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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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卒業シーズン[2025年02月17日(Mon)]
立春が過ぎ、この冬一番の寒気が到来いたしました。
雪がちらつく日も珍しくなくなり、通勤に支障が出るほどの積雪もありました。
いよいよ 卒業式シーズンとなります。
京都フォーライフにも ほぼ毎年 地元の支援学校を卒業して 就職していただく方が一定数おられます。
今年度も1名の卒業生が、今年の春から 我々の仲間となって 一緒に働いていただくことが決定しています。

毎年 新しく迎え入れた従業員(利用者)が、“これから どんな大人になっていってくれるのか” “どのような過程を経て 「社会」というものを学んでいくのか”と とても楽しみです。
一方で、彼らが 社会人として育ってゆく成長過程に 直接的に関わってゆくことを考えると、改めて 我々が 担っているものの重大さを感じます。

彼らが育ってきた環境の中で、ご家族,行きつけのお店の店員さんや ご近所の方々,そして 学校の先生方,いろいろな方々の関りが 彼の「働く意欲」を育ててきてくれたのだと思います。
今度は 我々がその役割を引き継ぎ、単に就労継続支援における支援員としてだけではなく 職場の上司として そして 社会人として、今後 ますます豊かな人生を歩んでいただけるように、可能性を 広げて行けるように、
我々が負うべき 自覚と責任を意識いたしました。
繁忙期・・・[2024年10月21日(Mon)]
ありがたいことに 私が担当している「フォーライフshiki工場」は 繁忙期となり、ここ数カ月 複数の地域企業様より たくさんの仕事の依頼をいただいています。
繁忙であるがゆえに 普段 従業員(利用者)の皆さんだけで行っているライン作業に 支援員が終日入ることも頻繁にあります。

ライン作業自体は、多くの人数をかけ 一人々々の作業は ごくごく簡単で単純な作業になっていることが多いのですが、終日 立ち作業であり、加えて 同じ場所で 動き回ることなく 下半身の動きがほとんどないので 慣れていないと 想像以上に身体の負担が大きく、たった数日間 作業の応援に入っただけで かなり大きく疲労を感じます。
そんなとき・・・
 “こんな作業を 普段から 不満を言うこともなく、
  むしろ楽しむように、
  終日 当然のようにこなしているなんて・・・”
と、従業員(利用者)の皆さんには 頭が上がりません。

改めて考えると、普段 何気なくしていた 指示や注意が、
 “理不尽に感じられてもおかしくないな・・・”
 “ちょっと 無茶に思われてたんじゃないか・・・”
と 反省いたしました。
もちろん ライン作業に入ることは初めてではありませんが、今回 感じた従業員(利用者)の皆さんへの 尊敬の念を忘れることなく、日々の支援に活かしていきたいと思います。
合理的配慮[2024年06月17日(Mon)]
先日、「フォーライフshiki」工場の従業員(利用者)2名が 地域企業への就職が決まりました。
そのうちの1人Tさんは 「NPO法人京都フォーライフ」の設立当初より 約15年間働いてこられた 一番の古株です。
就職した後も 時折 フォーライフの事業所に 顔を見せに来てくれるのですが、やはり15年間慣れ親しんだ職場とは勝手が違い 人間関係や仕事内容など 様々な場面でギャップを感じ 悩んでおられるようです。

就職された地域企業様は 食品関係の工場で、就職前にTさんと一緒に見学に伺わせていただきました。
障がい者雇用にも熱心に取り組んでおられ、工場内のいたるところに 小さな配慮が見られました。
工場内の要所々々に イラストや写真で分かりやすく示された手順書が貼りだされていたり、その日のスケジュールがきめ細かく書き出されていたり、様々な方への配慮が随所に見られ驚きました。
本来であれば 我々のような福祉事業所こそ 一番に気遣わなければいけないところでありながら、我々の事業所よりもはるかに細かく配慮されており 見習いたいと思う部分が多々ありました。
このような様々な配慮は、本来は障がいがある方や外国の方など 特定の方に向けた取り組みなのかもしれません。
けれども実際には、同じ職場で働くだれもが理解しやすく 便利に扱えるものになっています。

今年の4月より「障害者差別解消法」の改正により障がい者への合理的配慮が義務付けられました。
公に示されている 「合理的配慮」の事例などを見ると、飲食店やスーパーなど不特定多数の方が出入りするような場所では 特に判断が難しく、働いている人たちにとっては 負担に感じることも多いかもしれません。
しかしながら、一歩乗り越えた心づかいが 障がい者ある方のみならず だれもが便利で快適なものに感じていただけることが多くあります。
小さなことから 配慮や思いやりを感じられる世の中になっていけばと感じました。
指導とは[2024年02月05日(Mon)]
先日、従業員(利用者)への支援の中で、“はっ” とさせられたことがありました。

作業を始める際に 従業員(利用者)の皆さんに 一通り作業内容の説明し、皆さんがちゃんと 理解できているか 一人々々に確認しました。
ある従業員(利用者)に 「理解できましたか?」 「わからなかったことはないですか?」と 問うと、困った表情で黙り込んでしまいました。
私は、“わからなかったことがあったんだ” と 思い、「わからなかったら 説明した時に聞き返してね」 と 注意しました。

しかしながら・・・
実のところ この従業員(利用者)は 説明した内容については 全部 十分に理解できていて、聞き返すことは 何もなかったようです。
自身の思いを言葉にすることが苦手な方で、私の説明がわからずに困っていたのではなく 返答に困っていただけでした。
注意されるようなことは 何一つなかったのです。
すぐに謝罪して 「なにも気にしていない」と 許していただいたので良かったのですが・・・

後々 冷静に考えてみると、その従業員(利用者)は、理解力が高く 大方のことは 、一度 口頭で説明しただけで 的確に理解していただける方でした。
恥ずかしながら、同様の失敗は 支援員同士のやりとりでも やらかしてしまいます。

その時の状況だけで判断することなく、相手の能力・適正,得意不得意等を よく見極めて 冷静に対応していれば・・・
と 反省しました。
指導して行く上で いかに “相手を知ること” が大切かということを 改めて 考え、指導とは “相手を知ること” と 思い知らされる出来事でした。

仕事に対する意識[2023年10月02日(Mon)]
半年に一度、日々の支援の根幹となる、「個別支援計画書」というものを作成しています。
全従業員(利用者)、各々の支援方針を示したものです。
次の半年間、どのように そして どういったことに着目して 支援を行うか、従業員(利用者)の皆さんと個人面談を行って 共有してゆきます。

面談の中で、全従業員(利用者)に 京都フォーライフの仕事の中で 「好きな仕事は?」「嫌いな仕事は?」と 尋ねてみます。
もちろん 好き・嫌いで 作業を振り分けるわけではありません。
少しでも モチベーションアップにつながる手段を 知っておきたいという理由です。
しかしながら この質問に、「嫌いな仕事」を具体的に答える方は ほとんどありません。
まぁ 面談という状況、そして支援員に対して 答えづらいということは もちろんあるとは思います・・・
ただ その面談の中で、仕事に対する意識を探ってみると、
多くの従業員(利用者)が 給料は二の次、使命感や責任感、そして “仕事が好き“ との回答でした。
事実、給料は ご家族に管理してもらい ご自身でお金を使うことがほとんどないという方も 珍しくありません。
それはそれで ちょっと問題ですが・・・
そういった思いで 仕事に意欲を持って 働いてくれている皆さんを誇りに思い、日々の支援につなげていけたらと思います。
変な人[2023年06月05日(Mon)]
私の妻は、ショッピングモールでの パート職員です。
その妻が、
「 今度、私が働いている部署に 新しく異動してくる人がいるらしいんやけど、その人が 主任さん曰く 『カレンダーの日付けを ちゃんと 見ることが出来るかも 微妙なぐらい 仕事が出来ひん人』 らしいんよ・・・ 」
私が 「職場にそんな人いるん?」 と 尋ねると
「 一人 心当たりあるんやけど・・・その人は 多分 障がい者やねん。
うちは 以前 その人の教育係で 普段から頻繁にかかわってたから、
“ ちょっと変わった人やけど 記憶力はずば抜けてて 仕事の覚えは 今まで見た人の中で 一番早い人” っていうイメージ」 とのことでした。
その方に あまり深くかかわることがない人には 『変な人』『あちこち 頻繁に異動させられる人』 そして 『カレンダーの日付を 読めない』 との イメージだったようです。

我々は日ごろから 障がいがある従業員(利用者)の方々とかかわっています。
皆さんのことをよく知っていて、それぞれの障がい特性も踏まえ 「できること」「できないこと」の見極めが ある程度できていると思います。
ですが、普段かかわりのない人からすれば、『障がい者』は ひとくくりで 「変な人」「コミュニケーションのとれない人」「仕事が出来ない人」に 見られてしまうこともあるということを 改めて 気付かされました。

現実味のないきれいごとなのかもしれませんが、だれもが障害の有無にかかわらず、お互いを理解しようと心掛けることで、こういった誤解や偏見が減らしていければと思いました。
「助け合い」[2023年02月06日(Mon)]
1/24〜25にかけて 全国的に記録的な寒波が襲来して 各地で大雪が降り、京都でも「大雪警報」が発令される事態となりました。
我々の生活している京都府南部では 積もるほどの雪が降ることはほとんどなく、私自身もほとんど経験したことがなく、1/24の夜には どんどん雪が積もっていく様子に 若干 テンションが上がる半面、仕事の事を考えると、憂鬱な気分になりました。

やはり翌朝は、通勤が非常に困難となり、公共交通機関はほとんど止まってしまい、自家用車での通勤もノーマルタイヤでは非常に困難な状況でした。
私も 普段 自動車で通勤しているので どうしたものかと悩んでいたのですが、融雪された道路をゆっくり運転して 無事に出勤することができました。
支援員の中には 前日に帰宅することが難しく、普段 1時間もかからない帰路に「4〜5時間以上 がかかってしまった」 という方や、当日に 通行止めの場所が複数あり、やむなく欠勤される方もタスおられました。
そんな中で、もちろん従業員(利用者)の方々も、公共交通機関を利用している方には 自宅待機を指示して 半数近くの方が休むこととなってしまいました。
しかしながら、南部中央市場で 施設外就労に従事している方々は、普段から公共交通機関を利用する方がほとんどなく その日も 支援員,従業員(利用者)含め、一人の欠勤者もなく、全員が無事に出勤されました。
市場自体が トラックが動かせず 入出荷が遅れていたり、やむなく工場自体を閉めてしまう部署もある中、一人の漏れもなく 全員が出勤、
従業員(利用者)の中には、数時間かけて徒歩で出勤される方や、「いつもの時間より余裕をもって出勤した」 という方もいて 頭が下がる思いです。

皆さんのおかげで 仕事の納期等に支障が出ることはなく、無事 この日を終わることができました。
日ごろの仕事では 忘れてしまいがちですが、改めて我々は従業員(利用者)の方々を支援する立場でありながら、逆に従業員の方々に助けていただくことが多々あり、自分の立場にあぐらをかいていてはいけないなと感じました。
あくまで 我々の仕事は「障がいのために 苦手な事への支援」であり、当然のことながら 「助ける,助けられる」 ということがあり、仕事も 生活も 支え合う姿勢を忘れないように 今後も支援にあたりたいと思います。
忙しい中でも[2022年09月26日(Mon)]
昨今、新型コロナウイルス感染の蔓延がやまない中、医療関係者を始め どの業界も影響を受け、人材不足に悩まされています。
その状況とは 特に 関連はありませんが、我々も 様々な理由により 主力の支援員が複数名 退職され、人材不足に悩まされる状況となっています。
一方で、ありがたいことに 我々に任せていただける仕事は どんどん増えています。
結果、一人一人の負担が大きくなってきています。

ただ我々の仕事の本質は、従業員の就労支援であり、この忙しい中だからこそ、一人ひとりへの心のケアが大切になってきます。
支援員の業務量がどれだけ忙しくても、決して支援を蔑ろにすることのないよう頑張っていきたいと思います。
日々の作業が多忙な中で、どうしても仕事のスピード、正確性ばかりを重視してしまいがちにはなりますが、時折、従業員自ら「この作業をしてみたい」、といったような意欲的な姿勢も見られます。

そんな中で作業の都合ばかりを優先せず、できる限り従業員の意思を汲み取り、なおかつより早く習熟できるような支援が求められます。
この多忙な環境になり、改めて支援の難しさ、重要性を感じさせられました。
どんな環境においてもいつまでも初心を忘れずに支援ありきの仕事に励みたいと強く感じました。
施設外就労[2022年05月16日(Mon)]
この4月から 新しく 地域企業内で作業に取り組む 施設外就労へ行っていただいている従業員(利用者)が 数名おられます。
地域企業の方々に交じって仕事をするため 緊張感が高く、作業内容も比較的体力仕事が多く ハードな内容です。

その中のNさんは施設外就労先の企業様からも高い評価いただいています。
仲間からの信頼も厚く リーダーシップを発揮してくれます。
それは評価すべきことなのですが、加えて
「○○さんはまじめですが、周りが見えなくなることがあります」
「○○さんは よく動くけど勝手なことをします」
「○○さんはしんどそうです」
と、支援員顔負けの観察力で 他の従業員(利用者)の様子を 報告してくれます。
これもまた 評価すべきことですが、精神的負担になってしまうことが心配です。

障がいがある当事者同士のサポートが注目され 利用者から支援員になる方もおられる時代になりました。
けれども、Nさんのように責任感がある方にでも 安易に頼ってしまうことには注意が必要です。
Nさんのような方ほど 特にメンタルケアを怠らないよう注視し 注意ぶかく様子を見ておかないといけないと感じています。
Nさんの負担になることなく リーダーシップを発揮していただけるように、自分自身が Nさんの「支援員」であることを忘れず Nさんが 一層 意欲と責任感を持って勤めてゆくための支援に臨もうと思いました。
作業適正[2021年12月20日(Mon)]
先日、私が担当する工場で 請け負っている作業の納期が迫り、シール貼りの作業を 一部 自宅へ持って帰って 内職作業をする機会がありました。
自宅にて 子供が寝静まった後に 妻にも手伝ってもらい 二人で取り組みました。
私の妻は このような仕事の経験もなく 手先も器用な方ではないようで、けっこう苦戦していました。
一向に早くはならず、その上 確認作業も必要以上に慎重に行うので 私の数倍時間がかかる始末でした。
普段、テキパキと家事をこなす妻が 従業員(利用者)よりも シール張りに 手こずってしまって・・・

そんな妻の作業を見て、改めて 障害の有無は 仕事能力に比例しないと実感しました。
「障害があるから仕事ができない」
「障がい者は 健常者よりも仕事能力が劣る」
といったことは 決してなく、それぞれの適正によっては 健常者以上の能力を発揮することもあります。
障がい者の中でも 器用な方、不器用な方がいて 得手不得手があります。
それぞれの適性を見極めて、作業を提供することが大切であると感じました。

逆に言えば、障がい者の能力を活かすのも 能力を埋もれさせてしまうのも 支援者次第ということで、我々の仕事が どれほど重要な職業かということを改めて実感させられました。
今後も 今回の経験を肝に銘じて、的確に適性を見極めていくことを 心掛けたいと思いました。
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