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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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AIを超えるもの[2025年03月31日(Mon)]
私は、宇治市内の公共施設内で運営している「For the life Café」事業を担当しております。
最近の取り組みの一つとして、「For the life Café」では、多くの企業・団体のご協力のもと、「AI掃除ロボット」を導入いたしました。
また、以前から文化センター内の店舗では、外出が困難な方々による遠隔操作で「配膳ロボット」が活躍しており、日々、時代の変化を肌で感じています。

近年、生成AIの技術を活用したシステムが増え、従来は人が行っていた業務が自動化される場面が多くなっています。
確かに、AIは便利で効率的な存在ですが、決して万能ではなく、人間にしか担えない業務も多くあります。
その代表例の一つが、福祉施設における対人支援です。

私自身、この仕事を通じて、AIでは代替できない“人の温かみ”や“寄り添う力”の重要性を強く感じています。
福祉事業所の現場では、論理的なサポートだけでなく、共感や感情的なつながり、柔軟な対応が求められる場面が多くあります。
AIやロボットは表面的な応対はできても、利用者の不安や孤独、悲しみに本当の意味で寄り添うことはできません。

だからこそ、人にしかできない役割を大切にしながら、私はこの仕事に誇りを持って取り組んでいます。

変革[2025年03月24日(Mon)]
厳しい冬の寒さが和らぎ、早朝でも春の訪れを感じる日が増えてきました。
私が担当する 施設外就労先であるシーパック商事蒲lの現場でも、「新じゃがいも」「新たまねぎ」といった季節を感じさせる商品が次々と入荷しており、例年と比較しても忙しい日々が続いています。
しかし、その分 充実した毎日を過ごせていると感じています。

そんな春の訪れとともに、シーパック商事鰍フ現場では 『変革の時期』が訪れていると感じています。
ありがたいことに、近年は通年を通して多くの作業を担当させていただき、閑散期がほとんどない状態となりました。
一方で、繁忙期である秋・冬には 連日の残業が続き、従業員(利用者)さんに大きな負担がかかってしまうという課題もありました。
こうした状況を踏まえ、3月に比較的大規模な異動を実施し、新たに6名の従業員(利用者)さんが現場に加わりました。
異動してきた6名の従業員(利用者)さんは、これまでもシーパック商事鰍ナの作業を手伝ってくれていたこともあり、即戦力として活躍しています。
しかし、今回の異動により 彼らは “お手伝い”ではなく “常駐” という立場となり、求められる作業のクオリティも一段と高まりました。
そのため、基本的な作業は理解しているものの、細かい点の指導や施設外就労において大切なことを日々伝えていく機会が増えました。

一方で、今回の異動により、新たに加わった従業員(利用者)さんとの関わりが増えた結果、もともとシーパック商事鰍ナ働いていた従業員(利用者)さんへの目配りが疎かになってしまっていたかもしれません。
環境の変化は異動した従業員(利用者)さんだけでなく、元からいた従業員(利用者)さんにとっても大きなものであり、人員が増えたことで 現場の雰囲気が変化し、一部の方は “やりづらさ” を感じているようです。
その影響もあり、作業効率が思うように向上していないのが現状です。
今回の反省点として、異動に伴う影響を事前に十分に考慮し、元からいた従業員(利用者)さんへのフォローを手厚くするべきだったと痛感しています。
とはいえ、大きな問題には至っていないものの、現場では日々作業が続いていきます。
すべての従業員(利用者)さんにとって作業しやすい環境を整えられるよう、今後は他の支援員とも連携を強化しながら、より良い現場作りを目指していきたいと思います。
個別面談を終えて[2025年03月17日(Mon)]
少しずつ春の訪れを実感できる気候になってきました。
年が明け 早いもので三か月が過ぎ、年齢とともに月日の流れの速さを改めて感じています。

2月には従業員(利用者)の皆さんと 「個別支援計画」の作成にかかる 個別面談を実施しました。
この面談は、一人ひとりの支援目標を見直し、評価できる点や 改善点を再確認する貴重な機会です。
半年に一度の機会ではありますが、従業員(利用者)の皆さんの姿勢はさまざまで、自分の今後の目標を明確に持ち 積極的に話される方もいれば、緊張のあまり 思うように伝えてもらえない方もいます。
私たち支援員としても、伝えたいことがしっかり伝わっているかを常に意識し、特に緊張している方には どのようにすればリラックスして話してもらえるかを考えています。
やはり、相手に伝えるということは難しく、どのように話せば理解しやすく、かつ伝わりやすいのかを日々試行錯誤しています。
伝え方一つで相手の受け取り方や印象が変わるため、個別面談に限らず、日々の業務においても重要な要素であると感じます。
自己満足で終わるのではなく、多様な考え方や立場を理解しながら、適切な伝え方を磨き、より良い支援ができるよう努めていきたいと考えています。
職場の異動[2025年03月10日(Mon)]
3月に入り、個別支援計画の変更に伴い、一部の従業員(利用者)さんに 職場の異動がありました。
私が担当する「フォーライフshiki」からは 2名が 施設外就労先である 青果市場へ異動となりました。
Iさんは以前にも青果市場で勤務していた経験があり、作業への不安はほとんどない様子。
「異動先でも頑張るわぁ。終わったらshikに寄るわぁ。」と気軽に話してくれ、実際に早く仕事が終わった日には顔を見せてくれています。
もう一人のMさんは、少し不安があるようで 「3月から ぼく 施設外就労?」「土曜日は 何時に終わる?」「お弁当はある?」と毎日のように質問されていました。
分かる範囲でお答えしていましたが、応えきれないことがあると 一日中気になってしまう様子でした。
Mさんは普段から 気になることを 朝礼前や休憩時間に 賑やかに確認されるのが日課でした。
そんなやり取りがなくなり 少し寂しさも感じます。

一方で、新たに5名の方がshiki工場に異動されてきました。
これまで一緒に働いたことのある方もいれば、初めての方もいます。
あまりなじみのない方には「こんな方なのかなぁ?」と 感じる部分もあり、まだまだ分からないことも多いのが正直なところ。
だからこそ、積極的にコミュニケーションを取りながら、それぞれの得意な作業や苦手なこと、性格や好きなことを理解していきたいと思います。

日々の業務の中で、一人ひとりをしっかり知り、それぞれが安心して働ける環境をつくっていけるよう努めていきます。

強度行動障がい[2025年03月03日(Mon)]
周囲にいる方たちに 殴りかかったり 掴みかかったり、
自分自身をたたいたり ひっかいたり 時には頭を壁や柱にうちつけたり、
身の回りにあるものを手当たり次第に壊したり、
そうした問題行動がある「強度行動障がい」がある方たちの対応についてお話を伺う機会がありました。

私が福祉施設に勤め初めた40年前には体を張って静止することが唯一の対応方法でした。
今では こうした行動を引き起こす要因を丁寧に分析して、周囲の環境を整えることで問題行動を抑制してゆこうする取り組みが進められています。
人権擁護の観点からも 大事な取り組みです。
こうした科学的な対応方がなされるようになったとはいえ たちどころに問題行動が解決されるわけでなく、支援員の専門性や根気強い対応により環境が整えられることで初めて改善が望めるということであり、支援員間の連携が何よりも求められます。

京都フォーライフの事業は 自身の意志で雇用契約を結んで利用していただく福祉サービスですので、自立度の高い方たちの利用が基本であり「強度行動障がい」がある方はおられません。
しかしながら、どのような障がいがある方たちに対しても その方を取り巻く環境を整えることで 障がいを軽減してゆく基本的な対応方法に相違はありません。
我々には そのための専門性とチームワークが求められています。
「強度行動障がい」がある方たちの支援のあり方は、全ての障がいがある方たちの支援に通じています。
日々の支援活動ついて、その基本姿勢を再確認するよい機会となりました。
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