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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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出勤の風景の中で[2026年05月25日(Mon)]
5月も下旬となり、街を歩く人々の装いも少しずつ軽やかになってきました。
季節はゆっくりと、しかし確実に夏へと向かっています。
そんな朝の通勤時間。
私には、いつしか心に残る風景があります。

通い慣れた道の途中にある公園で、毎日のように出会う親子の姿です。
お父さんと息子さん。
バレーボールの練習を、ただ黙々と繰り返しています。
ある日はサーブ、ある日はトス。華やかさはありませんが、基本に忠実な反復がそこにはあります。
先日、その練習がレシーブだった日のこと。
お父さんの打ち込むボールは、日を追うごとに力強さを増しているように感じられました。
しかしそれ以上に印象的だったのは、それを受ける息子さんの姿でした。
しっかりと膝を使い、体全体でボールを受け止め、正確に返す。
その一つひとつの動きに、確かな積み重ねが感じられたのです。
気がつけば、以前よりも速く、重くなったボールに、しっかりと応えている。
「続ける」ということの力を、静かに、しかし確かに感じさせられる瞬間でした。

その姿を見ながら、私はふと自分自身に問いかけていました。
日々の中で、私はどれだけの変化に気づけているだろうか。
目に入りやすい結果や数字ばかりに意識が向き、その背景にある「積み重ね」や「成長の過程」を、見逃してはいないだろうか、と。
同じ道を通り、同じ景色を見る毎日。
しかし、その中には、目を凝らさなければ見えてこない変化や進歩が、確かに存在しています。

それは、私たちの仕事の中でも同じです。
一見すると変わらないように見える日常の中に、従業員(利用者)さん一人ひとりの小さな前進があります。
作業の丁寧さが増していること。
声をかけるタイミングが少し変わったこと。
表情の中に、ほんのわずかな自信が芽生えていること。
その「わずかな変化」を見つけることができるかどうか。
それは、支援に関わる私たちの姿勢そのものなのだと思います。
目に見える成果だけではなく、そこに至るまでの過程を信じ、見つめ続けること。
そして、その歩みを言葉にして伝えていくこと。
それが、働くことへの「自信」を育み、やがて「誇り」へとつながっていくのではないでしょうか。

あの公園で見かける親子のように。
誰に見せるでもなく、ただひたむきに重ねていく時間。
その中にこそ、本当の力と価値が宿るのだと、あらためて教えられた気がします。
私自身もまた、日々の中にある小さな変化を大切に受け取りながら、
一人ひとりの歩みに丁寧に寄り添い、共に積み重ねていける存在でありたい。
そう心に刻みながら、今日もまた現場に向かいます。
個性を尊重する支援[2026年05月18日(Mon)]
連休明けとともに、まるで季節が一足飛びに進んだかのように、真夏を思わせる強い暑さに見舞われています。 日中のまぶしい陽射しが交差し、体調を整えることの大切さを改めて感じさせてくれます。
こうした日々の揺らぎの中で働く私たちにとって、心と身体の安定は、決して当たり前のものではありません。

支援員として従業員(利用者)の皆さんとともに働くなかで、私たちが大切にしていることの一つに、「その人を知る」という姿勢があります。
一人ひとりが歩んできた人生は異なり、年齢や育ってきた環境、これまでに重ねてきた経験は、それぞれの価値観やこだわりとして今に息づいています。
同じ時間を過ごし、同じ作業に向き合っていても、その感じ方や向き合い方は決して同じではありません。
だからこそ、互いを思いやる気持ちや、相手の言葉に耳を傾ける素直さが、少しずつ関係を育てていくのだと思います。

信頼関係は、一瞬で築かれるものではなく、日々の小さなやり取りの積み重ねの中で、静かに形づくられていくものです。
そして時に、その一つひとつの関わりが、思いがけないきっかけとなって大きく変化していくこともあります。
対話を通じて相手を理解しようとするなかで、体調や気持ちといった目に見えない部分に向き合う難しさを感じることも少なくありません。
それでもなお、個性を尊重する支援を実現するためには、私たち支援員だけではなく、従業員(利用者)の皆さんの声が欠かせません。
日々の中で感じていること、困っていること、ちょっとした違和感でもかまいません。
その声こそが、その人らしさに寄り添う支援へとつながっていきます。
だからこそ私たちは、安心して言葉を交わせる環境を大切にし、「ここでなら自分でいられる」と感じてもらえる関わりを積み重ねていきたいと考えています。

京都フォーライフが、働く場であると同時に、心のよりどころの一つとして感じられる場所であるように。
そしてその中で、一人ひとりが「自信」と「誇り」を育んでいけるように。
これからも、日々の関わりを丁寧に重ねていきたいと思います。


信用・信頼を得るために[2026年05月11日(Mon)]
日々、従業員(利用者)の方々の支援に関わる中で、ふと立ち止まり、自分自身に問いかけることがあります。
「自分は、この方々から信用されているのだろうか。信頼されているのだろうか」と・・・

もちろん、その答えを直接確かめることはできません。
だからこそ、作業のひとつひとつ、言葉のひとつひとつが、相手にどのように伝わっているのかを想像し、不安を覚えることもあります。
私の指示が不安を与えてはいないだろうか。
安心して働ける環境をつくれているのだろうか。
そうした中で、上司や先輩方の姿に触れるたびに感じることがあります。
それは、単に指示が的確であるということだけではなく、相手に寄り添い、信頼関係を丁寧に積み重ねておられるということです。その関わりの中にこそ、「信用・信頼」の本質があるのだと気づかされます。

今の私にできることは決して大きなことではありません。
目の前の仕事に真摯に向き合い、自らのスキルを磨くこと。
そして何より、従業員の方一人ひとりに心を寄せ、その人の立場に立って支援を考え続けることだと思っています。
信用や信頼は、一朝一夕に築けるものではありません。
けれど、日々の積み重ねの先に、必ず育まれていくものだと信じています。
いつの日か、「この人になら任せたい」と思っていただけるような存在になれるように。
そして、従業員の方が「自信」と「誇り」をもって働ける環境づくりの一助となれるように。
これからも一歩一歩、誠実に歩み続けてまいります。

テレビで[2026年05月04日(Mon)]
先日、TVの報道番組で、京都フォーライフの事業運営を紹介していただきました。
その取材があったのは、放送の10日ほど前のことです。
作業場にカメラが入ると、従業員(利用者)の皆さんは、いつも以上に笑顔で、少し緊張しながらも、どこか誇らしげな表情を見せていました。
「テレビに映るんだ」
そんな高揚感もあったのだと思います。作業場の空気は、自然と明るく、活気に満ちたものになっていきました。

従業員(利用者)のKさんは、個別にインタビューを受けることにも 進んで名乗りを上げてくれました。
カメラの前に立ったKさんは、少しも臆することなく、京都フォーライフで働く日々への思いを、はっきりと、そして誠実に語ってくれました。
仕事に向き合う姿勢、仲間との関係、自分に任されている役割、
それらは決して特別な言葉ではありませんでしたが、日々を大切に生きている人の言葉として、確かな重みがありました。

考えてみれば、
「意欲をもって仕事に取り組むこと」
「自分に任された役割を、責任をもって果たすこと」
それは、本来とても当たり前の営みです。
しかし、こうした“当たり前の日常”が、メディアに取り上げられる機会は決して多くありません。
支援の現場、働く現場で重ねられている努力や成長は、静かに、淡々と続いていくからこそ、注目されにくいのかもしれません。

今回の放送は、そんな日常に光を当てていただいた出来事でした。
従業員(利用者)の皆さんにとって、それは単なる「テレビに出た」という経験以上の意味を持っていたように思います。
「自分たちの仕事が、誰かに見てもらえた」
「普段の取り組みが、間違っていなかったと認めてもらえた」
その実感は、静かですが、確かな励みとなり、
“ここで働いている自分”への自信と誇りにつながっていきます。
私たちは、特別なことをしているわけではありません。
ただ、一人ひとりが、その人なりの役割を大切にしながら、今日も仕事に向き合っています。
その姿が、誰かの心に届いた。
今回の放送は、その事実を改めて教えてくれました。

※放映内容は、下記より「YouTube」にて ご覧いただけます

https://www.youtube.com/watch?v=cT4XRXkiU6E&t=206s
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