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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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出会いと別れ[2026年04月27日(Mon)]
50代になって、あらためて実感するようになりました、
人生は、出会いと別れの積み重ねでできているのだということを・・・

若い頃は、出会いも別れも、ただ通り過ぎていく出来事の一つに過ぎませんでした。
でも今振り返ると、その一つひとつが、確かに私を形づくり、支えてくれた大切な時間だったのだと気づかされます。
新しい人との出会いは、思いがけず心に風を通してくれます。
友人であっても、職場の仲間であっても、あるいはほんの短い時間を共有した誰かであっても。
交わされた言葉や、同じ時間を過ごした記憶が、気づかぬうちに自分の中に残り、次の一歩を踏み出す力になっていることがあります。

一方で、別れは静かに、時には深く、胸に沁みます。
寂しさや痛みを伴うこともあります。
それでも、別れがあるからこそ、出会えたことの尊さや、その時間がどれほど意味のあるものだったのかを、後になって知るのかもしれません。

今、共に働いている仲間も、いつまでも同じ形で隣にいるとは限りません。
けれど、だからこそ「今ここで出会えていること」「同じ時間を重ねられていること」を大切にしたいと思います。
過ぎ去った人や時間に、静かに感謝しながら。
そして、これから出会う一人ひとりと向き合う日々を、誇りをもって積み重ねていきたい。
そんな思いを、あらためて胸に刻んでいます。

ニューフェイス[2026年04月20日(Mon)]
春のはじまりとともに、私が担当する「フォーライフshiki」には、新たに 二人の仲間――TさんとNさん――を 従業員(利用者)として 迎え入れることになりました。
お二人とも、支援学校在学中の職場実習で 来所されていましたので、お会いしたことはありました。
今では、京都フォーライフの真新しい制服に袖を通し、同じ職場の一員として 作業に向き合う姿があります。
その姿を目にすると、「働く」 という行為が 人に与える力の大きさを、改めて実感させられます。

Tさんは、商品のシール貼りや組み立てなど、数量を意識する工程を主に担当されています。
慣れない長時間の立ち作業に戸惑いながらも、与えられた仕事に一つひとつ真剣に向き合い、必死に取り組まれる姿が印象的です。
体への負担や不安も決して小さくはないはずですが、それでも 「働く場に立ち続けよう」 とするTさんの姿勢から、仕事に対する強い意志と責任感が静かに伝わってきます。
Nさんは、数量を正確に読み取る力や、規則的に物を並べることを得意とされています。
商品ごとに詰め方が異なる梱包作業の中で、その力は確かな強みとなり、現場を支える大切な役割を果たしています。
丁寧に、黙々と作業に集中する姿からは、「自分はこの仕事を任されている」 という自覚と誇りが感じられます。

私自身、まだお二人のすべてを理解できているわけではありません。
得意なこともあれば、苦手なこともある。
その一つひとつは、これから様々な作業や関わりを重ねる中で、少しずつ見えてくるものだと思っています。
大切なのは、「できないこと」 に目を向けることではなく、「どうすれば力を発揮できるのか」を共に考え続けることだと、日々感じています。

働くことは、単に作業をこなすことではありません。
誰かの役に立ち、自分の存在価値を実感し、自信と誇りを積み重ねていく営みです。
お二人が この職場で、安心して挑戦し、失敗し、そして成長していけるように、
一日でも早く 「京都フォーライフの一員として働いている」と 心から実感してもらえるように、
これから先も 現場で向き合い、寄り添いながら、支援員として、そして同じ職場で働く仲間として、歩みを重ねていきたいと思います。
慣れない場所で[2026年04月13日(Mon)]
「For the life Café」で働く従業員(利用者)のYさん。
普段勤務している宇治市文化センターが、しばらく改修工事に入ることとなり、その間、Yさんは慣れない別の事業所で 作業をすることになりました。
いつもとは違う環境。
顔なじみの少ない従業員(利用者)や支援員に囲まれた職場。
出勤前のYさんの表情には、「大丈夫かな」「ちゃんとできるかな」という、不安がにじんでいました。

けれども、当日。
Yさんは遅刻や忘れ物をすることもなく、落ち着いて作業手順の説明に耳を傾け、ひとつひとつ確認しながら作業に取り組んでいました。
久しぶりに再会した仕事仲間とも、自然に言葉を交わし、いつの間にか穏やかな笑顔で、その場に溶け込んでいく姿がありました。
私は「For the life Café」の担当となって4年目になります。
長い時間をともに過ごしてきたつもりでいましたが、Caféで働くYさんの姿しか、実は知らなかったのだと、あらためて気づかされました。

慣れない環境の中で見せた集中力。
初めての人たちと関わる中で発揮された柔軟さ。
そして、自分の役割を理解し、きちんと「働く」姿勢を貫く姿。
そこには、これまで私が気づけていなかったYさんの強みや、まだ眠っている可能性が、確かに存在していました。
「できるかどうか」ではなく、
「力を発揮できる場に出会えているか」。
今回の出来事は、支援とは何かを、あらためて問い直す機会になりました。

一人ひとりが、自信と誇りをもって働くために。
私たち支援者が、もっと視野を広げ、可能性を信じ、挑戦できる環境を整えていく必要がある−−そのことを、Yさんの姿が静かに教えてくれました。
半歩だけ[2026年04月06日(Mon)]
過日、“時候の挨拶”よろしく、作業場で何人かおられた従業員(利用者)に向けて、
「すっかり春やね、お彼岸やし お墓参りにいかんなんね」と声をかけたところ、
一人の従業員(利用者)さんに、
「行かへんわッ!」
「怖いこと言わんといてッ!」と、怒られてしまいまいました。
どうやら、信仰している宗教上の理由で、お彼岸のお墓参りは NGだったようです。
お誕生日もお祝いしない, X‘masのイベントも楽しまない,
聞けば、地域企業から請け負った、神社やお寺で授かる「お守り」製造作業への従事にも差支えがあったようです。

信仰や文化の違いは、ときに国と国とを分断し、争いの火種にさえなります。
決して 軽んじることはできません。
私とて、「仏滅の日の結婚式」「友引の日の葬式」「末尾番号が4・9の車のナンバープレート」には、少々抵抗を感じますので、きっと日常を脅かされるほど不愉快だったのでしょう。

他者に理解してもらいにくい文化や価値観を持ち合わせていると、こんなすれ違いがあれこれと起こるものです。
身近な地域で暮らす外国籍の方が多くなった昨今では、日常的に起こるすれ違いです。
多様な方たちが暮らす社会においては、避けることができない課題です。

心身に様々な障がいがある方たちもまた、そんなすれ違いから、言葉にしにくい違和感や理由のわからない恐怖,説明の届かない疎外感を抱かれているのだと思います。
その一つ一つが、静かに心を削っているのかもしれません。
だからこそ、少しだけ立ち止まりたいものです。
誰もが、自分の『自分の当たり前』を、いったん脇に置いてみる、
半歩 歩み寄って、「この人には、どんな世界が見えているのだろう」と 想像してみる。
その小さな歩み寄りが、多様な方々がお互いに暮らしやすい社会を築くんだなと思います。
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