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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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「恥ずかしさ」の正体[2026年03月16日(Mon)]
以前、ある従業員(利用者)と、私の交友関係について話をする機会がありました。
何気ない会話の流れの中で、その方がふと、こんな言葉を口にされました。
「障がいがある人と一緒に働いているって、恥ずかしくて人には言えないですよね・・・」
その瞬間、時間が一瞬止まったような気がしました。

私にとって、この仕事は恥ずかしいどころか、誇りそのものだったからです。
だからこそ、その言葉は、胸の奥に静かな衝撃として残りました。
けれども同時に、私は思いました。
この言葉の奥には、きっと私の知らない何かがあるのだろう、と。
翌日、思い切って、その理由を尋ねてみました。
すると、その方は少し躊躇いながら、過去の出来事を語ってくれました。
「昔の職場で、障がいがあることを理由に、いじめにあったことがあるんです。」
その言葉を聞いたとき、胸の奥に重たいものが落ちました。
人が人を傷つける理由として、「違い」が使われてしまう現実。
どのような事情があろうとも、人を貶めてよい理由など、この世のどこにもありません。
それでも、その出来事は、その方の心のどこかに影を落とし続けていたのでしょう。
そしてその影は、知らず知らずのうちに、「恥ずかしい」という言葉になって現れたのかもしれません。

人は、それぞれに見えない物語を背負って生きています。
誰もが、自分だけの経験を抱え、痛みや迷いを胸の奥にしまい込みながら、日々を歩んでいる。
だからこそ私は、改めて自分自身に問いかけました。
この仕事を通して、私は本当に一人ひとりの背景にまで心を寄せることができているだろうか。
それぞれが抱えてきた過去や痛みに、きちんと向き合えているだろうか。
正直に言えば、まだ自信はありません。
支援という言葉を掲げながら、実際には見えていないものも、きっとたくさんあるはずです。
それでも、ひとつだけ確かな想いがあります。
私は、この仕事が好きです。
そして、ここで出会った皆さんと共に働けることを、心から誇りに思っています。
人は皆、違います。
けれど、その違いこそが、社会という大きな織物を織り上げているのだと思います。
色も太さも異なる糸が重なり合うからこそ、布は強く、美しくなる。
この場所も、きっと同じです。

誰かが誰かを支え、
誰かが誰かに支えられながら、
ゆっくりと、一つの共同体が形づくられていく。
その中で、いつの日か、
「ここで働いていることを誇りに思う」
そう胸を張って言える人が、ひとりでも増えてくれたなら。
それはきっと、この仕事に携わる者にとって、何よりの喜びでしょう。

まだ道の途中です。
それでも、私は信じています。
人が人と出会い、共に働き、共に生きるその営みの中には、
社会を少しずつ優しく変えていく力が、確かに宿っているのだということを。
そして今日もまた、
その小さな力を信じながら、歩み続けていきたいと思います。
ニュース番組の取材[2025年11月17日(Mon)]
先日、私が担当する事業所にニュース番組の取材が入りました。
その日は、朝から工場に いつもとは少し違う緊張感と、どこか誇らしいワクワク感が漂っていました。

取材を受けてくれたのは、ふたりの従業員(利用者)、
作業中はいつものように穏やかな笑顔で冗談を交わしていたのに、カメラが向くと表情が一変します。
背筋を伸ばし、真剣なまなざしで質問に向き合っておられました。
言葉を選びながら、ひとつひとつの問いにしっかりと応えているその姿に、
“彼らを支援しているつもりでいたけれど、むしろ私のほうが教えられている”
ふと そんな思いがこみ上げ、胸が熱くなりました。

世間ではいまだに、障がいのある方たちに対して誤解や偏見が根強く残っています。
「役に立たない」「何をするかわからない」「怖い」といった、実像とはかけ離れたイメージも少なくありません。
けれど、私たちが出会ってきたのは、
真面目に、まっすぐに仕事へ向かう姿勢を持った人たち。
自分ができないことに悔しさをにじませながら、それでも諦めず、涙を流してでも前に進もうとする人たち。
そのひたむきさは、障がいのない私たちが忘れてしまいがちな『働くことの意義』そのものを教えてくれます。
彼らの努力は静かで、決して派手ではありません。
でも、その姿には確かに心を揺さぶる力があります。
そばで見ている支援者である私たちが、日々学ばされるほどに・・・

今回受けた取材のニュース番組は、
「就労継続支援A型事業とは何か」
「障がいのある方が、どんな思いで、どんな姿勢で働いているのか」
その一端を世の中に届ける機会になると思います。
そして同時に、
「理解してもらえない苦しさを抱えながらも頑張る人が、安心して働ける場所が確かにある」
そんな希望を届けられるものであってほしいと願っています。
あの日、カメラの前で懸命に言葉を紡いでくれたふたりの姿を思い出すたびに、
この職場が、もっと多くの人とつながっていく未来を願わずにはいられません。
どうかこの想いが、少しでも多くの人に届きますように。
そして、必要としている誰かの心に、そっと 灯りがともりますように、
心から、そう願っています。
バス旅行で[2025年07月14日(Mon)]
先日、毎年恒例、日帰りのバス旅行がありました。
これまでのように全員一斉ではなく、今回は初めて、2日間に分けての実施。
shiki工場に勤務する従業員(利用者)の多くは、2日目のグループとして福井県へと出かけました。
出発時、バスの中では皆さんワクワクした表情で、持参したお菓子を分け合いながら、にぎやかに会話が弾んでいました。
普段とはまた違った雰囲気のなかで、自然と笑顔がこぼれ、和やかな空気が広がっていたのが印象的でした。

今回の行き先は「三方五湖」。
車窓から眺める湖畔の美しい風景は、まるで絵のようで、心まで澄み渡るようでした。
そして、訪れた体験工房では、自らの手でお箸を削り、世界に一つだけの「マイ箸」を作るという研磨体験にも挑戦しました。
「できるかな?」「ケガせえへんかな…」と最初は不安げだった方も、いざやり始めると 見事な集中力で黙々と削り進めていました。
普段の作業場では つい声かけや手助けを急いでしまいがちな場面もありますが、こうした体験の中で見せてくれた姿は、「支えすぎず、見守ること」の大切さを改めて教えてくれました。

今回、今年の4月から新たに入所された新人の従業員(利用者)も参加されました。
カメラを向けると、思わずこちらも笑顔になるような、素敵な笑顔を返してくれました。
そんな彼が選んだお土産は、『越前そば』と・・・なぜか『名古屋コーチンうどん』。
「越前そばは分かるけど・・・なんで “名古屋コーチン”やねんッ!?」と、つい笑ってしまいましたが、「家族が喜んでくれると思って・・・」とのこと。
ご当地の名物にこだわるよりも、“誰に、どんな想いで” 持ち帰るかを考える、
そのやさしさに、私自身、忘れかけていた大切なことを思い出させてもらいました。

仕事中でも、こうして教えられること、気づかされることは本当にたくさんあります。
今、こうして共に働けていることが、心から嬉しく、そして誇らしく感じられます。
私たち支援者は、従業員の皆さんが“働くこと”にやりがいや誇りを持てるよう、環境を整えることが役割です。
そのために、どんな仕事をどのように提供するか、どんな支援がより良いか、日々考えることは尽きません。
けれど、それこそがこの仕事のやりがいであり、私自身が「ともに働く」意味でもあると感じています。
これからも、「この職場で働けてよかった」と思っていただけるような場を目指して、日々の支援に努めてまいります。

職場の異動[2025年03月10日(Mon)]
3月に入り、個別支援計画の変更に伴い、一部の従業員(利用者)さんに 職場の異動がありました。
私が担当する「フォーライフshiki」からは 2名が 施設外就労先である 青果市場へ異動となりました。
Iさんは以前にも青果市場で勤務していた経験があり、作業への不安はほとんどない様子。
「異動先でも頑張るわぁ。終わったらshikに寄るわぁ。」と気軽に話してくれ、実際に早く仕事が終わった日には顔を見せてくれています。
もう一人のMさんは、少し不安があるようで 「3月から ぼく 施設外就労?」「土曜日は 何時に終わる?」「お弁当はある?」と毎日のように質問されていました。
分かる範囲でお答えしていましたが、応えきれないことがあると 一日中気になってしまう様子でした。
Mさんは普段から 気になることを 朝礼前や休憩時間に 賑やかに確認されるのが日課でした。
そんなやり取りがなくなり 少し寂しさも感じます。

一方で、新たに5名の方がshiki工場に異動されてきました。
これまで一緒に働いたことのある方もいれば、初めての方もいます。
あまりなじみのない方には「こんな方なのかなぁ?」と 感じる部分もあり、まだまだ分からないことも多いのが正直なところ。
だからこそ、積極的にコミュニケーションを取りながら、それぞれの得意な作業や苦手なこと、性格や好きなことを理解していきたいと思います。

日々の業務の中で、一人ひとりをしっかり知り、それぞれが安心して働ける環境をつくっていけるよう努めていきます。

一緒に頑張ろう![2024年11月11日(Mon)]
先日、京都フォーライフでの就労を希望されている方が 二週間の体験実習に来られていました。
長い間 “引きこもり”生活を送っておられたそうで、体力もだいぶ落ちていたそうです。
しかしながら、何とか 『働くことを軸にした 普通の生活を取り戻したい』 という意欲が覗え 一生懸命作業に取り組んでおられました。

従業員(利用者)のCさんが、休憩時間になると そんな彼女を鼓舞するように、
「この会社(事業所)はいいとこだよ!
みんないい人だし 働きやすいよ!
しんどいのは今だけだから 一緒に頑張ろう!」
と 声を掛けられていました。

普段のCさんは、従業員(利用者)の皆さんの「スピーカー」のような存在で、常日頃から あること・ないこと,目にしたこと・耳にしたことの報告や愚痴等を 周囲の従業員(利用者)や我々支援員に なんの遠慮もなく おしゃべりされる 賑やかな方です。
そのCさんが、実習に来ている方を応援している姿を見て “そんな一面もあるのだな” と 感動しました。

そんなおかげもあって 無事に2週間の実習を終え、「ここで働きたい!」と 申し出て下さいました。
今後 京都フォーライフとの雇用契約を結び 私たちと共に働いてゆくこととなります。
これからも みんな一緒に 一生懸命頑張ってほしいと思います。
コミュニケーション[2024年07月08日(Mon)]
私が担当している 南部市場での施設外就労は、3班に分かれ 各テーブルで作業を行います。
1班ごとに違う作業を同時進行で行い、日々の出荷に間に合わせるように取り組んでいます。
3テーブルで作業を行うため 休憩時間も異なり、班が離れていると なかなか他班の従業員(利用者)の方と コミュニケーションが取れないこともあります。
そんなわけで、私が担当する班が休憩時間でない時に 話しかけてくれる 他班の従業員(利用者)がいます。
そんな時は、しっかりと話を聞いてあげられないこともあります。
なんとなく 心苦しい日々が続くこととなります。

以前、受講した研修で、「コミュニケーションの取り方を間違えると 相手のモチベーションを下げてしまう」 と 伺ったことがあります。
支援をしてゆく上で コミュニケーション能力とは とても大切な事なのですが、私自身あまり得意な方ではないのです。
今でも “これで大丈夫なのか?” と 自問自答を繰り返しています。

もっともっと 従業員(利用者)の方とのコミュニケーションを深め、その方に合った支援,出来ること・出来ないこと,を “当たり前” に思ことのないように 心掛けたいと思います。
日々の小さな変化にも気づき 褒めることを大事にして、私自身も そして 従業員(利用者)の方も 『自信』と『誇り』を持って働けるように 努めて行きたいと思います。

共に[2024年05月20日(Mon)]
私が担当している施設外就労班では、繁忙期が過ぎ 少し物量が落ち着いたかな?と 思っていたのですが、時折 残業を余儀なくされる忙しい日々が続いたり 早々に仕上がってしまったりと なかなか 頃合いの良い安定した日は続きません。
忙しい時には 他の事業所から 応援に来ていただくことも しばしば・・・。
そんな時には 従業員(利用者)の方同士で 「今日は 定時に終われるように頑張ろうな!」と 仲間を鼓舞するような声掛けをされる たくましい方が多くおられます。
そんな声を聞いていると “私も頑張ろう” と思えてくるのです。

他の事業所でもそのようですが、“ここ 一番!” 仲間を思い 士気を鼓舞する様子を覗うことがあります。
そんな時に このような人たちと一緒に働けて、 私は とても幸せを感じ 誇りに思います。
私が “共に 頑張ろう!” と心の底から感じるように、従業員(利用者)の皆さんも きっと 心を動かされるのだと思います。

来月から、他の施設外就労先で従事されていた 3名の従業員(利用者)が 私たちの班に合流です。
先日、その事を 皆さんに伝えると 「楽しみやなー!」 と 大喜びされていました。
“共に頑張る 『仲間』 が また増える” そんな喜びだと思います。

少しばかり、“ちゃんと 仕事を覚えてもらえるかな・・・?” との不安がよぎりましたが、
やはり私も、『仕事愛』に満ちた 活気あふれる従業員(利用者)の皆さんと一緒に 新しい仲間を迎え 作業出来ることが 楽しみでもあります。
こんな中で 今 私が出来る事を 精一杯頑張っていきたいと思います。
繁忙期[2023年10月23日(Mon)]
私が担当している 南部市場での施設外就労は、繁忙期の真最中、
残業になることもしばしばです。
この状況に対応するために 作業開始時間を 1時間早くしています。
急な変更でありましたが、従業員(利用者)の皆さんは 理解して 協力してくています。

さすがに 始業時間の変更を伝えた際には、何名かは 「ちゃんと 起きられるかな?」 「大丈夫かな?」 と不安そうに話されていました。
実際に 遅刻された方も 数名おられました。
それでも、皆さん 毎朝 始業時間までに出勤され、いつも通り 作業をこなされます。
今まで起きていた時間より早く起きて、今までより早く作業を始めるのは とてもしんどいことと思います。
「いつから いつも通りの時間に戻れるのかなぁ?」と 聞かれることもあります。
いろいろありますが 皆さん弱音を吐かず 頑張ってくれています。

作業を終えて 帰り際に
「大変やったけど 今日も頑張ったわ!」
「明日も頑張ろな!」
と、日々 伝えに来てくれる従業員(利用者)がおられます。
とても励まされます。
もうしばらくの間 忙しい日々が続きますが、私も 負けずに 一緒に頑張っていきたいと思います。
日帰り旅行[2023年07月03日(Mon)]
新型コロナウイルス感染予防のために自粛していた 「慰安旅行」 再開することとして、6/23(金)に大阪の「吉本グランド花月」(NGK)に行きました。
レクレーション担当の私は、従業員(利用者)の皆さんが “存分に 楽しんでくれたらいいな〜”と思いながらの日帰り旅行でした。

しかしながら、
入場前にチケットを渡し 二階席であると説明したのにもかかわらず、一名だけ 一階で席についていたために 大騒ぎで探し回るはめになり・・・
また、いざ 「お笑い」 が始まると 眠ってしまっている従業員さんがいて・・・
“あんなに 「楽しみ」って 言ってたのに・・・“

それでも 大方の皆さんは 大笑いされていて、思った以上に 「お笑い」が好きなんだなと 新たな一面も発見できる事が出来ました。

観劇の後 食事をして、その後は 1時間程 自由行動で 付近の商店街等を散策しました。
写真を撮ったり 食べ歩きを楽しんだり、
皆さん 自宅へのお土産の買い物を 楽しんでおられました。
しかし 大阪に来たのにもかかわらず、「東京バナナ」 を買おうとしている従業員(利用者)さんがいて、
“なんで「東京バナナ!?” “ウケ狙い!?” とも思いましたが、“「家族に お土産を買って帰る」 という事を 楽しんでいるのかな” と 微笑ましく思えました。

いろいろありましたが、今回の日帰り旅行は なんとか無事に終える事が出来ました。次の日に、「日帰り旅行はどうだった?」と 尋ねると 皆さんそろって 笑顔で 「楽しかった!」と 応えてくれました。
「来年はどこかな?」と 来年の日帰り旅行を楽しみにしてくれる従業員(利用者)さんもいて、とても嬉しく思いました。
次回もまた 皆さんに楽しんでもらえるように、何よりも 無事に過ごせるように、レクレーションの担当を努めていきたいです。
「自信があります!」[2023年03月13日(Mon)]
私が担当させて頂いている シーパック商事鰍ナの施設外就労班では、玉ネギやジャガイモなどいろんな土物野菜の袋詰め加工に取り組んでいます。
一日の作業の流れとして、検品 ・ 袋入れ ・ 計量 ・ 積み込みなど 細かく言えば もっともっとあります。
毎日 忙しい日々が続きますが 頼もしい事に 従業員(利用者)の皆さんは そつなくこなされます。

Kさんは いずれの作業も とても手速くこなしてくれます。 手先も器用です。
悔しいですが、私たち支援員より器用かもしれません。
彼がミスをする事は滅多になく いろいろなところに目が行き届いていて 大変助かっています。
そんなKさんが 「積み込み作業が得意で 自信があります!」 と 話されていました。

彼が言った 『自信があります!』 の一言に 私はとても嬉しくなりました。
京都フォーライフの基本理念 『自信』と 『誇り』をもって 働いてもらうためには どうすればいいのか?・・・迷いもあり 悩んだりもしていました。
そんな私の耳に届いたKさんの言葉は 私自身の「自信」になり 「誇り」に思える瞬間でもありました。

もしかしたら Kさんは何気に言った言葉かもしれません。
それでも 彼は まぎれもなく日々の仕事の中で 「自信」と 「誇り」を見出したはずです。
Kさんだけではなく 他の従業員(利用者)の方からも 同様の言葉が聞けるように、私自身も「自信」と「誇り」をもって 日々の支援に努めてゆきたいと 改めて思いました。

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