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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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「共に歩み 共に育つ」[2024年09月30日(Mon)]
9月も終盤になり ようやく秋を感じ始めた今日この頃・・・
ありがたい事に 地域の協力企業様より のたくさんの作業をご提供頂き、京都フォーライフの各事業所とも 忙しい日々を過ごしております。
まだまだ 残暑の厳しい中、残業になる日もあり 従業員(利用者)の皆さんの身体も心配です。
それでも一生懸命に働く姿がとても美しく 頼もしい限りです。

「ああ しんどいわ〜」 「残業 嫌やなぁ〜」 と マイナスな発言もある中で、
「でも ぜんぜん仕事 減らへんし、残業も仕方ない!」
「他の工場への応援もあるし、どこも忙しいし、僕たちも頑張ろう!」
責任感に溢れた発言があります。
そんな言葉で みんなを鼓舞する従業員(利用者)のMさんは、入所当時には 全てが受け身で あまり仕事への意欲が覗えない方でした。
そんな彼を知る私にとっては Mさんの成長を実感できる機会でした。

また、S従業員(利用者)さんは、
「次の日曜日に ○○行きます、この前は△△に行きました」と、休みの日の過ごし方を報告してくれます。
Sさんは 支援学校卒業してすぐに京都フォーライフに就職し、入所当初はどこか学生気分が抜けていないことも多々見られました。
それでも、休日に 大好きな電車に乗ったり写真を撮ったり、しっかりリフレッシュして 日々の仕事には 誰よりも意欲的に立ち向かってくれるようになっています。
今では 私が担当する事業所には欠かせない戦力です。

日々 成長する従業員(利用者)の皆さんに、仕事のへの“やりがい”をいただいたり、私自身の仕事への向き合い方を見直す機会をいただいたり、
『共に歩み 共に育つ』
そんなことを 心から感じることが出来る毎日です。

『機会』の少なさ[2024年09月23日(Mon)]
昔、とある研修で 『障がいのある方々は 健常者に比べ圧倒的にあらゆる【機会】が少ないのです』と講師の先生が仰っていました。
その時は “まぁそうなるのかな?”ぐらいにしか思っていなかったのですが、様々な場面でそのことを痛感させられることが多くなりました。

お見合いや 合コン, マッチングアプリなど結婚に向けた機会, 美容室や雑誌やテレビなどから おしゃれや 美容に関する情報を入手する機会, 他の仕事や 自分に合った仕事や給与, 老後についての備えや 準備に関する情報交換の機会, 自身の体調や 心身の変化に関して周囲との比較ができる機会など、私たちが当たり前に身近に手に入れられる情報や機会は、障がいのある方にとって当たり前に身近にあるものではないことが多いです。
実際、結婚という機会は健常者に比べ圧倒的に少ないのではないでしょうか。
結婚自体がどうかという問題はさておき、お付き合いをする相手と巡り合う機会というものは、周囲もあえて作っていないように感じます。

そういった 少しずつ 小さな機会でも、健常者にとって当たり前にあふれているのなら 障がいがある方々にも 当たり前にあって欲しいと願っています。
私も働くということを通して、提供できる機会をより多く作っていけるよう頑張っていきたいです。
関心[2024年09月16日(Mon)]
私は旅行が趣味です。
行きたい場所は 数えきれない程あり、旅先の選定にはいつも何か月も悩みます。
最近では九州に行きましたが、旅先で気が付いたことがあります。
街のあちこちに「就労継続支援事業所」があることです。
地域企業での就労が困難な障がいがある方たちが働く 福祉施設です。
都市の中心部や 工場が並ぶエリアにもあり 「こんな所にもあるのか!」 と 思わず叫んでしまったこともあります。

私が京都フォーライフに就職して一年数か月になりますが、それ以前に街で「就労継続支援事業所」を見つけたことは 殆どありませんでした。
そのときに、普段 いかに自分が関心を持つことばかりに 意識が向いているかを認識しました。

それは日々の業務でも関係しています。
自分の関心のあるところと、関心が向いていないところに 斑があるのです。
勤務中、細かい所を見ているつもりで 実際にはよく見ることができていません。
従業員(利用者)のコンディションや作業状況等の変化に気が付かなかったり、判断を誤ったりで 反省の毎日です。
今後は より広く より細部まで 関心を持って、どうすれば利用者の課題が改善できるか、意欲が上げられるかを追求してゆきたいです。
「第一印象」の重要性[2024年09月09日(Mon)]
京都フォーライフに入職して 1年3ヶ月が経ちました。
短期間で 法人内の3事業所「フォーライフ」「フォーライフ宇治」「フォーライフshiki」を次々と担当して、全従業員(利用者)の8割ぐらいの方々と 直接 携わる事が出来ました。
作業を円滑に行う上で 従業員との関わり方がとても重要視されます。

その中で 一番大切なことは 「第一印象」。
視覚情報55%・聴覚情報38%・言語情報7%といわれています。
従業員(利用者)の 今年 7月と8月の月間表彰課題は「身だしなみ」
働いて行く上でも 社会生活をおくる上でも 大切なことです。
この2ヶ月だけでなく 年間を通じて気をつけるように伝えてきました。
私自身も “相手から どう見られているか” を考えて 意識しています。

もちろん 「第一印象」だけではなく、相手に対する「思いやり」も大切です。
お互いへの「思いやり」を言葉と態度で伝えることで 信用・信頼を得ることが出来ます。
「第一印象」から 「思いやり」が伝わる支援を心掛けて、従業員の皆さんから信用と信頼を得られるように頑張っています。
Nさん[2024年09月02日(Mon)]
先週 従業員(利用者)のNさんが 亡くなられました。
独り住まいの自宅で、体に変調があり突然死されたようです。

Nさんは 臓器に障がいがあり、地域企業での就労が困難な状況であったために 京都フォーライフでの就労を希望されました。
京都フォーライフのいずれの事業所も 従業員(利用者)の皆さんは 重度の知的障がいがある方たちがほとんどですが、仲間を見下したり トラブルになることは一切なく、むしろ 誰とでも 気さくに接していただける 穏やかなおばさんでした。

初対面の自己紹介で いきなり 「私、バツイチなんです〜」 と アピールされて 「???」
以来12年間、本当に穏やかに 勤めていただいた印象です。
何度か 体調を崩されて 長く休まれることがありました。
コロナ渦に お母さんを亡くされて、元気をなくされていることもありました。
「お父さんの介護が大変で」と 悩まれていることもありました。
いろいろ ご苦労があった中ででも 仕事には意欲的に取り組んでいただきました。

私とほぼ同年齢だったこともあり、
「子供のとき ケロヨンが大好きで」 とか 「三善 英史のファンやったけど」とか
若い他の支援員には 伝わることのない昔話を聞かされたことも、
「初めて買った愛車です」と 白いトヨタLEVINの写真や、「娘の成人式です」と 振り素手を着た娘さんの写真を 嬉しそうに見せていただいたこともあります。
週末の休日にお誕生日を迎えられていたので、亡くなられる前日 「お誕生日おめでとうございます」と 声をかけると、「もう あんまり めでたい歳でもないけどね」と 満面の笑みで返してくれました。
それが Nさんとの最後の会話でした。

従業員(利用者)の皆さんは、様々な事情で、様々な思いで、京都フォーライフで働かれています。
Nさんにとって、京都フォーライフは どんな職場だったのか・・・
私が Nさんに抱いていたように、穏やかな働きやすい職場であったことを 祈るばかりです。

心より ご冥福をお祈り申し上げます。
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