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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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職場復帰[2022年05月23日(Mon)]
従業員(利用者)のDさんは 高校卒業後、何軒かの地域企業に就職されましたが いずれにも定着できず 間もなく離職されました。
心労から心の病にかかり 療養して回復後、京都フォーライフに入所されたのが10年前です。
とてもまじめな方で コツコツと仕事に取り組まれます。
無口で静かな方です。

毎日 意欲的に取り組まれていましたが、3年過ぎたある日突然 休職され 「辞めます」と 離職されてしまいました。
正に “電池が切れた” ような出来事でした。

対応されていた支援センターのワーカーさんから
「本人と相談して 他の職場を探します」との報告がありました。
Dさんの 暗く無表情な様子に
「今の状況で次のチャレンジをするのは 無理だと思います。
失敗を繰り返すと どんどん意欲をなくすし、“引きこもり” に繋がることも心配。
今は 見守ってあげてください」
と 提案しました。

その後 詳しい経過は分かりませんが、やはり “引きこもり” 状態になり 数年 過ごされたようです。
そして、昨年 秋に 京都フォーライフに戻って来られました。
7年前と同様に、毎日 以前と変わらず コツコツと意欲的に作業に励まれています。

“長い間、独りで苦しんでいたのか・・・“
“もっと早く対応してあげればよかったのでは・・・”
と 申し訳ないようにも思います。
けれども “ここまで回復するのに 7年を要したのか・・・” とも思います。

いずれにしても 「もう一度頑張ろう」と 決意して 一歩を踏み出したDさんの『勇気』を 私たちはしっかりと受け止めなければならないと思います。
施設外就労[2022年05月16日(Mon)]
この4月から 新しく 地域企業内で作業に取り組む 施設外就労へ行っていただいている従業員(利用者)が 数名おられます。
地域企業の方々に交じって仕事をするため 緊張感が高く、作業内容も比較的体力仕事が多く ハードな内容です。

その中のNさんは施設外就労先の企業様からも高い評価いただいています。
仲間からの信頼も厚く リーダーシップを発揮してくれます。
それは評価すべきことなのですが、加えて
「○○さんはまじめですが、周りが見えなくなることがあります」
「○○さんは よく動くけど勝手なことをします」
「○○さんはしんどそうです」
と、支援員顔負けの観察力で 他の従業員(利用者)の様子を 報告してくれます。
これもまた 評価すべきことですが、精神的負担になってしまうことが心配です。

障がいがある当事者同士のサポートが注目され 利用者から支援員になる方もおられる時代になりました。
けれども、Nさんのように責任感がある方にでも 安易に頼ってしまうことには注意が必要です。
Nさんのような方ほど 特にメンタルケアを怠らないよう注視し 注意ぶかく様子を見ておかないといけないと感じています。
Nさんの負担になることなく リーダーシップを発揮していただけるように、自分自身が Nさんの「支援員」であることを忘れず Nさんが 一層 意欲と責任感を持って勤めてゆくための支援に臨もうと思いました。
新支援員を迎えて[2022年05月09日(Mon)]
この春 3名の支援員が 京都フォーライフに入職されました。
1人目は3月に入社したTさん。
フォーライフに入った経緯を聞くと、今まで「障害児福祉サービス」の枠組みで働いてきた中で、その児童達が将来社会に出ていくにあたって どのような環境に身を置くのかを感じてみたいという意義を持って入社された方です。
当法人の「ブログを見て 大変興味を持った」との事でした。
彼は持ち前の “コミュニケーション力” を生かしながら、職員・従業員との距離の詰め方が巧みです。
京都では あまりなじみのない “栃木なまり”のしゃべり方が独特です。

2人目は4月に入社したNさん。
この方は5年前程に 作業の手伝にアルバイトで来ていただいた経験のある方です。
コーヒー事業を拡大していくにあたり、京都フォーライフで働いてもらえないか というきっかけから 入社された方です。
持ち前の気遣いを生かしながら、カフェを運営していくにあたり 奮闘している最中です。

3人目は5月に入社したOさん。
この方は 一昨年から 京都フォーライフで勤務しているI支援員の友人です。
仲良しのIさんにも敬語で話すほど 丁寧な言葉で、本当に25歳なのか? というくらい落ち着いている様子です。
その落ち着いた様子が 従業員(利用者)の皆さんに “安心感” を持っていただけます。
提供していけるのではないかというくらい誠実な方です。
前職が 「特別養護老人ホーム」職員だったことが 納得できるほど 誠実さが覗えます。

3人とも「福祉事業」への思い,人と関わりを大切にしながら 支援に勤められています。
誠実に勤められているとはいえ、「就労継続支援A型事業」は、利用者に対し 単に福祉サービスを提供というだけではなく 雇用契約に基づく 労使関係も踏まえての支援になります。
日々の支援に戸惑う事や 疑問を感じてしまうことは 少なからずあるかと思います。
先輩支援員として、新支援員が 支援業務に勤めやすい・意見を出しやすい・そして やりがいを持って働いていける 職場づくりを目指してゆかなければ と感じました。
私も今年で10年目、京都フォーライフで働けることが 心から “良かったぁ” と思えるように努めていきたい所存です。
日頃の行い[2022年05月02日(Mon)]
先日、私が担当する 施設外就労先の事業者様より、
「女子トイレに 男性が入っている形跡がある」と 報告がありました。
私たちが仕事を終える 「16時以降に頻発している」とのことで、“ひょっとして 疑われているのかな?” と 嫌な気持ちになり 憤りを覚えました。
事業所の関係者 全員に向けて報告されたもので、決して 私たちだけが疑われたわけではないと思います。
けっして 偏見や差別的な意図をもって 話されたわけではないでしょうし、私自身が うがった捉え方をしただけかも知れません。

しかし、今までも 障がいがある方たち、特に 知的障がいや 精神障がいがある方たちが、こうした出来事がある度に 傷つかれていることは 何度か耳にすることがありました。
障がいがある皆さんが その都度、今回 私が感じた 憤りや悲しみを感じておられたのか と、切なく感じました。

それでも 従業員(利用者)に 卑屈になる方は 誰もありませんでした。
挨拶や返事,言葉づかい,身だしなみ,日頃の言動 全てに気を遣う。
そして何よりも 意欲的に仕事に励む。
日頃の行いを正して 事業所の方々に 信頼していただけるように、安心して 仕事を任せていただけるように努めてゆく。
従業員(利用者)の皆さんは そのことを よく心得られておられるようです。
私も 共に頑張ってゆかなければ と 心に誓いました。
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