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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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ドラマ「ライオンの隠れ家」[2025年01月27日(Mon)]
2024年秋に放映されたドラマ「ライオンの隠れ家」、
両親を亡くした兄弟のもとに、昔 家を出ていった姉が 勝手に自分の子どもを託し 様々なトラブルに巻き込まれるなど、内容は珍しくもない ヒューマンドラマなのです。
私は、その兄弟の弟が「自閉症スペクトラム障害」ということで、興味深く拝見しておりました。

兄が弟にとる対応一つ一つが、障害特性をよく捉え、安定した生活を送るため配慮あるものばかりでした。
しかし、結論 ドラマの中では 『その決めつけが本人の人生、可能性を狭めているのではないか?』 と気づくのです。
前回 私がブログに書かせて頂いた 【機会の少なさ】 と同じように、選択の意義を問う内容であり、誰かのために、自分のためにでもいい、でもその選択は 本当に本人が選んだ道であったのか?
これは、私たち支援者にも同じことが言えるのではないかと思います。

“本人にとって 一番落ち着いている生活” は 自分たちが楽な方法ではないか?
“本人が望んでいること” は 自分たちが導いた道ではないか?
本人にとって 何が「最善」か?
何を優先させるのか?
そこに 本人の意思が尊重されているのか?
本人にとって選択肢はどれぐらいあるのか?
最大限の選択肢を提供出来ているのか?

とても考えさせられた、心温まるいいドラマでした。
私も、より良い選択ができるサポートが出来るように努めていきたいと思います。
『機会』の少なさ[2024年09月23日(Mon)]
昔、とある研修で 『障がいのある方々は 健常者に比べ圧倒的にあらゆる【機会】が少ないのです』と講師の先生が仰っていました。
その時は “まぁそうなるのかな?”ぐらいにしか思っていなかったのですが、様々な場面でそのことを痛感させられることが多くなりました。

お見合いや 合コン, マッチングアプリなど結婚に向けた機会, 美容室や雑誌やテレビなどから おしゃれや 美容に関する情報を入手する機会, 他の仕事や 自分に合った仕事や給与, 老後についての備えや 準備に関する情報交換の機会, 自身の体調や 心身の変化に関して周囲との比較ができる機会など、私たちが当たり前に身近に手に入れられる情報や機会は、障がいのある方にとって当たり前に身近にあるものではないことが多いです。
実際、結婚という機会は健常者に比べ圧倒的に少ないのではないでしょうか。
結婚自体がどうかという問題はさておき、お付き合いをする相手と巡り合う機会というものは、周囲もあえて作っていないように感じます。

そういった 少しずつ 小さな機会でも、健常者にとって当たり前にあふれているのなら 障がいがある方々にも 当たり前にあって欲しいと願っています。
私も働くということを通して、提供できる機会をより多く作っていけるよう頑張っていきたいです。
就職[2024年05月13日(Mon)]
今年に入り、従業員(利用者)2名の地域企業への就職が決まりました。
大変 喜ばしい事で、応援していますが・・・やっぱり寂しいです。
この2名は 特に付き合いが長く、京都フォーライフでは 私より少し先輩で、まだ初々しい 緊張感を持った頃の私を知っている 数少ないメンバーです。

今では 多くの、従業員(利用者)メンバーがお世話になっている 地域企業での施設外就労チームの最初メンバーでもあり、当時は 担当する私と 数名だけでのチャレンジでした。
行き帰りの車内では、その日あった出来事や 怖かったパートさんのお話などを繰り広げたものです。
当初は 受入れを継続していただけるかどうかというお試しの期間であり、戦力として認めて頂かなければいけないというミッションが明確に示されました。
その会社のパートさんたちとの班体制で 仕事をこなしていくスタイルの作業場では、メンバーへの支援よりも 作業をこなすことを優先せざるを得ない状況でした。
支援員として全く機能していない状況に 焦りと苛立ち、不安や申し訳なさとやるせない日々が続きました。
大変苦しい毎日でしたが、1か月ほどで その企業さまより 戦力として認めて頂き、京都フォーライフのメンバーだけでの1班を任せていただけるようになりました。
やっと もっと多くの従業員(利用者)と みんな一緒に仕事が出来ると、大喜びしたのを覚えています。

就職しても この時の達成感をまたどこかで思い出して、願わくば そんな日々が働く糧となり 頑張って 活き活きと働けますように・・・
就職おめでとう。
心から幸せを願っています。

年を重ね・・・[2024年01月15日(Mon)]
ブログの更新は 全支援員が順番で取り組んでいます。
またブログ当番?!
自分だけ多くない?
職員全員思っているはずです・・・
嫌じゃないんですが・・・毎回書く内容には悩みます。
自分の考えていることや感じていることが 他の人とずれていたりしないだろうか? 間違っていないだろうか?
そう考えると、思ったことだけをスラスラとは書けず・ ・・という感じです。


時が経つのは早く、年が明け またひとつ大人の階段を昇るのですが・・・
ずっと以前・・・従業員(利用者)Nさんからの熱烈なプロポーズに、『60歳になったら 面倒看てもらうわ、ありがとう』 と 冗談で返しました。
あれから早13年・・・じわじわと年齢を重ね、変わらぬ彼の働きぶりを見るたび、優しさを感じるたび・・・
“あの言葉覚えているかなぁ・・・” と ちょっぴり気になっている今日この頃です。

数カ月前に その彼が、自転車のヘルメットを購入したと 嬉しそうに見せてくれました。
そのヘルメットに 「名前を書いて欲しい」 と言ってきましたが、ただ名前を書くだけでは味気なく感じ、【安全祈願】の文字と 似顔絵をマジックで書いて渡すと、『みんなに見せるわ!!』と嬉しそうに 颯爽と帰っていきました。
マジックが薄くなってくると 『また書いて下さい』と ヘルメットを抱えて登場するので、安全を祈願しつつ、丁寧になぞっています。

誰かに必要とされることに幸せを感じられる、この幸せを当たり前に思わないように、天職を全うしたいと思います。

どうせ・・・[2023年09月18日(Mon)]
『どうせ国からの補助があるんでしょ?』
この言葉、よく言われます。
確かに 「就労継続支援事業」 という 福祉施策の中の事業なので、「訓練等給付費」という名目で 給付金を頂いております。
しかし この給付金は、我々 支援員の人件費など サービスを提供するための経費です。
利用者(従業員)の給与分に充ててはならず、利用者の給与分は しっかり 生産活動による 事業収益で賄わなくてはなりません。
地域企業で働くための力を養うための訓練を受けながら、地域企業と肩を並べて しっかり お仕事をこなさなければならず、誰一人 楽な仕事はしておりません。

そんな彼らの仕事ぶりを見てきているので、最初から 『どうせ』 という 色眼鏡で見られ、仕事の幅を狭められたり、報酬を値切られるようなことがあれば、とても腹立たしい気持ちになります。
我々支援員も、日々の収益業務に追われるうちに 本来の目的である 『就労支援』 支援が満足に出来ないことに憤りを感じたりする日もあり、地域企業と同じように仕事をこなすことが こんなに難しいのかと落ち込む日も多いです。
「障がいのある人も ない人も 『自信』と『誇り』を持って働く」 という理念の基に 今日も 皆それぞれの役割で 精一杯頑張っております。
応援して頂けると 大変 嬉しく思います。

慰安旅行[2023年05月15日(Mon)]
現場に入ることが少なくなり、従業員との触れ合いが減ってきた私にとって、年間行事の日帰りでの慰安旅行は楽しみの1つです。
コロナ禍の影響でしばらくお預けとなっていた日帰り旅行、1度昼食会という形で決行しましたが、賛否両論・・・苦労しました。
マスクにしても 未だ意見は分かれますが、なるべく以前の生活が戻ってくるよう 働きかけていきたいものです。

日帰り旅行は、従業員も楽しみにしている人が多く、どこへ行くのか今回は特に気になるようで、それぞれ希望の場所を それとな〜く 伝えてくれていました。
その中でも一番の人気は、やはり遊園地・テーマパークです。
更に その中でも絶大な人気を誇るUSJは 毎回希望の声は多く、出来る事なら行きたいのですが・・・
でも私を含め、支援員にとっては、あの広大な異空間で みんなが安全に 楽しく過ごして頂けるのか、不安が大きく 未だ決行出来ていません。
ごめんなさい・・・
いつか 安心安全に過ごせるような策を練り、決行出来たらなぁ と思っています。
きっと次世代の若い支援員たちが 企画してくれると信じています。

今年は、Aさんの希望が叶い? “吉本新喜劇を見て 大阪の街を練り歩く” 予定です。これはこれで 初めての体験なので 少し不安もありますが、安心安全に楽しい旅行となるよう努めたいと思います。

いつも 毎年のイベントと軽く捉えず、“慰安旅行” の本当の意義を忘れないようにしていきたいです。

それぞれの強み[2023年01月16日(Mon)]
半年に1度ぐらいしか回ってくるはずのないブログの担当ですが、『えっ? もう? こないだ書いたけど?』っていう感覚に陥ります。
嫌ではないですが、何を書こうか迷います。
理事長は「半年に1度ほどの頻度しかない、自分の支援の在り方を伝える機会」なので 「さぁ 存分に書いてみよ 」と 挑戦的ですが、国語力に乏しい私には その時思っていることを書くのが精一杯になるのです。
そして、支援について思い悩む事は、やっぱり同じことが多く、また同じことを書いてしまいがちになります。

生まれや文化、育ちなどで人それぞれ個性があります。
その個性がありながら 支援者という立場で全く同じ支援になるわけでもなく・・・
自分の支援が正しいとは言い切れない中、支援を続ける上で 違った支援や考え方と出遭った時に迷いが生じます。
その迷いを払い除けて また自信を持って支援者で続けられているのは、やっぱり京都フォーライフで働くみなさんのおかげです。
従業員(利用者)の方々からパワーをもらうのは 毎度毎度のことですが、最近思うのは 支援員同士でも 学ぶことが多く、支援について考えさせられます。

今、支援員の皆さま方は最強の個性派揃いです。
強者ばかりの古株がかすむほど・・・
それぞれがいいものを持っていて とても勉強になります。
福祉職経験のある方々は、とても柔らかく支援にあたることが出来ていて、余裕のある支援がとても素晴らしいです。
福祉経験のない方々は、福祉職の枠に留まらない支援が 従業員のスキルアップに大いに役立っています。
それぞれのいいものを 上手く活かせるような事業所、願わくば 従業員(利用者)さんだけではなく 我々支援員にとっても 『自信と誇りをもって働く』ことが出来る職場にしていきたいと思います。

支援員自己評価表[2022年08月22日(Mon)]
突然ですが、支援は難しいです。
『正解』とされる支援が時に結果として『間違った支援』となる場合があります。
福祉の仕事の中には 職場によって支援の方向性が 微妙に違ったりするので、“その人 その人に合った支援を” というのが望ましいのか・・・など 日々考えさせられることが多いのですが・・・

京都フォーライフの取り組みのひとつ、毎月の自分の支援を振り返る『支援員自己評価』の中の 項目の17番目、
【寄付行為 又は 金品等の贈与の強要,法人への公的な寄付以外に 私的に金品・飲食物 等の贈与を受けとったことはありませんか?】
→私は 最良評価の『常に心がけ 守れている』に 当たらないことがあります。
もちろん 金品を強要したり 金銭を受け取ったことはありません。

少し咳き込んだ時に「飴あげる」
作業の後の一息ついたときに「このコーヒー飲んで」
お誕生日に 名前の入ったハンカチのプレゼントを渡された時・・・
この日常を、利用者だから,規則だから,と 厳格に断ることが「正解」だとも思わないのです。

他にも “曖昧な線引き” を上手に してゆかなければ、穏やかな対人関係が保てないことが 多々あります。
一方で トラブルを防ぐ意味でも 規則は必要です。
厳格に守るべき「規則」があって 職場の秩序が保たれて 働きやすい職場環境が維持できています。
結局 自問自答は続くのです・・・

それでも、どんな時も、『自信と誇りを持って働くことが出来るように』
ここだけはブレずに取り組みたいです。

Tさんに 「ありがとう」[2022年04月10日(Sun)]
今年の春も、新しい仲間を迎えました。
今年は従業員(利用者)さんだけじゃなく、3名の支援員も 仲間入りです。
気持ち新たに、こちらも身の引き締まる思いです。

そんな中、別れもあり・・・事務員として 7年お世話になったパートさんが 定年退職されました。
お別れの挨拶をされたときには 泣き出す従業員(利用者)もおられ・・・みなさんに慕われていたTさん。
退職の挨拶に 従業員(利用者)の皆さんに チョコレートのお菓子を配って頂いたようです。

仕事終了後に お礼を言いそびれた従業員(利用者)が 最後に会えず残念がっていました。
自閉症で女性との関わりを特に苦手とするMさんも事務所に上がって来て、Tさんが もう帰宅されたことを知り、『チョコ』・・『もらった』・・『帰った?』・・・・『ありがとう』と去っていきました。
追いかけて抱きしめたくなりました。
セクハラになるのでしていませんが・・(笑)

物をもらったら『ありがとう』と感謝の意を伝える。
当たり前の事ですが、言いそびれることもあり 言わない人もいる・・・そんな中、彼は親御さんの躾もあると思いますが、しっかり その “当たり前” を実行しています。

返事や挨拶,思いやりなどは 各事業所での「表彰項目」にも挙げられています。
表彰月に 頑張っている従業員(利用者)が 表彰されることも大事ですが、こういった日々のさりげなく見えたことも 称えられる法人でありたいと思います
『従業員アンケート聞き取り報告』[2021年11月15日(Mon)]
京都フォーライフでは、ハラスメント・虐待防止を目的に、毎月 従業員(利用者)全員に アンケート調査を行っています。
内容は、支援員の言動に対する チェック欄と、記入欄の最後に 個別に『面談を希望するか・しないか⇒希望の支援員名』とあります。

従業員のOさんは、特にハラスメントがあったわけではなく、もちろん虐待が疑われることもなく・・・
ハラスメントや虐待についてのチェック項目は全て『いいえ』の回答でホッと胸を撫で下ろしているのですが、最後の面談希望欄に 毎度ご指名頂いています。

正直なところ “毎月 恒例” という感じで受け取ってしまっています。
ただ「時間を取ってもらって ゆっくりと話を聞いてもらうだけで 心が満たされる」ということだろうと 喜んで時間を取っておりますが・・・
でも 何か違う・・・相談でもない、愚痴に近いけど、個人的な感想・・・ほぼ Oさんの独り言です。

それでも 私がメモをとるスピードを意識して 話してくれたりするので、聞いてもらっている安心感はあるようなのですが、答えは求めていない。
難しい・・・
援助者としては、ほぼ傾聴だけで終わる感じに迷いが残ります。
これが毎月なので、本人にとってこれが心地よい面談なのであろうと解釈していますが、大事なサインを見落とさぬように、より良い面談を心がけて努めたいと思います。
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