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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
NPO法人京都フォーライフの公式ブログ
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10年たっても[2025年02月10日(Mon)]
Sさんは 以前 京都フォーライフで働いておられましたが、地域企業への就職により 退職されました。
結局 その企業では 適応できず、色々な経験をされた後 去年末に “京都フォーライフに戻って仕事がしたい” という希望があり 1月から 約10年ぶりに復職された方です。
人当たりがよく 色々な人とコミュニケーションを取りながら 楽しそうに働かれています。

地域企業での就労が困難な障がいがある方たちと 雇用契約に基づく就労支援に取り組む 「就労継続支援A型事業所」は 運営継続が難しく、廃業を余儀なくされるところや 他の支援サービス事業に転向される事業者が多くあります。
また、長く「就労継続支援A型事業」の運営を続けている事業所でも、社会情勢や 経済状況の変化に対応するために、作業内容や取引先が がらりと変わり、事業所の雰囲気や環境が 大きく変わってしまった事業所もあります。
そんな状況にあって、Sさんが 10年経っても “戻りたい” と 思ってくれたこと、そして Sさんを直ぐに迎え入れることが出来たことが とても嬉しく、また 誇らしく、そして安心いたしました。

従業員(利用者)の皆さんが、「ここで働きたい」・「ここに居場所がある」と思える職場づくり、
社会の動きには柔軟に対応してゆかなければなりませんが、『変えてはいけないもの』を 大切にして 守ってゆける職場づくり、
そして、何よりも 安心して働きやすい職場づくりを念頭に、今後もブラッシュアップをしながら支援をしていきたいと思いました。
本格的シーズン到来[2024年10月14日(Mon)]
私が担当している シーパック商事鰍ナの施設外就労チームは、秋に入り 繁忙期に突入となりました。
定時時間で終わられない事もしばしばある中、従業員(利用者)の皆さんは 自分たちの仕事を遂行する為に 愚痴も言わずに 協力を惜しまず 作業に取り組んでいただいております。
地域企業内での就労という事もあり、人一倍 責任感を持って取り組んでいただいている事に 日々感謝です。

忙しい中での一コマ、従業員(利用者)のAさん・・・
シーパック商事鰍ナの施設外就労に異動されてきて約1年、色々な作業を任される中で ほぼすべての作業を網羅して 生き生きと働かれています。
同僚には 隙あらばスマホゲームに没頭する ゲーマー気質なメンバーが多く、Aさんも 仲間に交じって 休憩中も楽しそうに ゲーム談議に花を咲かせている様子が窺えます。
私は その話題には疎く、何 言ってるのか 分からない・・・?
でも その微笑ましい姿を見て、今 働く環境に幸せを感じ取ってくれているのであれば、一年前の異動と その後の支援の方向性が間違っていなかったと実感できる瞬間でした。

この忙しく厳しいシーズンを乗り越えていく為に、チーム一同 元気いっぱい頑張っていきたい所存でございます。

夏も近づく南部市場[2024年06月10日(Mon)]
夏に近づくにつれて 暑さも増してきている今日この頃、
私が担当する南部市場内での施設外就労支援事業所では、商品の鮮度維持を目的にした冷蔵庫なみの室内温と 外気温との温度差にやられて 体調を崩されてる方も・・・
そんな過酷な作業場で働かれている 従業員(利用者)のIさん、
毎日、箱詰めされた たくさんの野菜や果物を運んだり、袋詰め、空いたラックの片付け等を中心に 作業に取り組んでもらっています。
持ち前のコミュニケーション力を生かし、皆さんと仲良く作業に励んでおられます。

そのIさんに 「原料置き場から ジャガイモを運んできてください」と 指示をしました。
「わかりました!」と 元気よく取りに行かれました。
しばらくして 時間が経っても戻って来る気配がないので様子を見に行くと、Iさんは 倉庫で ひきつった笑顔を浮かべたまま 困っておられました。
話を聞いてみると、「カタカナとか ローマ字とか 数字は分かるけど、ひらがなが分からない」 との返答がありました。
“ひらがなが 一番 分かるのと違うんかい!” と 驚きましたが、本人にとっては 至って深刻な問題だったようです。
Iさんには 「分からない時には 戻って来て 理由を伝えてくれればいいですよ」 と 伝えると、安心された様子でした。

従業員(利用者)個々の特性を どこまで把握できているのか?
誰かが把握出来ていても 他の支援員が同じように把握が出来ているのか?
従業員(利用者)の皆さんの 出来ること・出来ないこと,得意なこと・苦手なこと・・・
日々の支援の中で、支援員間の情報共有に向け、コミュニケーションの機会を持ち ケースワークに取り組んでいく事の重要性を再認識した出来事でした。

仕事初め[2024年01月22日(Mon)]
私が担当する 南部市場内での 施設外就労支援事業班では、協力事業所の事情で 例年にも増して 年末年始に 8日間と大変長い お正月休みを頂きました。
休みに入る前に気にしていたことが、従業員(利用者)の皆さんが
“これだけ長い休みをとって 年始はちゃんと 出勤してきてくれるのか?”
“正月ボケで 生活リズムが崩れて、 寝坊したり 体調を崩してしまうんじゃないか?”
と 気になる年末でした。

『仕事初め』の出勤・・・恐る恐る 作業場に入ると 全員いる!!
元気な声で 「明けましておめでとうございます!!」 と 挨拶をいただきました。
一人の欠席もなく、出勤されました。
後で 休暇中の話を聞くと、長すぎる休みに 「早く出勤したかった」「長くても 存分に楽しんだ」 と 反応は様々でした。

私自身もそうですが、ここまで長い休みをいただくと 休み明けが けっこう しんどかったのです。
きっと 従業員(利用者)の皆さんも それぞれに しんどかったとは思いますが、そんな様子も見せず、初日から テキパキと意欲的に働く姿に “素晴らしい!!” と 実感いたしました。
これから先も 従業員(利用者)の皆さんが もっともっと 「京都フォーライフで働きたい」と 思ってもらえるように 日々の研鑽を誓う 『仕事初め』でした。

地域企業で働くこと[2023年09月25日(Mon)]
9月に入り 繁忙期を迎えています。1年で一番忙しい 秋のシーズンです。
私が担当している「フォーライフ宇治」では、事業所内の作業ではなく支援員が 複数の従業員(利用者)に同行して 地域企業の中で作業に取り組む 「施設外就労 」をメインに取り組んでいます。
今夏から 新規に 「施設外就労」の機会をご提供いただいている地域企業が増えました。
いずれも 私達の活動を理解して頂き、快く 引き受けて下さっている企業様です。従業員(利用者)にとっても 実際に地域企業内で働ける事は 大きな励みです。
自信につながり 私達の想像を超えて成長させてもらえる環境に、日々感謝するばかりです。
9月から 施設外就労に行に行くことになったAさんも、最初は分からない事が多々あり 不安を感じる場面もあったとようです。
日々 担当支援員がコミュニケーションを図っていくことで 作業や職場環境にも慣れ 自信につながっているように見うけられます。

地域社会において、労働力が足りていない状況でも 障害者雇用が浸透していない現状を、地域企業の皆さまに 話をさせてもらう機会があります。
年々改正される最低賃金に見合う生産力を持ち合わせていない障がい者が多く、生産力以上に評価いただける魅力を身につけていただく支援や その魅力や 雇用していただくことのメリットを伝えてゆく力が 私達の課題だと 気づかされます。
障がいがある方たちが 地域企業で働くことが出来る選択肢を増やすこと、
地域の中で 安心して暮らせる環境を提供してゆくこと、
そのことの必要性を 一層深く考え 伝えてゆかなければと 考えています。
下心[2023年05月29日(Mon)]
ここ最近、私は 施設外就労先である 「南部総合市場」に出入りをする事が多くなっています。
私が 普段担当している 宇治市文化センターのCaféに、お客様として よく来店してくれる 従業員(利用者)Mさんが この市場で働いています。

そのMさん
「今週、Café行こうかな〜 最近 行ってないしな〜
自転車用のヘルメットも買うたし〜」
私が、 「今週は 私が ずっとCaféにいるから、いつでも来てや」 と 応えると
しばし 沈黙・・・

「やっぱり (法人の)事務所に行こかな〜 最近 行ってないし〜
今日・・・ K支援員さん 事務所に居る?・・・」
K支援員さんは Mさんが恋焦がれる 美人支援員さんです。
K支援員さんは 時々 Caféの手伝いに行かれますが、今日は 事務所勤務です。
「今日やったら K支援員さんは事務所やな」と 応えると、
「やっぱ、今日 事務所に行こ・・・」と 明後日の方向を見ながら ほくそ笑んでます。 

4月から 自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務になり、早速購入した おしゃれなヘルメットを被った勇姿を K支援員さんに見てもらいたい一心で、
「男は つらいよ」 の 寅さんさんばりに とぼけた探りを入れてくるMさん・・・
愛すべき 従業員(利用者)です。
Yさんのために[2023年01月23日(Mon)]
私が担当している 『For the life Café』 で働く 従業員(利用者) Yさんは、
とにかく 好奇心旺盛で 色々な仕事がしたい・・・
一方、やりたくない業務には 明らかに “やりたくない〜”が 顔に出てしまう・・・
うお茶目な方なのです。

最近のしたい事・・・
「レジ打ち」,「お客さんに配膳」・・・
笑顔を振りまいて 愛想よく対応できますか?
お世辞にも “接客向き” の風貌とは言えず、不愛想な 物言いで・・・
しかし、本人が 「してみたい」 という意思を尊重して、同僚や支援員,その他 身近な方がお客様としてCaféに来られた際には、お店の込み具合を見極めながら、あこがれの 「レジ打ち」&「配膳」に 取り組んでもらいます。
その間、“笑顔” どころか 緊張で表情がこわばってしまっています。
それでも やり遂げた後には 誇らしげに「出来た〜」と 厨房で喜んでガッツポーズ。

日々、厨房内での裏方作業が続き、“達成感” が持ちにくい環境です。
Yさんが やりがいを持って、仕事の手ごたえを実感できるように、
いろいろ見極めながら、支援してゆかなければ・・・
見極める力[2022年09月19日(Mon)]
宇治市文化センター内に『For the life Café』を開店させていただいてから 早3ヵ月が過ぎました。
宇治市文化センター内の『For the life Café』には 2名の従業員(利用者)に 勤務いただいています。

そのうちの一人、Sさんは 主に調理に取り組まれています。
マニュアルを確認しながら、持ち前の器用さを生かして頑張っておられます。
ロールケーキの切り分け等 包丁を使うような業務も 一度の説明で理解いただき、その後も 失敗をする事なく取り組んでいただいています。

“包丁は ちょっと・・・” と、
「包丁=危ないもの」 だという認識もあったのですが、安心して 任せることができる日々の様子を見ていると、従業員(利用者)の力を信じることの大切さを感じます。
能力や適性をしっかりと見極めながら、可能性を広げていくことが 支援員の使命であることを実感しました。

“ちょっと難しいかな・・・” と思っても すんなり出来ること、
“これくらいは出来るだろう・・・“ と思った作業ができないこと、
それぞれに 出来ること・出来ないことがあります。
得意なこと・苦手なこと, 向き・不向き, 従業員(利用者)の思いも尊重しながら 見極めていかなければなりません。
この「見極める力」は、従業員(利用者)との関係性と共に 養われるものだと思います。
また、「見極める力」を養ってゆかないと 関係性を深めることは不可能であるとも思います。
色々な適性を持った人達に その人にあった役割を担ってもらうように環境を整えていくことが 今後の私の目標だと考えています。
 
新支援員を迎えて[2022年05月09日(Mon)]
この春 3名の支援員が 京都フォーライフに入職されました。
1人目は3月に入社したTさん。
フォーライフに入った経緯を聞くと、今まで「障害児福祉サービス」の枠組みで働いてきた中で、その児童達が将来社会に出ていくにあたって どのような環境に身を置くのかを感じてみたいという意義を持って入社された方です。
当法人の「ブログを見て 大変興味を持った」との事でした。
彼は持ち前の “コミュニケーション力” を生かしながら、職員・従業員との距離の詰め方が巧みです。
京都では あまりなじみのない “栃木なまり”のしゃべり方が独特です。

2人目は4月に入社したNさん。
この方は5年前程に 作業の手伝にアルバイトで来ていただいた経験のある方です。
コーヒー事業を拡大していくにあたり、京都フォーライフで働いてもらえないか というきっかけから 入社された方です。
持ち前の気遣いを生かしながら、カフェを運営していくにあたり 奮闘している最中です。

3人目は5月に入社したOさん。
この方は 一昨年から 京都フォーライフで勤務しているI支援員の友人です。
仲良しのIさんにも敬語で話すほど 丁寧な言葉で、本当に25歳なのか? というくらい落ち着いている様子です。
その落ち着いた様子が 従業員(利用者)の皆さんに “安心感” を持っていただけます。
提供していけるのではないかというくらい誠実な方です。
前職が 「特別養護老人ホーム」職員だったことが 納得できるほど 誠実さが覗えます。

3人とも「福祉事業」への思い,人と関わりを大切にしながら 支援に勤められています。
誠実に勤められているとはいえ、「就労継続支援A型事業」は、利用者に対し 単に福祉サービスを提供というだけではなく 雇用契約に基づく 労使関係も踏まえての支援になります。
日々の支援に戸惑う事や 疑問を感じてしまうことは 少なからずあるかと思います。
先輩支援員として、新支援員が 支援業務に勤めやすい・意見を出しやすい・そして やりがいを持って働いていける 職場づくりを目指してゆかなければ と感じました。
私も今年で10年目、京都フォーライフで働けることが 心から “良かったぁ” と思えるように努めていきたい所存です。
施設外就労から[2021年12月13日(Mon)]
今年も 残り2週間と2日、
そんな 気忙しい中で、私が担当する工場内で勤務する 勤続5年目の従業員Jさんは “こだわり行動“が強く、自分が決めた習慣通りでなければ 納得できないという面があり、時として トラブルになりがちです。
それでも 彼は、誰よりも 他の人への感謝や思いやり等、自分に見返りを求めない素敵な方です。

彼は 予てから 地域企業への施設外就労を希望していました。
そして、今年の春から 施設外就労に欠員者や応援要請があった際に、地域企業に行くことが出来るようになっています。
この辺りから、彼の“こだわり行動“ は 周囲の状況に応じて 少しづつ軟化してきたように感じます。
本人の持ち前である 人柄の良さが 功を奏し 評価いただけていることに併せて、自分の設定したゴールが 自分の中で見通しが立ったことからの安堵だと思います。
周囲の要求に対しても 柔軟に対応できるところが増えてきたように 感じ取れます。

“無理だろうと“ 思っていたことでも 何かしらの糸口や援助があれば、持ち前のスキルで 輝ける場所を見出すことが出来ることを Jさんから教えられたような気がします。
従業員(利用者)の皆さんが、安心して働くことができ、なおかつ 自分のスキルアップの為に出来る選択肢を増やしていく。
そうした 私達支援員に課せられたタスクを、日々実践し 実現していかなければならないと感じました。

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