大人になるってどういうこと?[2021年03月23日(Tue)]
昨日から首都圏では緊急事態宣言が解除されました。状況が悪化しないことを願うばかりです。
今年は多くの自治体で成人式を中止・または延期しました。人生の大切な節目である成人の日を祝うことができないことは、本当に残念でなりません。
成年年齢が、2022年4月から現行の20歳から18歳に引き下げられます。ということは、来年の成人式は、18歳、19歳、20歳の人がまとめて成人式を挙げることになるのでしょうか?会場の確保や受験シーズン対策が心配です。女性は、振り袖のレンタルをする場合は、早めにしておいた方がよいかもしれませんね。コロナウイルスの収束も願って。
今から約30年前、私も成人式を迎えました。
20歳の私は、大学の夏休みを利用して、ブラジルへサッカー留学しました。私は高校時代も全国大会に行ったわけでもなく、
大学の体育会のチームに入ったとはいえ、ずば抜けてうまいわけではなかったと思います。
それでも、「将来はサッカー選手になりたい!」と強く思い、毎日のように練習していたものです。日本では有名でなかったので、「それなら海外だ!」と思い、ブラジルのプロチーム(とは言っても3部のチーム)に短期留学しました。しかし、現実は甘くない・・・留学中にスカウトの目にとまることもなく、帰国しました。大きな挫折感を味わいました。
今、思え返すと、かなり無謀なことをしたものだと思います。若いから出来たとも言えます。
「自分ならできるはずだ!」
「とにかくチャレンジしてみたい!」
そんな心の声が、行動を後押ししていました。
大人になるとはどういうことなのでしょう?
大人と子供の境目は何なのでしょう?
- 経済的自立をしている。
- 家族を持っている。
- 教育、勤労、納税といった社会的義務を果たす。
- 自分の感情をコントロールできる。
- 自分のした行動に対して責任を持つ。
- 恵まれない人や社会的弱者に手を差し伸べる。
いろいろな見方をすることができると思います。
何歳になったから大人、とは言い切れないのかもしれません。肉体的には大人でも精神的には大人でない場合もあると思います。
大人になるとはどういうことか?
私は、大人になるとは、
「矛盾する価値観や葛藤の中から目的を見つけ、人格を高めていくこと」
だと思っています。「根拠のない自信」が「根拠ある不安」に負けそうになっても、自分の可能性にチャレンジしていきましょう。
成人式を迎えた皆さんだけでなく、私も含め、大人の皆さんにもこんな言葉を大切にしていってほしいと思います。
- 時間を無駄にしない。1日24時間は、誰に対しても平等。
- 答は一つではなく、いろいろある。白黒ではなく、グレーなこともある。
- 本当にやりたい仕事はすぐに見つからない。
- 仕事は与えられるものではなく、つくるもの。
- 世の中には不条理なことがたくさんあるが、自分なりの考えを身につけてほしい。
- 海外を含めいろいろな場所へ行き、多様な考え方を吸収してほしい。
- 夢中になれることを見つけよう。今日を描いて今日を始めよう。
- 勉強は大切。本をたくさん読む。映画や絵画、演劇などで、いいモノに触れる。
- 家族、友人を大切に。困った時は、お互い様。
- 貯金はコツコツする。でも、将来への投資だと思えるものには思い切って使う。
- 健康でいられることに感謝を。
- 自分の人生の役割・使命を探していこう。
- 今しかできないこともある。
コロナ禍で若者の行動変容が求められています。見方を変えれば、若者が社会を変える大きなきっかけになりうるのです。SNSや動画などを使い、大人には思いつかないような若者なりのやり方で、コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、その先にある未来につながるような行動をぜひしていってほしいと思います。