• もっと見る
京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
« 2024年01月 | Main | 2024年03月 »
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
集中力[2024年02月26日(Mon)]
日々の寒暖差は激しいながら 少しづつ暖かい日が増えてきて 春の訪れを感じています。
やはり 気温が低い日には 身体があったまるまで時間がかかり、朝 作業開始には従業員(利用者)の皆さん それぞれに スムーズに作業をこなせるまで 苦戦している様子が伺えます。
とはいえ、作業を止めて ウォーミングアップも出来ず、支援員としては 頑張るよう声掛けするしかありません。

そんな 冬の朝の一時とはかかわりなく、集中力に乏しい従業員(利用者)がいます。
作業中でも 集中力が続かず、注意が他に向いてしまうのです。
そうなると、自分の分担とはかかわりなく、注意が反れた方を “これが自分の仕事” と 信じてしまうようです。
先日も、作業中に工場に迷い込んだカメムシの処理を “自分の仕事” と信じ込み、本来の作業分担を忘れて カメムシ退治に奔走されていました。

見方を変えれば 責任感のある方ではありますが、やはり 自分の役割分担に しっかり集中して 本来の仕事に責任を持っていただきたいものです。
常日頃から 自分の仕事には責任を持つよう伝えていますが、そのために しっかり集中力を継続していただけるように、どんな配慮が必要なのか,どんな声掛けが適切なのか, 日々苦戦しています。
従業員(利用者)の方々が 意欲と責任感を持って 自分の役割分担に しっかり集中して取り組んでいただけるように、私自身も成長していかなければならいと感じています。
暑さ 寒さ も[2024年02月19日(Mon)]
2月に入り、小雪が舞う 凍えるような寒い日が続いたと思えば、少し動くと 汗ばむほどの暖かい 春の訪れを思わせるほどの陽気が続くこともあります。
「三寒四温」にも ほどがある!

各事業所の工場の様子を覗いに行くと、
防寒着のファスナーを一番上まで上げて タートルネック状態に着込んで作業に取り組んでいる従業員(利用者)がいます。
その横で 半袖ポロシャツで 作業に取り組んでいる従業員(利用者)がいます。
それぞれに 「風邪 ひかないでね・・・」と 声を掛けました。

過日、NHK Eテレ「バリバラ」に “ご意見番” として 出演されている 玉木 幸則さんのお話しを聞く機会がありました。
「私は 自律神経に障がいがありまして・・・真冬でも 半ズボン、靴下も履けません。変でしょ⁈」と 自虐的にお話しされていました。

「暑い」「寒い」は人によって 感じ方が違います。
みんなが それぞれに「ふつう」です。
それでも 自身の感じ方で 「暑くないの?」 「寒いのに・・・」 と 思ってしまう、
これが 『偏見』 の正体だと 自戒いたしました。

「脚が悪い」「手が不自由」「目が見えない」「聞こえない」「話せない」「複雑なことが理解できない」「素早く判断できない」・・・
当事者にとって みんな 「ふつう」なのかもしれません。
「ふつう」 に生活されている当事者に どのような目を向けているのか・・・
それが 当事者の皆さんが “生きづらさ” を感じずにいられない社会の在り方なんだなと、
度が過ぎる 「三寒四温」の中で、考えました。

大きな一歩[2024年02月12日(Mon)]
従業員(利用者)Tさんは 南部市場での「施設外就労」への参加を提案すると 頑なに拒否されます。
Tさんにとって 充分 やってゆける作業内容で 職場が自宅から近いこともあり 条件的には良いと思うのですが、行きたくない理由を濁したまま 体験的に行ってみることさえも 断わられてきました。

ところが先日、南部市場での「施設外就労」班より 作業量が多く 「誰か 手伝いに来てほしい」 との 応援の要請があり、従業員(利用者)の皆さんに 協力を求めたところ Tさんが手を上げて 「行きます!」 と 協力に応じてくれました。
「単なる 心変わり・・・」と 照れ臭そうに 申し出てくれたのです。
驚きましたが、それよりも Tさんの心の余裕と 成長が伺え とても嬉しく、支援員冥利に尽きる 満足感がありました。

Tさんは 感情的になりやすく トラブルになりやすい方でした。
家庭内でもストレスが高いらしく、精神的に不安定な様子が目立つ方でした。
自身も 精神的バランスが取れず 常に悩んでいるようでしたが、日々の作業活動の中で 落ち着いて取り組めるようになり、生活支援事業所の協力を得て 生活面での落ち着きも取り戻し ここ1年ほどで 徐々に安定した様子が窺えるようになっていました。

今回 初めて 応援を申し出てくれました。
日々 「施設外就労」で活躍してくれている従業員(利用者)の皆さん等に比べると 何でもない小さい話ではありますが、Tさんのなかでは 大変大きな一歩だったんだと思います。
積み上げてきたことの 一つ一つが 大きな成果に繋がることを、改めて 学んだ気がします。

指導とは[2024年02月05日(Mon)]
先日、従業員(利用者)への支援の中で、“はっ” とさせられたことがありました。

作業を始める際に 従業員(利用者)の皆さんに 一通り作業内容の説明し、皆さんがちゃんと 理解できているか 一人々々に確認しました。
ある従業員(利用者)に 「理解できましたか?」 「わからなかったことはないですか?」と 問うと、困った表情で黙り込んでしまいました。
私は、“わからなかったことがあったんだ” と 思い、「わからなかったら 説明した時に聞き返してね」 と 注意しました。

しかしながら・・・
実のところ この従業員(利用者)は 説明した内容については 全部 十分に理解できていて、聞き返すことは 何もなかったようです。
自身の思いを言葉にすることが苦手な方で、私の説明がわからずに困っていたのではなく 返答に困っていただけでした。
注意されるようなことは 何一つなかったのです。
すぐに謝罪して 「なにも気にしていない」と 許していただいたので良かったのですが・・・

後々 冷静に考えてみると、その従業員(利用者)は、理解力が高く 大方のことは 、一度 口頭で説明しただけで 的確に理解していただける方でした。
恥ずかしながら、同様の失敗は 支援員同士のやりとりでも やらかしてしまいます。

その時の状況だけで判断することなく、相手の能力・適正,得意不得意等を よく見極めて 冷静に対応していれば・・・
と 反省しました。
指導して行く上で いかに “相手を知ること” が大切かということを 改めて 考え、指導とは “相手を知ること” と 思い知らされる出来事でした。

検索
検索語句
タグクラウド
[
プロフィール

NPO法人 京都フォーライフさんの画像
https://blog.canpan.info/f-life/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/f-life/index2_0.xml