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資本主義社会からの逃走 [2022年04月30日(Sat)]
今、世界は資本主義社会の限界と弊害を感じています。



資本主義社会の本質は「商品づくり」です。



水から労働まで、あらゆるものを「商品」にして、希少性を高めて価値を売るシステムです。ただ、多くの人が今の資本主義社会の限界や弊害を感じているのではないでしょうか?



ウクライナでは、着の身着の儘で家を飛び出す人たちがいる一方で、アマゾン元CEOのベソス氏は何千億円も使って宇宙開発に躍起になっています。「それが資本主義だ」と言ってしまえば元も子もないですが、資源を搾取・独占してしまうのは、あまりにも無責任なことなのではないでしょうか?





皆さんは、「しげん」という言葉を聞くと何を思い浮かべますか?



ほとんどの人は、「資源」のことを考えると思います。でも、しげんには、4つのステージがあると考えています。





一つ目は、文字通り、「資源」。地球上にある自然や生物、水、石油などの有限の天然資源です。これらは地球上にある公共物なので、人間だけのものではありません。



しかし、人間には、無限の独占欲、所有欲があり、私物化していきます。限度が過ぎれば、森林伐採や二酸化炭素の排出、地盤沈下などを引き起こしていきます。それが「私源」です。



さらに、人間の欲求が肥大化すれば、ごみが増えます。海洋プラスチックごみ、埋め立て地に収まらないごみ、原発事故で汚染された土。これらは自然に分解されずに負の遺産として、長期間地球を痛めます。生物を死に向かわせる「死源」です。「死源」をなくすのは簡単なことではありません。



ただ、人間には困難を乗り切る智慧や協力し合える心があります。それらをうまく使えれば「私源」や「死源」を減らし、「資源」を維持することも可能なのです。社会問題を解決していくための思考の源である「思源」を増やすことが、大人子供限らず、誰にでも求められるものになります。世の中で起こっている事を自分事にして考える必要があります。







今回のコロナウイルスだけでなく、多くの社会・経済・環境問題は、巨視的に見ると共通しています。



米中の貿易摩擦
イギリスのEU離脱
海洋プラスチック問題
・・・


それは、過剰消費と資本の独占に目がくらんでしまったグローバリゼーションの顛末。何千年も前から、人は領土や国を奪い合い、植民地化を繰り返してきました。自分(自国)にない資源や資本を他人(他国)から搾取することは、人間の性とも言えます。



人類の文明の発展が農漁業、商業、工業、情報通信業の恩恵を受ける中で、ビジネスの規模の拡大がよりスピーディーにできるようになりました。時間をかけて育ててきた資源(自然、建物、人材)の価値も、グローバリゼーション化の競争の元、近視眼的な利益の前では薄れてきてしまいました。



お金を稼ぐ手段も、物々交換、安い労働者の使用、大量生産、プラットフォーム化、マネーゲームとリアルなものからバーチャルなものへ移行してきました。目に見える実物から、目に見えない記号を使う世界への進行が進んできたとも言えます。





今回の新型コロナウイルスの感染拡大などの大惨事が起きると、人は一時、目覚めます。「今までのビジネス、ライフスタイルは、どこか行き過ぎていたのではないのか?」と。



災害は戦争と違って、全員が被害者です。そこにはお金は絡んでいません。そして、自国だけで問題を解決するのは難しくなります。同じ世界規模の問題でも、各国でCO2排出量の削減目標を掲げる、とかいうのとは次元が異なります。



問題解決の緊急度と経済不況の影響度が今までのどの災害よりも長期化する可能性があります。そういう意味では、今回のコロナウイルス禍は、もしかしたら地球からの最後通告なのかもしれません。



自国ファーストでこのまま動くのか、世界各国が協調して、資源を共有し、適正に再配分する枠組みをつくっていくのか。国民も自分の損得だけを考えて、資源の独占に走るのか、智慧を絞って資源の最適利用を考えていくのか。その選択が、問われているのだと思います。



仮に自国ファーストの方向で進んだとしても、国が国民を一様に監視するシステムでは限界があり、いずれ国民がストや暴動を起こし、結局国の崩壊につながるのではないでしょうか?ロシアや中国の動向に注目です。





皆さんは、どんな風に考えるでしょうか?

資本主義社会から逃走しつつ、新しい価値観を持つコミュニティーやシステムを作るには何が必要なのでしょうか?




当社もリサイクルを生業にして約100年ですが、改めて、社会における会社の役割というものを考えています。


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