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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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意欲[2023年11月27日(Mon)]
今年も残すところ一ヵ月と数日・・・
台風や集中豪雨など 大きな災害に見舞われることはありませんでしたが、秋を飛び越えて 冬が本格化する 異常気象ぶりです。
体調管理には 充分に気をつけたいと思います。

京都フォーライフでは、宇治市内の公共施設内 二か所で 2店舗のカフェを営業させていただいています。
私が担当する 「宇治市文化センター」店は、昨年のオープンから おかげさまで 無事1周年を迎えることができました。
オープン当初は、従業員(利用者)の皆さんも 何から始めていいのかもわからない様子で 日々苦労しておられたように思います。
しかし1年経った今では 都度々々 マニュアルを確認せずとも、調理や清掃などに取り組むことが出来ています。

彼らが 1年でここまでスキルアップできたのは、日々 意欲を持って業務に務めてくれたおかげだと思います。
何事も やる気がなければ続きませんし 成果も現れません。
仕事への 『意欲』 が 彼らを育てたのだと思います。
今後も2年目,3年目と続いていく中で、私は その人の持つ 『意欲』 を引き出せる支援を これからも 心掛けてゆきたいと思います。

「ダイバーシティ」と「インクルージョン」[2023年11月20日(Mon)]
学生時代からの友人Mさんは 「電磁波」に弱く、電磁波が強いと 頭痛や心臓が苦しくなるなど 体調が崩れるそうです。
ですので、テレビを観ることやスマホの利用にも支障があるそうです。
数年前には 身体への負担が大き過ぎて 脳内出血を起こし、以来 半身不随で車イス利用を強いられています。
手紙でのやり取りで 連絡を取り合っていますが、手にも麻痺があり 字を書くことも一苦労のようで 恐縮しています。

京都フォーライフでは 昨年から、ロボットやAIテクノロジーの活用により 心身に重い障がいがある方たちや 常に医療的介護が必要な方たち,引きこもり状況にある方たち, 等 外出困難な状況にある方たちの就労機会の創出を目的に 京都府や京都のロボット開発事業者との共同でのプロジェクトに取り組んでいます。
今まで 就労や社会参加の機会に恵まれなかった 障がいがある方たちにとって 新たな可能性を広げる 先進的な取り組みとして、多くの方に賛同と共感をいただいています。

いつも 京都フォーライフの活動を応援してくれているMさんですが、強力な電磁波を発するAIやロボットの活用は困難です。
このプロジェクトの恩恵にはあずかれません。
むしろ こうしたテクノロジーの開発は Mさんにとって 障がいを進行させてしまう可能性もあります。

誰かのためのテクノロジーが 他の誰かを苦しめている。
誰かを迎え入れるシステムが 誰かを排除してしまう。
昨今 トレンドの 「ダイバーシティ」(多様性)や「インクルージョン」(包括)という言葉を耳にする度に Mさんを思い出し、もっともっと 深い意味を帯びた言葉のように考えてしまいます。
「Reformation(再構築)」[2023年11月13日(Mon)]
私が担当している南部市場での施設外就労では さつま芋やミカンの袋詰め作業が段々と増え、「秋」を超え 「冬」の訪れを感じます。

さて、日々の作業の状況に合わせ やむなく 体制や規則を変える,変えなければないことがあります。
重要なのは これまでの「普通」や「あたりまえ」を疑う,精査をすることだと考えています。
ここ数年の間、コロナ禍の影響もあり 作業内容や作業量も大幅に変わり、休憩時間の過ごし方や マスクの着用やアルコールの使用の徹底 等 作業外の細かなルールまでも変更されました。
これらを受けて 担当支援員で協力して 新たにマニュアルを作る運びとなりました。
" 現在の職場にはどういったマニュアルが必要なのか?” を 実際の作業を通して考える段階であり、作業に於ける些細な決まり,作業の進め方ひとつとっても "これが本当に最善なのか?” と日々頭を悩ませています。
日々の作業に追われ、マニュアル作成だけに専念するわけにはいけません。
先行きが不安になっているのが正直なところです。

しかし、職場には嫌な顔一つせず あれこれの変更を受け入れてくれる従業員(利用者)さんがいます。
仕事が好きで 休みの日も 「働きたい!」と言ってくれる従業員(利用者)さんがいます。
そして、自らのミスを悔やみ、悔しくて泣いてしまう・・・
それでもめげずに 「次は頑張りたい!」 と言ってくれる従業員(利用者)さんがいます。
我々は そんなに従業員(利用者)の皆さんに応えなければなりません。
今こそ「Reformation(再編成)」の時。
より良く 働きやすい職場環境づくりに努めていきたいと思います。
『交遊会』にて[2023年11月06日(Mon)]
過日(10/27)、 『交遊会』を開催いたしました。
『交遊会』は、年に一度 京都フォーライフの3事業所に在籍するすべての従業員(利用者)と支援員が一堂に会するイベントです。
10年勤続者の表彰,カラオケ大会や 大抽選会 等々 内容も盛りだくさん。
従業員(利用者)の皆さんにとっては 普段顔を合わせる機会がない仲間,久しぶりに顔を合わせる仲間と 談笑したり、食事をしたり、ゲームやカラオケを楽しんだりできる貴重な機会です。

この会場で隣り合わせたのが従業員(利用者)Mさん。
普段はニコやかで 作業にもテキパキと 意欲的に取り組んでくれる 元気なお嬢さんですが、「場面緘黙」があり、広々とした にぎにぎしい場面は苦手なようで、緊張のためか こわばった表情でうつむいてしまい ピクリとも動かなくなりました。
食事もとらず 飲み物にも手をつけず・・・

仲良しのWさんが いろいろ話しかけてくれて 少しづつ 表情が和らぎました。
それでも普段のようには 振舞ってくれないMさんを持て余したのか、Wさんは スマホゲームを始めてしまいました。
実は これが普段の距離感だったらしく、Wさんは 緊張感がほぐれ やっと食事をとり オレンジジュースもおかわりされていました。
その後は Mさんが手際よくクリアしてゆく スマホゲームの画面をのぞき込んで、ホッコリ過ごされていました。

秋の半日、大いに盛り上がった会場の片隅で、こんな楽しみ方も まぁいいか・・・

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