、近視眼的な利益の前では薄れてきてしまいました。



お金を稼ぐ手段も、物々交換、安い労働者の使用、大量生産、プラットフォーム化、マネーゲームとリアルなものからバーチャルなものへ移行してきました。目に見える実物から、目に見えない記号を使う世界への進行が進んできたとも言えます。





今回の新型コロナウイルスの感染拡大などの大惨事が起きると、人は一時、目覚めます。「今までのビジネス、ライフスタイルは、どこか行き過ぎていたのではないのか?」と。



災害は戦争と違って、全員が被害者です。そこにはお金は絡んでいません。そして、自国だけで問題を解決するのは難しくなります。同じ世界規模の問題でも、各国でCO2排出量の削減目標を掲げる、とかいうのとは次元が異なります。



問題解決の緊急度と経済不況の影響度が今までのどの災害よりも長期化する可能性があります。そういう意味では、今回のコロナウイルス禍は、もしかしたら地球からの最後通告なのかもしれません。



自国ファーストでこのまま動くのか、世界各国が協調して、資源を共有し、適正に再配分する枠組みをつくっていくのか。国民も自分の損得だけを考えて、資源の独占に走るのか、智慧を絞って資源の最適利用を考えていくのか。その選択が、問われているのだと思います。



仮に自国ファーストの方向で進んだとしても、国が国民を一様に監視するシステムでは限界があり、いずれ国民がストや暴動を起こし、結局国の崩壊につながるのではないでしょうか?ロシアや中国の動向に注目です。





皆さんは、どんな風に考えるでしょうか?

資本主義社会から逃走しつつ、新しい価値観を持つコミュニティーやシステムを作るには何が必要なのでしょうか?




当社もリサイクルを生業にして約100年ですが、改めて、社会における会社の役割というものを考えています。


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目標設定よりも大切なこと[2022年04月20日(Wed)]
ロシアによるウクライナ侵攻は、どんな理由があるにせよ、許されるものではありません。プーチンには彼なりの理由があるのでしょうが、力による支配は、誰も幸せにしません。



彼の暴挙で唯一良いことがあるとすれば、それは、世界を一つの方向にまとめるきっかけをつくっていることかもしれません。東日本大震災を始め、世界中で起きている自然災害による被害、さらには新型コロナウイルス感染が、世界中で「あるもの」を共有する機運が高めています。



その「あるもの」とは、日常を維持するための危機感です。

  

今まで当たり前にあると思われた日常、その先にある幸せは、一人ひとりの努力がないと維持できなくなるという危機感です。



今までは、自分の外で起きた事件や事故があっても、どこか他人事であったことが多いと思います。それが、ここ2,3年、さらに今回のウクライナ侵攻により、



「他人事とは思えない。」
「何かしてあげたい。」
「世界は一つなんだ。」



という感覚を持つ人が増え、国境を超えたつながりが、いろんな所で、いろんな形で増えているのだと思います。





未来とは共有感をつくることですが、今の世界は、その共有感を望む方向につくれるか、その瀬戸際に来ているのだと思います。力による支配か、つながりによる支え合いか、その綱引きが行われています。



*





共有感と言えば、これは組織の目標設定にも通じるものがあります。



私の会社では、最近、3カ年目標を設定し直しました。これは、2025年度中に実現する目標です。コロナや戦争など、先行きが不透明で、明日どうなるか分からない状況です。だからといって、目の前のことばかりにあたふたしているだけでは、結局、条件反射的な対応に終始し、未来をつくる前向きな流れに好転することはできません。



まずは目標を立てないと、具体的な行動も思いつきません。





ですが、目標を立てるだけでも上手くいきません。あなたは、そのことも理解しているのではないでしょうか?

そもそも「目標設定」とはどういうことなのでしょうか?





私がサラリーマン時代は、



会社→部門→チーム→個人



と目標がブレイクダウンされ、やれKPI(Key Performance Indicator)だ、やれPDCAだと、数字で管理することが目的化されていたことが多かったように思います。大きな組織では数字で管理することはある程度仕方がありませんが、管理する側が何のための数字なのかを見落としてしまうと、目先の利益に囚われることが多いのだと思います。





また、目標を設定する上で大切なことは、「目標=達成するもの」というマインドをどう醸成していくかということだと思います。





つい目標を設定しても、設定することで満足したり、「目標が達成できなくてもまぁ仕方ないか」と言い訳ができる環境にあるのであれば、目標を設定することにあまり意味がないのではないでしょうか?





そのためにも、目標の上位概念である「目的」を常日頃意識しておくことが大切になります。目的は、ミッション・ビジョン・価値観などに言い換えられるでしょう。最近であれば、パーパスでしょうか。





ただ、もう少しかみ砕いて言えば、目的とは「自分が実現したい世界」であり、「幸福感や充実感を得られる状態にすること」と言えます。





日本語には弓道から転用されたことばいろいろあります。「図星」「的確」「目的」「的中」「一矢を報いる」「白羽の矢を立てる」なども弓道用語です。「目的」という日本語が弓道から来ているのは、おもしろいですね。的を得ることが目的ではなく、的に囚われない真善美を追究することが本当の目的なのかもしれません。





目的は誰かから与えられるものではなく、本来与えるものです。自分自身の人生を謳歌するために、自分の目指す世界に向けて放たれるものです。経営者やリーダーであるあなたは、目的を与える側の人間になりましょう!





そのために必要なものは、想像力と行動力です。目的は標であり、目標は道です。目的と目標があって道標となり、自分がどこへ向かうのかが分かるのです。





ロバート・ケネディ は言いました。



「人生の目的は、ものごとを良くすることに対して
 なんらかの貢献をすることだ。」




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プレゼンで陥る罠とは?[2022年03月29日(Tue)]
3ヵ月前からオンラインであることを学んでいまして、そのコースも今月で終わりました。ほぼ毎日課題が提出されて、結構大変でした。でも、運営する側が時に厳しく、時にやさしく、参加者を上手に導いてくれました。やはり、自分1人で新しい取組みを習慣化させるのはかなり難しいですので、こんな風に継続できる「仕組み」を取り入れるのはポイントだと思います。



経営者やリーダーの方であれば、こんなことをしてみるとよいでしょう。

  • 毎日必ず、うまく行ったことと上手くいかなかったことの言語化をする。
  • メンター(コーチ)をつけ、定期的にチェックしてもらう時間を持つ。
  • 価値観や目標が近い人たちのコミュニティーに参加し、仲間を巻き込む。



それぞれ、自分自身・専門家・仲間を活かす方法です。





大人になると、子供の時のように毎日が新鮮で、新しい発見ができなくなるでしょう。でも、日々の小さな工夫の積み重ねで、新しいチャレンジも出来るようになるでしょうし、一日を丁寧に過ごすことが出来ると思います。



*



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プレゼンで陥る罠
−−−−−−−-


コロナ禍が日常になりつつあり、テレワークやオンラインでの会議が増えた方も多いと思います。私もzoomを使ったオンラインでの会議が増えました。画面越しに話をするのは、いまだに慣れません。何か、言葉のエネルギーが弱まって相手に伝わる印象がありますし、目線の置き所の難しさや相互の反応が見えにくいと思います。



あなたははいかがですか?オンライン上でのコミュニケーションが増え、以前と比べ何が変わったと思いますか?





先週、仕事がらみで2つのオンラインセミナーに参加しました。



一つは、中小企業の生き残り戦略についての講演でしたが、とにかくつまらなかったです(笑)。全く、耳に入りませんでした。何がダメだったかと言えば、講演者がどこかの大学の教授だったのですが、話し方が偉そうで高圧的でした。



「教えてあげよう」
「私の言っていることは正しい」



という空気がプンプンと出ていました。



この教授は自分の話す内容をいろんなデータや資料を使って納得させようとしていましたが、話があちこちに飛び、
一方的にまくしてるので、聞く側がプレゼンの内容を咀嚼する余裕もなかったです。2時間のセミナーでしたが、30分で退出させて頂きました(笑)。





もう一つのセミナーは、講演者が冒頭にこんなことを言ったんです。



「すみません。先週から体調を崩していまして、今日のプレゼンの準備があまり出来ませんでした。内容がイマイチかもしれませんが、ご了承下さい。」



といったことを話しました。



一瞬、「えっ!?」と思いました。友人同志ならそんなことを言ってもいいでしょうが、ビジネスの場面で、参加者が時間を割いて聞きたいことは何なのでしょう?



プレゼンのテーマをアナウンスして、そのプレゼンの内容に期待している参加者に応えるために何をすべきかを考えるのが、講演者の最低限の礼儀だと思います。厳しい言い方かもしれませんが、本人の体調は参加者にとっては関係のないことです。



もし、あなたが仕事で会社の命運を左右するようなプレゼンがある時に、風邪を引いていることを先方に伝えるでしょうか?集中すべきことは、「自分が伝えたいことを伝えきる」ということではないでしょうか?



2つ目のプレゼンの内容も、スライドが異常に多く、スライドに書いたそのまま言葉を読んでいるので、全く意味のないものでした。



*



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「伝え過ぎずに伝える」
−−−−−−−-


昨年大学生向けにワークショップを行ったときに、プレゼン資料を作成しました。経営学部の大学生が、地域のお店や事業所の課題を解決しようというテーマの中で話が進んできたようです。



会社としては売上減少や地域とのつながりが希薄になってきている。
まちの子供たちは、商店街で買い物をしない、街の人を知らない、街への愛着がない。


などの現状を踏まえて、今回は、学生が地域の企業と連携しながら環境問題についてワークショップをしたいので、
当社へ資源リサイクルの現状などについて知りたいというお話がありました。



事前に学生からはSDGsや温室効果ガス、ペーパレスの是非などについて、質問事項をもらっていましたが、枝葉末節にとらわれているように感じました。ですので、まずは今の世の中を象徴するキーワードを考えてもらったり、「資源とごみ」の境目は何かといった構造的な話をしてみました。また工場を実際に見学させると、集まる古紙や古着の量に圧倒され、目を輝かせてはしゃいでいました。百聞は一見にしかずですね。





ただ、伝え過ぎてはいけないなと反省もしました。伝え過ぎずに、でも相手に伝えきるために、何ができるか考えていきたいです。言葉と言葉以外のもので、理解し、感じてもらうために、こちらは「何」をつたえるべきなのか?



プレゼンの内容そのものよりも、むしろプレゼンという場を通じて、参加者同士の関係性の変化だったり、思考の交換だったり、そういうものの方が大切なこともあると思います。





あなたは、プレゼンや相手に提案する時に、意識していることは何ですか?オンラインでのコミュニケーションが増えた今だからこそ、真剣に考えるべきことではないでしょうか?



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会社の淀んだ 空気を変えるには?[2022年03月18日(Fri)]



まさに、言い得て妙です。



「メンバーシップ型かジョブ型か」というのは単なる労働形態、雇用契約の問題であって、本質的な問いではありません。労働時間や働き方の質を抜本的に変えないと意味がないんだと思います。






何か意見が出ても、すぐに二項対立の構図に持っていこうとするのは、日本人の悪しき習慣ですね。これは家庭と学校での教育の問題でもありますし、メディアや政治の責任でもあります。どちらか一方の案にするのは簡単ですし、分かりやすいですが、それはもう一方の案を完全に排除してしまうことを意味します。



VUCAの時代である今日では、何か一つの「答え」のようなものはないんです。ないんですけど、新しい概念、新しい考え方が出ると、そちらの方が良さそうに見えてしまうんでしょうね。



古い考え方が新しいものに駆逐されていくのは、すごく危険なことですし、「あいだ」がないと文化も思想も醸成されていかないと思います。冒頭の山口さんのツイッターの内容についてですが、私も「仕事のプロジェクト化」については2年ほど前から考えていました。





組織のマネジメントのスタイルが、
従来通りマニュアルやルールで効率化するか、



あるいは、プロジェクトや仕組みで創発化するか、
その過渡期に来ているんだと思います。



前者は、指示、監視、罰則による管理、
後者は、関心、配慮、挑戦による管理です。



もちろん、すべての仕事がプロジェクトにはならないですし、する必要もないです。そこも重要です。



*



コンサル時代は、すべての仕事がプロジェクトでした。



提案書には、プロジェクトの目的や範囲、スケジュール、人員、想定成果物などを精緻に描き、クライアントからは高額なフィーを頂いていました。コンサルの仕事は、言ってみれば有能なマンパワーと時間を貸し出す高給人材派遣業ですが、私がここで言っている仕事のプロジェクト化は会社を活性化させるための「社内での新しい取組み」のことです。新聞に載るような巨大プロジェクトのことではありません。



例えば、新商品・新サービスの開発や事務作業の効率化、会社のブランド力向上などです。今までは、そういう仕事を外部のコンサルティング会社やPR会社などに委託していたかもしれませんが、社内でできることは、担当者を決めてどんどん挑戦させてみることです。



小さなプロジェクトを社内にたくさん走らせることで、社員とすれば仕事へのマンネリ感も減りますし、さらに重要なことは「失敗体験」をたくさんすることができます。



ルーティンワークというのは、慣れと経験で自然と楽にできるものです。「結果が予想できる」ことばかりしていては、惰性で仕事をしていってしまいます。しかも慣れた仕事で失敗するのは嫌なので、余計に新しいことにチャレンジすることが減ります。



一方、新しいプロジェクトであれば、すべてが初めてなので、失敗するのが当たり前。失敗する中で、何がうまくいったのか、うまくいかなかったのか、うまく行くにはどうすればよいかを嫌でも考えるようになります。また自分一人で抱え込むこともできないので、周囲のメンバーに相談したり、巻き込んだりするでしょう。プロジェクトが終わった社員はまた別のプロジェクトに呼び込んでもいいでしょうし、一時的に足りなければ、外部から募集したっていいでしょう。



そういった動きが社内のあちこちで見られると、「生きている会社」になるんです。





私は営業でいろんな会社へ行きますが、いざ建物に入って辺りを見渡してみると、空気が動いているか、淀んでいるか、結構分かります。空気が新鮮で動いている会社は、社員の皆さんも明るく、挨拶もしっかりします。一方で、空気が淀んでいる会社の社員は挨拶の声が小さかったり、顔が疲れているものです。



あなたの会社の社員の顔つきはいかがですか?
声に張りがありますか?
あなた自身はいかがですか?

もし会社の空気が淀んでいると感じたら、小さなプロジェクトでもいいので立ち上げてみてください。



当然、リーダーであるあなたが一番楽しまなければいけませんよ。





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経営者が今考えるべき問いとは?[2022年03月10日(Thu)]
ロシアのウクライナへの侵攻然り、暮らしや経済の先行きがなかなか見えません。というよりも先行きが見える世の中というのはこれからなくなるかもしれません。



資源を搾取し、一部の国や企業に集中させることを見直す時期に来ているのか?



働き方も生産性や効率の向上に舵を切りすぎたことを見直す時期に来ているのか?



いずれにせよ、どの業界もどの企業も、このコロナ禍で自分のビジネスのあり方ややり方を嫌でも見直さなければいけないということですね。



「今まで通りでどうにかなるだろう。」
「時機が来ればまた良くなるだろう。」



と思っている会社は、恐らく生き残れないのだと思います。



*



最近、いろいろなメディアで、「日本の産業はイノベーションを生み出せていない」といったテーマのニュースが多いですね。



・規制と系列に守られた業界構造
・終身雇用、年功序列、企業内組合に守られた労働構造
・非正規社員と長時間労働に守られた生産構造


がボトルネックになっているのだと思います。それらが、新たな企業、新たな事業、新たな就職先、新たな仕事を生み出すことを阻害してきました。



「出る杭は打たれる」
「和を強調しろ」
「場を乱すな」



という日本人特有の気質が、時代の大きな潮流にそぐわなくなったということだと思います。



ただ、今のZ世代や若者たちは、全く違う価値観・人生観を持っているので、一部の人たちは、ネットを上手く活用して、ビジネスのあり方ややり方を大きく変えていくとは思います。



問題は、時代のうねりに取り残されるかもしれない多くの30代以上の方ではないでしょうか?



その年代の人たちと働く、経営者・リーダー層の方は、真剣に自身のビジネスについて考える時期なのだと思います。



*



例えば、よく話題になる「労働生産性の低下」ですが、あなたの会社では、具体的に何をすべきか考えているでしょうか?



ご存知の方も多いと思いますが、労働生産性を上げるには、いくつかの見方があります。例えばですが、



・営業利益
・人件費
・減伽償却費



を増やし、



・労働投入量



を減らすことです。それぞれの項目について、何をしていくかはぜひ考えてみてください。





労働生産性とは会社の付加価値と関連します。グローバル環境で他社とは違いを出しながらビジネスを持続するためには、見方を少し変えてみると良いと思います。



労働生産性を上げるためには、以下の「3つを売る」ことを考えてみてはいかがでしょうか?



・仕組みを売る
・関係性を売る
・考え方を売る



です。



仕組みを売る:

東京個別指導学院では、かつて生徒だった子供たちが、先生となって新しい生徒を教えています。また先生たちには、リーダーシップやプレゼンテーションについての教育をしているそうで、社会人に必要なスキルを学ぶ場を与えています。単に生徒に受験指導するだけでなく、先生を育てる仕組みもあるのです。



佰食屋では一日限定百食のランチ(現在は50食限定のお店もあります)を提供し売り切る仕組みを持っています。フードロスや社員の働き方にも配慮しつつ、ビジネスとして利益を出す仕組みです。





関係性を売る:

ストック型からフロー型、集団から個へ移行している風の時代では、最も重要な資源は情報と人です。



一見関係のない情報をつなげ新しい価値へと昇華出来る人、その人しか経験していないようなストーリーと人生観を持っている人、あるいはそういう人材を知っている人が求められると思います。表面的な知識や情報は検索すれば、だいたい出てきます。グーグル検索などに出てくる情報でない情報を持っている人といかにつながれるかが、これからますます必要になると思います。



また、企業が社会にオープンであるかもポイントです。顧客だけでなく市民や学生も巻き込んで、研究・実験・体験・ワークショップなどを通してナレッジを交換・編集できる場をつくっていく必要があります。アマゾン、キャディーなどのプラットフォームビジネスは、【仕組み】と【関係性】を組み合わせたビジネスです。





考え方を売る:

商品やサービスそのものは、あくまでお客様の欲求を満たすための手段です。その裏にある背景やロジックを、自分の言葉で語っていく行為そのものが、商品・サービスの一部と考えてみてはどうでしょうか?



お客が選ぶ理由、選び続ける理由を、ありとあらゆる角度から言語化していき、独自の世界観をつくっていく。時間も手間もかかりますが、これが形になっていけば、他社にはない強みとなるでしょう。





【仕組み】、【関係性】、【考え方】を売ることをとことん考えていくことは、会社の持続的な成長につながるだけでなく、社員のモチベーション向上などにも影響していきます。



今回は簡単にまとめましたが、この3つを売ることを真剣に考え、実践していけば、この難しい時代においても着実に確実に会社として、個人として成長していけると思います。私もそうなれるよう、日々トライアンドエラーです。



今だからこそ、あなたの会社では「何」を売っているのかを考えてみてはいかがでしょうか?裏返せば、お客様は「何」を買っているのか?です。






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二代目、三代目社長であることの素晴らしさとは[2022年02月24日(Thu)]
最近、長い間付き合っている友人と久しぶりに会いました。



彼も私同様に二代目後継者としてサラリーマンから義父の会社へ入り、今年に社長になりました。とは言っても、私とは違い、彼は数百人規模の会社を経営しており、スケール感は全然違います。



それでも、悩みの内容は似たようなものが多く、



・先代との意見の相違
・既存事業と新規事業のバランス
・安定的な収益源の仕組みづくり
・ナンバー2の育て方
・人材の定着


といったことでお互い頭を悩ましていました。



会社の規模は違っても、人を活かして組織を運営する本質は変わらないのだと思います。





またよく言われるのが、



「親や先代のコネがあっていいねぇ〜。」
「親や先代と一緒だと気を遣って大変ですね。」



という声。



私も何百回と言われてきました(笑)。





会社に戻った当初は、



親と働く恥ずかしさ
子供に扱われる不満
過度に干渉するわずらわしさ


などもあり、自己肯定感も低かったように思います。



サラリーマン時代の境遇と比較して、今まで出来たことができないもどかしさや、孤独感もありました。自分で起業した人とはまた違う悩みがあります。





でも、最近になって思うことがあります。


「自分はラッキーだ。」


と。



二代目社長、これから会社を継ぐことを考えている人はこう考えてみて下さい。



「会社を継ぐことは選ばれた人しかできない。」





冷静に考えてみると、会社を継ぐということは、非常に特殊なケースと言えます。周到な準備をして事業承継することもあるかもしれませんが、ほとんどの場合は、



・親や先代が急に亡くなった
・会社の業績が傾いたので急遽抜擢された
・誰かがやらないとその会社がなくなってしまう


という「異常事態」から始まっているということです。まさにコロナ禍の緊急事態宣言のようなものです。





そういう状況の中で、あなたが選ばれたということ、

そういう状況の中で、あなたがやってきたこと、

そういう状況、より良くしようと頑張っていること、



というのは本当に奇跡的なことですし、素晴らしい事だと思います。そのことに胸を張って良いと思います。大袈裟に言えば、あなたは異常事態を収束させるためにやってきた救世主のようなものなのです。



二代目・三代目社長は、自分のミッションや会社のミッションがぼやけてしまうと、マインドも弱くなってしまいますが、本当はすごいことをやってきていることに気づいていないだけなのです。今まで苦しんできた気持ちを吐露できないのであれば、ぜひ一度、私のようなメンターに話してみて下さい。




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ライフを輝かせるには?[2022年02月02日(Wed)]
私の会社がある、埼玉県狭山市の成人式が昨年11/23(火)と今年の1月9日に開催されました。昨年は1月に行われていたものが、コロナ禍で延期されたためです。






プロジェクトの目的、コンセプトづくりから始まって、協力者への依頼やホームページとチラシ作成、プレスリリース配信や記者クラブへのプレゼン、テレビ撮影など。それを正味4ヵ月ほどで行いました。幸運にも読売新聞に記事が掲載され、反響も頂きました。しかし、いろいろ不備なこともあり、課題もたくさん見つかりました。



それでも・・・



「おもしろかった」です。






*



あなたは、仕事で「おもしろい」と思う瞬間は結構ありますか?
あるとすれば、それはどんな時でしょうか?



私は、これからは会社経営も人生も「おもしろい」がキーポイントになると思っています。



「おもしろい」と思えるものを増やす。
「おもしろい」と思えるマインドをつくる。



これがとても大切だと感じています。なぜなら、インターネットを介して、受け取る情報が無尽蔵に増えると何が起こるか?



一言で言えば、感動することが減っていくということです。



戦後の日本では、チョコレートから新幹線まで、見るもの全てが新鮮で、当時の人たちは感動を覚えたと思います。その後、軍隊の思想の流れを組んだ学校教育が生まれ、社会人になっても受動的に動くサラリーマンを増やしてしまいました。かく言う私もその1人でしたが(笑)。



その後、インターネットが普及し、個人でも情報発信をしたり、世界中の情報にアクセスして、いろんな知識が増えたと思います。現在は、インターネットに接続する、いわゆるオンラインに住む時間は人によるでしょうけど、1日のうち半分くらいでしょうか?数年後にはその時間はもっと増えるでしょう。



オンラインに住む時間が増えれば増えるほど、より早く、より速く「結果」を求める傾向があるので、目移りや飽きが出やすくなります。立ち止まって考えたり、一つのテーマについて熟考することが難しくなります。また、目先の「結果」を獲りにいくので、心の中の充実感や達成感も感じにくくなるでしょう。



*



だから、「おもしろい」なんです。





そもそも、どういう時に、「おもしろい」って感じますか?



  • 漫画のストーリーに感情移入している時。
  • 広告のキャッチコピーが絶妙な表現の時。
  • 大谷選手が二刀流にこだわっている姿を見る時。
  • お葬式でだれかがおならをしてしまった時。
  • プレゼンの内容が臨場感を持って聞けている時。
  • アリの行列を見ている時。
  • ワインの新しい飲み方を発見した時。
  • チンパンジーを見て、自分と似ていると感じた時。




いろいろありますよね?



キーワードは、「共感」です。



  • 相手との関係性
  • まねること
  • 真剣さ
  • 遊び心


の中に、「共感」を育んでいくことだと思います。



「共感」から「おもしろさ」が生まれ、「感動」につながります。仕事をおもしろくする、会社をおもしろくするには何が必要か、ぜひ考えてみてください。



おもしろい社員がいる会社は、おもしろい!




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