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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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本年も有難うございました[2025年12月31日(Wed)]
福助.jpg

本年も、数えきれないほど多くの皆さまのお力添えに支えられ、
京都フォーライフは 大きな実りを感じる一年を 重ねることができました。
日々の活動の一つひとつの背後に 皆さまのご理解とご支援があったことを、
改めて 深く実感しております。

地域企業での就労が困難な、重い障がいのある方たちと
雇用契約に基づく就労をともに築いていく
「就労継続支援A型事業」を取り巻く環境は、年々厳しさを増し、
運営の健全性が 一層 厳格に求められる状況となっています。
その影響は、誠実に運営を続ける事業所にとっても 決して小さなものではなく、
この流れは 今後も続いていくことが見込まれます。

そのような状況下において、京都フォーライフは
事業の持続性を確かなものとするため、
収益性と安定性を備えた 自主事業の確立に 力を注いでまいりました。
地域企業や関係機関の皆さまの温かなご支援のもと、
コーヒー焙煎加工事業やカフェ運営において 増益を図るとともに、
在宅高齢者のご自宅を訪問し、食事の提供と安否確認を行う
「高齢者配食サービス事業」という 新たな取り組みにも 挑戦しています。

また、受託事業においても、協力企業の皆さまより
途切れることのない作業のご提供をいただき、
一層の収益向上と 雇用の安定につなげることができました。
この一つひとつが、働く仲間たちの安心と誇りを支える 大切な礎となっています。

新しい年も、地域企業での就労が困難な重い障がいのある方たちの
「働く場」と「雇用」を守り続けるとともに、
地域の中で より多くの方々に 必要とされ、信頼される事業所であり続けられるよう、
日々の活動を 誠実に 積み重ねてまいります。

本年一年、皆さまから賜りました 温かなご支援とご協力に、
心より 深く感謝申し上げます。
どうぞ 穏やかで 希望に満ちた 新しい年をお迎えください。
体力[2025年12月29日(Mon)]
齢を重ねるにつれ、誰しもが少しずつ、自分の身体の変化と向き合うようになります。
若い頃には 何気なく上り下りしていた階段に息が上がり、長時間の作業が思うように続かず、疲れが抜けるまでに いつの間にか時間が必要になっている。
そんな変化は、衰えというよりも 「生きてきた時間の積み重ね」が b静かに身体に刻まれていく自然な営みなのだと、私は感じています。

ここ京都フォーライフでも、従業員(利用者)の高齢化や体力の変化を 少しずつ実感する場面が増えてきました。
体力の低下は 作業そのものを重く感じさせたり 疲労が翌日まで残ったりと、日々の働きやすさに影を落とすこともあります。
けれどそれは、誰かが劣っているということでは決してありません。
むしろ、長く働き続けてこられた証であり、これまで積み重ねてきた努力の証なのだと思うのです。

だからこそ私たちは、「頑張り続けること」よりも、「無理をしなくていいこと」を大切にしたい。
年齢や体力に関係なく、それぞれのペースで その人らしく力を発揮できる環境を整えることこそが、働く喜びを守ることにつながると信じています。
これからも京都フォーライフは、従業員(利用者)一人ひとりの歩みに寄り添いながら、
安心して、そして誇りをもって働き続けられる場所であり続けたい。
その思いを胸に、私たちは今日も 小さな工夫と対話を重ねながら、職場づくりに向き合っていきます。

「徹底」すること[2025年12月22日(Mon)]
12月も半ばを過ぎ、寒さはいよいよ本格的になってきました。
私が担当する フォーライフshiki工場では、数台のヒーターを設置し、足元の冷えを和らげるとともに、工場内のパーテーションを閉じることで、暖かい空気を作業場にとどめる工夫をしています。
そのおかげで、厳しい冷え込みの中でも、ある程度 快適な環境で作業に取り組むことができています。
しかし、ひとたびパーテーションの外へ出ると、冷たい空気が一気に流れ込み、身体の芯まで冷やされるような感覚に襲われます。
スレート葺で天井の高い、広々とした工場であるがゆえに、真夏や真冬には、工場内の寒暖差も大きくなりがちです。

暑い日や寒い日、そして季節の変わり目など、温度差の激しい時期には、従業員(利用者)の皆さんに、こまめな水分補給や 服装による体温調節を心がけるよう、「自己管理を徹底すること」を 日頃から繰り返し伝えています。
とはいえ、実際の現場では、クーラーやヒーターといった空調機器に、つい頼りがちになってしまう場面も少なくありません。
「自己管理」を後回しにしたまま、いつの間にか「徹底する」という姿勢から 少しずつ離れていってしまう・・・
そして、自身でやるべきことを十分に行わないまま、
自分で 考えようとしない
行動を 起こそうとしない
そんな悪循環が生まれてしまいます。
日々、従業員(利用者)の皆さん一人ひとりと向き合っていると、そうした変化が ふとした場面に表れることを感じます。
同じことは、作業の準備や 私物の管理など、さまざまな場面にも当てはまるように思います。

「徹底」すること、
「徹底」して伝えること、
そんなことを考え・・・ふと 私自身を振り返り、
自分は、「自己管理」を 本当に徹底できているだろうか、
自分は、日々、当たり前にするべきことを、疎かにしてはいないだろうか、
仕事を続けていく上で大切な「徹底する」という習慣を、果たして 自分は身につけられているのだろうか・・・

寒さが一段と厳しくなるこの季節。
「自己管理の徹底を」と 従業員(利用者)の皆さんに伝えながら、
自身の支援者としての姿勢も「徹底」していくこと、
その積み重ねを 誠実に続けていくことを、改めて 心に刻みました。
For the life Café[2025年12月15日(Mon)]
私が担当しているカフェ事業では、調理や皿洗い、ホールでの接客など、飲食店としての幅広い業務を行っています。
就労支援という特性に加え、お客様との関わりや、日々大小さまざまなハプニングもあり、まさに現場は“小さなドラマ”の連続です。
京都フォーライフが運営する『For the life Café』は、「宇治市植物公園」内と「宇治市文化センター」内の2店舗があります。

その「宇治市文化センター店」で、オープニング当初から働いているのが、従業員(利用者)のYさんです。
気がつけば約3年半――。
毎日のように顔を合わせている私の姿など、とっくに見慣れてしまっているはずなのに、Yさんは新鮮な眼差しで、変わらず穏やかに、時に楽しげに、黙々と仕事に向き合ってくれています。
しかし、どれほど親しくなっても、支援の場には“楽しいこと”ばかりが並んでいるわけではありません。
衛生面への配慮が足りなかったり、片付けが雑になってしまったりと、注意が必要な場面も多々あります。
一般的な作業に加え、「飲食店としての意識」が求められるのは、容易なことではありません。
注意を受けたYさんは、いつもその場でしっかり「はい」と返事をし、改善しようとする姿勢を見せてくれます。
けれど、数日後には同じ失敗を繰り返してしまうこともあります。
そのたびに私は、
――これは障がい特性によるものなのか
――それともYさん自身の性格的なクセなのか
――今、この声掛けは正しかったのか
と悩み、迷い、時には焦らせてしまったこともありました。
振り返れば、この3年半は、Yさんだけでなく、私自身にとっても「学び」と「反省」の積み重ねでした。
うまくいかない日も、互いに言葉を選びながら歩み寄った日も、そのすべてが今につながっています。

カフェの片隅で、湯気の立つ食器を並べながら、ふと思います。
Yさんは、日々の業務の中で確かに成長している。
そして、その姿に支えられ、励まされているのは、実は私の方なのだと。
私たちはまだまだ、失敗と改善の途上にいます。
それでも、昨日よりほんの少しだけ前へ進んでいく、その積み重ねこそが、“働く”という営みの尊さなのだと感じます。
これからもYさんとともに、一つひとつの課題に向き合いながら、ゆっくりと、確かに成長を重ねていきたい――。
そんな思いを胸に、今日もまた店の扉を開けています。

冬の入り口で[2025年12月08日(Mon)]
長かった夏の熱気がようやく遠のき、“ようやく秋らしくなってきたな”と胸をなでおろしたのも束の間、気がつけば もう12月。
『冬=繁忙期』、
この季節になると 従業員(利用者)の皆さんは まるで身体が季節を覚えているかのように、「今日は忙しくなるかな」「来週はもっと増えるんちゃうかな」と、あちこちで作業の先行きを気にする声が聞こえてきます。
ありがたいことに、多少の残業が続く日があっても、誰ひとり弱音をこぼすことはありません。
淡々と、しかし 確かに前を向いて 今日の仕事を積み重ねていく、
その姿に どれほど励まされてきたかわかりません。
驚くほど静かに、しかし 確実に皆さんは成長を遂げられ、例年のように大きく残業が膨らむこともなく、むしろ仕事への向き合い方の変化が目に見えるほどでした。
忙しさの中にあっても 「できた」という手応えや 「任せてもらえて嬉しい」という誇りが 一人ひとりの中に芽生えている、その息づかいが伝わってくる毎日でした。
その日々に寄り添えること、
一緒に笑い、一緒に悩み、一緒に季節を重ねていけること、
その幸運を思うたび 胸の奥に静かに熱いものが込み上げます。
こんなにも誠実に行動で示してくださる従業員(利用者)の皆さんに恥じないよう、私たち支援員もまた 真っすぐに、丁寧に向き合っていくことを心に刻み直しています。

私が担当する施設外就労先の青果市場も、まさに繁忙期の真っただ中です。
広大な市場には 京都フォーライフ以外にも、多くの地域企業の方々が行き交い、これまでは 顔を合わせても挨拶を交わす程度で、深い関わりが生まれることはあまりありませんでした。
ところが近年、その景色が少しずつ変わってきました。
「今日もようがんばってるな」
「これ運んでくれて、ほんま助かったわ」
何気ない一言を投げかけてくださる パートさんやドライバーさんが、気づけば以前よりずっと増えていました。
特別な出来事があったわけではありません。
派手に何かをしたわけでもありません。
けれど、市場の空気が いつの間にかほんの少しやわらかく、あたたかくなっていました。
その理由は、きっと従業員(利用者)の皆さんが、日々の作業の中で積み重ねてきた“ごく当たり前の誠実さ”なのだと思います。
丁寧な挨拶,まっすぐな姿勢,人の言葉を真剣に聞くまなざし、
そのひとつひとつが 相手の心に静かに届き、やがて小さな信頼となり、人と人とのあいだに橋をかけてきました。
以前は、地域企業の方と話す姿を見ると ほんの少し 不安になることもありました。
でも今では、周囲の方々が従業員(利用者)の皆さんに 自然と声をかけ、気にかけ、時には励まし、感謝まで伝えてくださる、
そんな光景に 胸がいっぱいになるほどの安心を覚えます。

障がいがある方への理解が、従業員(利用者)の皆さんの誠実な行動を通じて まず身近な市場の“仲間”へ広がり、
そして そこから地域へ、社会へ、静かに 確かに 広がっていく。
その“小さな変化”こそが、「誰もが暮らしやすい社会」へとつながる 本物の一歩なのだと強く感じます。
これからも 私たちは、日々の業務の中に潜む 小さな積み重ねを大切にしながら、
周囲の理解を育み、人の温度を感じられる関係を 丁寧に紡いでいきたいと思います。

グループホームから[2025年12月01日(Mon)]
先日、SMSのメッセージ欄に、京都フォーライフの従業員(利用者) Nさんと同じグループホームで暮らしているという、面識のない方からの相談が届きました。
「何かされた」「何か言われた」という具体的なトラブルではなく、ただ “どうしても相性が合わないので困っている”というものでした。
どこに相談すればよいのか分からず、思いあまってメッセージ欄に記入されたのだと思います。

グループホームに生活する方からの不満や悩みを耳にすることは、今回に限ったことではありません。
年齢も、育ってきた環境も、抱えている障がいも異なる“他人同士”が同じ屋根の下で暮らすのですから、気持ちの行き違いや ストレスが生じるのは、ある意味ごく自然なことです。
「生活に支援が必要なのだから 仕方ない」
「共同生活だから わがままは通らない」
そんな言葉で片づけてしまえば簡単ですが、それだけでは当事者の抱える苦しさを受け止めたことにはなりません。

ふと視野を広げれば、地域社会においても『ご近所トラブル』や『隣人トラブル』は 後を絶ちません。
ときとして ニュースで取り上げられるような 深刻な事態に発展することもあります。
価値観の異なる他人が生活環境を共有することは、障がいの有無にかかわらず、それほど難しく、そしてストレスの高い営みなのだと実感します。
特に、支援を必要としている方ほど、嫌なことや 不安を言葉にすることが難しく、胸の内で抱え込んでしまうことが少なくありません。
“仕方ない”“わがまま”という言葉だけで済ませてしまうには、あまりにも繊細で大切な思いがそこにはあります。

地域で暮らす障がいのある方たちが、せめて 「困っていること」「つらいこと」 を 気兼ねなく相談できる環境を整えること。
それは、支援者としての大きな役割であり、何より安心して生活を続けるために欠かせない基盤なのだと考えます。
今回届いた一通のメッセージは、単なる苦情ではなく、
「誰かに受け止めてほしい」という小さなSOSだったのかもしれません。
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