• もっと見る
京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
« 中谷w | Main | 大坪w »
<< 2026年07月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
「朝が弱いんです」[2026年07月13日(Mon)]
「朝が弱いんです」
遅刻が続いていた従業員(利用者)さんから、何度も聞いてきた言葉です。

従業員(利用者)のCさんは、これまで午前9時 作業開始の事業所に通所していました。
しかし今回、午前8時 作業開始の事業所へ異動することになり、「朝の出勤が不安です」と心配そうに話していました。
ところが、実際に通勤 が始まってみると意外なことが起こりました。
8時の勤務開始には問題なく間に合っているのです。
ところが、7時50分から始まる朝礼には間に合わない。
以前の事業所でも同じでした。
9時の作業開始には間に合うものの、8時50分からの朝礼には遅れてしまう。
開始時間が1時間早くなっても、“遅れるタイミング” だけは変わらなかったのです。

その姿を見ていて、私はあることに気づかされました。
もしかすると、Cさんの課題は 『朝が弱い』 という単純なものではないのではないか、と。
起きることはできている、出勤もできている、
けれど、その間に何か目に見えない壁が存在している。
出発前の決まったルーティンかもしれません。
身支度への強いこだわりかもしれません。
不安な気持ちを落ち着かせるための時間なのかもしれません。
あるいは、自分でも気づかないうちに抱えている緊張や負担感なのかもしれません。

私たちは時として、「結果」だけを見てしまいます。
遅刻をしている、 時間が守れない、、もっと早く動けばいい。
支援者であっても、ついそのように考えてしまうことがあります。
しかし、その行動の背景には本人にも説明できない理由が隠れていることがあります。
本人自身が困っているにもかかわらず、なぜそうなるのかが分からない。
だから周囲も理解できず、本人も責められているような気持ちになってしまうのです。

私たちの仕事は、表面に見えている行動を評価することではなく、その奥にある「なぜ」に寄り添う仕事なのだと思います。
何に時間がかかっているのだろう。 どの場面で立ち止まってしまうのだろう。 何が不安なのだろう。 どんな支援があれば安心できるのだろう・・・
答えはすぐには見つかりません。
だからこそ、本人の言葉に耳を傾け、小さな変化を見逃さず、一緒に探し続ける。
その積み重ねの中で、ようやく見えない壁の正体が少しずつ姿を現してくるのだと思います。

支援は同じ方向を向いているか[2026年03月09日(Mon)]
よくある、現場の風景のひとつだったのかもしれない・・・

ある日、ひとりの支援員から相談を受けた。
「私の支援と、あの人の支援は、何か違う気がするんです」と。
話を聞けば、ある利用者さんへの関わり方をめぐる出来事だったという。
「私のやり方では効果が薄い、と言われました。
でも、とっさに『私の支援と、あなたの支援は違う』と言い返してしまって……」
言葉を重ねるうちに、いつの間にか論点はすり替わり、本来向き合うべきだったはずの「この従業員(利用者)さんにとって、いま何が必要なのか」という問いが、見えなくなってしまったのだという。
私はその話を聞きながら、胸の奥に、かすかな引っかかりを覚えていた。
それは、支援員同士の行き違いそのものではなかった。
――私たちは、「支援とは何か」を、どれほど言葉にして共有してきただろうか。
支援の方向性は共有しているつもりでも、その “意味” や “根っこ” の部分まで、語り合ってきただろうか・・・
そう考えたとき、この出来事は、管理者である 私自身の責任であるのではないか という思いが込み上げてきた。

支援の方法は、人の数だけ存在する。
従業員(利用者)さん一人ひとりに個性があるように、支援者にも個性がある。
相性もある。
厳しい言葉で背中を押されることで力を発揮する人もいれば、穏やかな声かけによって、安心して一歩を踏み出せる人もいる。
さらに言えば、同じ利用者さんであっても、その日の体調や心の揺らぎによって、言葉の受け取り方は、驚くほど変わる。
昨日は励ましになった言葉が、今日は重たいプレッシャーになることもある。
だから、支援は難しい。
正解が一つではないからこそ、迷い、立ち止まり、悩む。
けれど、その難しさの根っこは、本当に「方法の違い」にあるのだろうか。
大切なのは、私たちが「どこを目指しているのか」、ということだ。
従業員(利用者)さんの自立なのか。
安心して過ごせる日常なのか。
小さな成功体験の積み重ねなのか。
それとも、失敗を通じて学ぶ力なのか。
目指す “方向” が共有されていれば、歩き方が多少違っても、支援は大きく揺らがない。
しかし、その方向を言葉にできなければ、方法の違いは、やがて対立へと姿を変えてしまう。

今回の出来事は、支援の違いをめぐる問題であると同時に、「支援を語れていなかった私自身」の問題でもあった。
支援とは何か。
どこまでが支援で、どこからが自己満足なのか。
その問いに、明確な答えはないのかもしれない。
けれど、問い続け、語り続けることをやめた瞬間、支援は、形だけのものになってしまうのだと思う。
支援を語り合うこと。
迷いや違和感を、言葉にして共有すること。
それもまた、支援の一部なのだと、私はあらためて、静かに胸に刻んでいる。
見方を変えると 意味が変わる[2025年11月03日(Mon)]
先日、ある従業員(利用者)が 交通トラブルを起こしました。
信号の見落としによる 軽い接触事故で、幸い 大きなケガはありませんでしたが、警察から厳しく注意を受けたそうです。

後日、本人から話を聞いたときのこと。
彼は 落ち着いた表情で、「はい」 「すみません」 「もうしません」 と繰り返していました。
その姿だけを見れば、反省し、素直に受け止めているようにも見えました。
けれども、話の端々から伝わってきたのは── 「なぜそうなったのか」 「どうして注意を受けたのか」
その理由の部分が、うまく整理できていないということでした。

彼は日頃から 真面目で、指示を出せば 素直に動く人です。
周囲からも 「いい方だ」 と 評判の従業員(利用者)、
しかし今回の出来事を通して、その “素直さ” は 性格だけではなく、障がい特性からく る「理解のしづらさ 」や 「状況整理の難しさ 」といった側面も関係しているのではないか──
そんな思いが胸をよぎりました。
叱られたことを 「悪いことをした」 として受け止めることはできても、「なぜ悪いのか」 「どうすれば次は防げるのか」 までは結びつかない、
それが、彼の中での “反省” の限界なのかもしれません。
だからこそ、悪意がなくても、同じことが繰り返される危うさを感じました。

今後は、生活支援事業所とも連携しながら、行動面の支援に加えて、「理解」や「気持ち」の整理を助ける関わりを重ねていくつもりです。
出来事を一緒に振り返りながら、「なぜそうなったのか」 を 本人の言葉でゆっくり紐解く──
そんな小さな積み重ねの中から、“自分の行動を 自分で振り返る力” を育てていければと思っています。

私たちは 日々の支援の中で、つい表面に見える言葉や態度だけをもとに
「この人は こういう性格だ」 と 判断してしまいがちです。
けれども、その奥には、その人なりの特性や 理解の壁が潜んでいることがあります。
“素直なだけ”に見えた行動も、視点を変えて見てみると、まったく違う意味を持っていることがある。
支援とは、その「角度を変えて見る力」を持ち続けることなのだと、今回の出来事を通して改めて教えられました。
“作業” から “価値” へ[2025年06月30日(Mon)]
これまで、重い障がいのある方たちの就労は、多くの場合「単純作業の担い手」というイメージにとどまってきたように感じます。
封入作業や清掃、軽作業といった業務は、確かに社会にとって欠かせない仕事ではありますが、そこに従事する一人ひとりの個性や強みが、真に活かされる場面は、これまであまり多くはなかったように思います。

私が担当する事業所では、高齢者向けのお弁当宅配サービスを展開しています。
お弁当の盛り付け作業に、従業員(利用者)の皆さんは日々、黙々と取り組まれています。
そして、「美味しかった」「ありがとう」といったお客さまからの声が返ってくるたびに、彼らの表情には確かな誇りとやりがいが宿っていることが感じ取れます。

ただ “作業をこなす” のではなく、自分の手で “誰かに届くもの” を作り上げる。
そこには、より深い意味での「達成感」や「社会とのつながり」があり、その実感こそが、働くことの本質を私たちに教えてくれているように思います。

そして今、私たちはその先にある、新たな問いと向き合おうとしています。
AIやロボット技術の進化により、社会全体が「単純作業の自動化」へと大きく舵を切る中で、障がいのある方たちの就労の在り方もまた、大きな変化の渦中にあります。
これまでのように “作業をこなす” ことを前提とした働き方から、「その人だからこそ生み出せる価値」に目を向ける働き方へと、私たちは今、まさに転換期を迎えているのです。

京都フォーライフが運営する「For the life Café」では、試験的にロボット技術の導入を進めるなど、テクノロジーを取り入れた新たな取り組みにも挑戦しています。
こうした試みは、単なる効率化を目的としたものではなく、障がいのある人たちが創造性や企画力といった “人ならではの力” を発揮できる仕事へと、可能性を広げていくための第一歩でもあります。
私たちが大切にしたいのは、「できる・できない」で線を引くのではなく、「どうすればその人の力が発揮されるか」という視点です。
誰もが自分らしく力を発揮できる社会とは、与えられた仕事を ただ受け入れるだけの社会ではありません。
その人の中にある可能性を信じ、丁寧に引き出し、支え合いながら「働く意味」を ともに創っていける社会 ―― 私たちはそんな未来の実現に向けて、これからも挑戦を続けていきます。


社会福祉施設長資格認定講習[2025年02月24日(Mon)]
先日、全国社会福祉協議会が主催する 「社会福祉施設長資格認定講習」に参加してきました。
この研修では、障がい者支援のみならず、老人福祉や児童福祉など、幅広い福祉分野について学ぶ機会がありました。
その中で特に強調されていたのは、すべての人が支え合う「地域共生社会」の重要性です。
これまで、福祉事業は分野ごとに分かれて考えられることが多かったのですが、今後は分野を超えた包括的な支援が求められていることを改めて実感しました。

障がい者支援の視点から考えると、地域とのつながりが いかに大切かを再認識しました。
障がいのある方々が地域の一員として当たり前に生活できる環境を整えるためには、他の福祉分野と連携しながら支援の枠組みを広げていくことが不可欠です。
例えば、高齢者との交流の場を増やすことで、世代や障がいの有無を超えて互いに学び合う機会が生まれます。
また、障がいのある子どもたちが地域の子どもたちと自然に関わることができる環境づくりも重要だと感じました。

障がい者支援は単独で完結するものではなく、地域全体の福祉と結びつくことで、より実効性のある支援が可能になります。
今回の研修を通じて、改めて地域とのつながりを意識しながら、今後の支援活動に取り組んでいきたいと強く思いました。
新しいことへの挑戦[2024年10月28日(Mon)]
京都フォーライフでは 5年前から 収益性の高い 安定的・継続的な自主事業の確立に取り組み、珈琲焙煎事業,菓子製造と 新規事業に取り組んでまいりました。
そして 今期から また新しい事業に取り組むこととなります。

新規事業が始まると 細かいルールに変更があり、ルーティンを崩されるとパニックになりがちだった従業員(利用者)さんも すっかり肝が据わりました。
土・日 公休から 2日休/週のシフト制への変更を告げても、
「はぁ、だいじょうぶですぅ」
とあっさりと承諾してくれました。
もっと困惑する様子を想像していただけに 少し拍子抜けです。

日頃からご協力いただいている 地域企業様から
「京都フォーライフの従業員(利用者)さんは よく頑張って働いておられる」
と 高く評価をいただいています。
従業員(利用者)の皆さん それぞれに、努力と成長があって 今の仕事との向き合い方を身につけたものだと思います。
一段と逞しくなった従業員(利用者)の皆さんと 新しい事業に挑戦です。

新事業へのご協力を よろしくお願いいたします!
記念写真[2024年06月24日(Mon)]
「NPO法人京都フォーライフは 本年 設立より15周年を迎えました。
毎年 開催している 法人内 3つの事業所の全従業員(利用者)と支援員が一堂に会して会食する 『交遊会』 は、本年度 “設立15周年記念パーティー” となり 従業員(利用者)のご家族や 日頃 京都フォーライフの運営を支えていただいている皆さまもご招待をして 盛大なものになる予定です。

先日 朝礼で、そんなメモリアルな式典に向けて 普段の活動を紹介すべく、「みんなの写真を撮りたぁ〜い!」と 従業員(利用者)の皆さんに向けて そんなお願いをしてみました。
普段なら、「え〜ッ!」 「恥ずかしいわ!」と あまり乗り気ではない言葉が飛び交うところです。
ところが、“15周年” というメモリアルな式典を意識してか 皆さん 大変 協力的。
カメラを向けると フォーライフの商品である「ドリップコーヒー」や「アイスコーヒー」を 手にして 笑顔いっぱい。
個性的な 素敵な笑顔いっぱいの写真を撮らせていただきました。
他の事業所でも同様で、皆さん 素敵な表情で写っていました。

普段はポーカーフェイスの従業員(利用者)の皆さん、なんだかんだ言っても 「京都フォーライフ」に愛着を持って “15周年”を喜んでもらえている様子が感じ取れて 嬉しい限りです。
普段、日々の仕事に従事している中では見えにくい部分ですが、今回のイベントに向け 職場への様々な想いが見えてくるのは面白く 発見もたくさんあります。
皆さんが 一層 愛着を深められる職場づくり、法人の基本理念 『 「自信」 と 「誇り」 を持って働く』 ことの出来る職場づくりに、今後も 皆さんの「働きたい!」を 積み上げてゆきたいと思います。
大きな一歩[2024年02月12日(Mon)]
従業員(利用者)Tさんは 南部市場での「施設外就労」への参加を提案すると 頑なに拒否されます。
Tさんにとって 充分 やってゆける作業内容で 職場が自宅から近いこともあり 条件的には良いと思うのですが、行きたくない理由を濁したまま 体験的に行ってみることさえも 断わられてきました。

ところが先日、南部市場での「施設外就労」班より 作業量が多く 「誰か 手伝いに来てほしい」 との 応援の要請があり、従業員(利用者)の皆さんに 協力を求めたところ Tさんが手を上げて 「行きます!」 と 協力に応じてくれました。
「単なる 心変わり・・・」と 照れ臭そうに 申し出てくれたのです。
驚きましたが、それよりも Tさんの心の余裕と 成長が伺え とても嬉しく、支援員冥利に尽きる 満足感がありました。

Tさんは 感情的になりやすく トラブルになりやすい方でした。
家庭内でもストレスが高いらしく、精神的に不安定な様子が目立つ方でした。
自身も 精神的バランスが取れず 常に悩んでいるようでしたが、日々の作業活動の中で 落ち着いて取り組めるようになり、生活支援事業所の協力を得て 生活面での落ち着きも取り戻し ここ1年ほどで 徐々に安定した様子が窺えるようになっていました。

今回 初めて 応援を申し出てくれました。
日々 「施設外就労」で活躍してくれている従業員(利用者)の皆さん等に比べると 何でもない小さい話ではありますが、Tさんのなかでは 大変大きな一歩だったんだと思います。
積み上げてきたことの 一つ一つが 大きな成果に繋がることを、改めて 学んだ気がします。

チョコレート箱詰め作業[2023年10月16日(Mon)]
10月となり フォーライフでは、秋の風物詩となった バレンタイン向けチョコレートの箱詰め作業のお仕事が始まりました。
毎年 大量のチョコレートを扱っていますが、従業員(利用者)の皆さんには好評で 楽しそうに取り組まれております。

“チョコレート箱詰め作業” を請負ってから もう4年目です。
過去、様々なキャラクター商品を扱ってまいりましたが、今年のチョコレートのモチーフが「パンダ」ということもあって 女子従業員(利用者)の皆さんは キャッキャとやけに嬉しそう。
普段は パーマ屋 美容室に置いてある女性週刊誌のようなゴシップ話に花を咲かせているような人達ではありますが、「パンダ」となると少女に還るのだろうか・・・。
「早くパンダのお仕事したいなぁ」 などと 仕事へのモチベーションが高くなり、パンダの持つキャラクター性とブランドには驚かされるばかりです。

今季は 新しいメンバーが加わったり、従来のメンバーが 施設外就労に出てしまったり、大幅な入れ替えがありました。
まだまだ これから、作業の配置や マニュアルの見直しを繰り返しながら 作業に取り組むことになります。
いろいろ大変で、年末まで 大忙しの毎日ですが、頑張っていきます。
梅雨の備え[2023年06月12日(Mon)]
先月末、早々と梅雨に入り 不快な湿度を感じる度に これからの季節に “いろいろと備えねば” と 感じる上原です・・・

「いろいろ」の中には もちろん 湿度と暑さによる 疲労や熱中症もそうですが、夏〜秋にかけて 大雨や台風による『水害』についても 備えを怠ることが出来ません。
事業所のある久御山町は、大きな河川に挟まれ 町のほとんどが干拓地で 何度も大きな水害に見舞われたことがある土地柄です。
京都フォーライフの事業所は、いずれも 「水害ハザードマップ」 に ばっちりで濃い色で 記されてます。
しっかり対策を 心掛けておかないといけない 立地です。

京都フォーライフでは、「BCP検討チーム」を設置して、災害への備えを検討しています。
私がそのチームのリーダーですが、マニュアルや組織図などを仕上げ そのまま 見過ごしてしまっている状況です。
従業員(利用者)の皆さんへの周知も行き届いておらず、反省しております。
ここ数年、「新型コロナウイルス感染拡大」により そちらの対策に追われてしまっていたのです。

「新型コロナウイルス感染対策」が 一段落した今年、先日から 各地での大雨の被害が 昨年より増して クローズアップされて 伝えられているように感じます。
ついつい 災害対策を後回しにしてきたことへの警鐘のようにも聞こえます。
「先ずは マニュアルの点検!そして 周知の徹底!」
降りやまぬ雨を眺めて 決意を新たにいたしました・・・
| 次へ
検索
検索語句
タグクラウド
[
プロフィール

NPO法人 京都フォーライフさんの画像
https://blog.canpan.info/f-life/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/f-life/index2_0.xml