時代[2026年03月02日(Mon)]
過日、思いがけない再会がありました。
かつて 私が勤めていた施設で、大変お世話になった古紙回収事業社の社長と、偶然お会いする機会に恵まれたのです。
当時 その会社では、さまざまな事情を抱え 働きづらさのある方々を積極的に雇い入れ、「社員寮」というかたちで生活の場まで整えられていました。
縁あって、私が担当していた重度の知的障がいがある方たちにも 就労の機会を提供してくださり、古紙の分別や空き缶の仕分けといった 分かりやすく達成感の得られる作業に、皆さんは驚くほど意欲的に取り組まれていました。
作業が進むたびに表情が明るくなり 「自分の仕事」として誇らしげに手を動かす姿は、今も鮮明に心に残っています。
社長はいつも穏やかな笑顔で そんな様子を静かに見守りながら、「いつも ありがとネ」と声を掛けてくださいました。
その一言には、支援する側・される側といった線引きを超えた 確かな敬意が込められていたように思います。
私が今の事業を立ち上げ 独立してからは自然と疎遠になり、気がつけば15年ぶりの再会でした。
懐かしさに目を細めながら 再会を喜んでくださった社長は 少し間を置いて、現在の状況を語ってくださいました。
「社会全体でペーパーレス化が進んでね。新聞も雑誌も書籍も減って、扱う古紙の量がだいぶ 少なくなった。
あんたに来てもらっていた頃は 80人以上の人に働いてもらってたけど、定年を迎えた人から順番に辞めてもらって、今は20人ほどで 充分足りてるねん・・・」
その言葉には、時代の流れを受け止めながらも、抗いようのない寂しさが滲んでいました。
かつて連携していた施設との付き合いも、今はもうないそうです。
時代が進めば、産業は姿を変え、職業は静かに消えていきます。
それと同時に、そこで働いていた「働きづらさを抱える方たち」の仕事も失われ、また別の場所で、新たな「働きづらさ」が生まれていきます。
かつてはごく当たり前に働き、自分の役割を持ち、家族を支えていた“普通の人”が、時代のうねりの中で職場を失い、いつしか「支援の対象」と呼ばれる側になる。
その境界線は、想像以上に脆く、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、どんな時代であっても――
自分の仕事を持ち、「自信」と「誇り」を胸に 働き続けることができる場を守り続けること、
そして、誰もが「特別」ではなく、「普通」に働き、生きていくことを支え続けること。
15年ぶりの再会は、懐かしさと同時に、私自身の原点を静かに呼び覚ましてくれました。
この仕事に携わる意味、この道を選び続ける理由を、改めて深く、実感したひとときでした。
かつて 私が勤めていた施設で、大変お世話になった古紙回収事業社の社長と、偶然お会いする機会に恵まれたのです。
当時 その会社では、さまざまな事情を抱え 働きづらさのある方々を積極的に雇い入れ、「社員寮」というかたちで生活の場まで整えられていました。
縁あって、私が担当していた重度の知的障がいがある方たちにも 就労の機会を提供してくださり、古紙の分別や空き缶の仕分けといった 分かりやすく達成感の得られる作業に、皆さんは驚くほど意欲的に取り組まれていました。
作業が進むたびに表情が明るくなり 「自分の仕事」として誇らしげに手を動かす姿は、今も鮮明に心に残っています。
社長はいつも穏やかな笑顔で そんな様子を静かに見守りながら、「いつも ありがとネ」と声を掛けてくださいました。
その一言には、支援する側・される側といった線引きを超えた 確かな敬意が込められていたように思います。
私が今の事業を立ち上げ 独立してからは自然と疎遠になり、気がつけば15年ぶりの再会でした。
懐かしさに目を細めながら 再会を喜んでくださった社長は 少し間を置いて、現在の状況を語ってくださいました。
「社会全体でペーパーレス化が進んでね。新聞も雑誌も書籍も減って、扱う古紙の量がだいぶ 少なくなった。
あんたに来てもらっていた頃は 80人以上の人に働いてもらってたけど、定年を迎えた人から順番に辞めてもらって、今は20人ほどで 充分足りてるねん・・・」
その言葉には、時代の流れを受け止めながらも、抗いようのない寂しさが滲んでいました。
かつて連携していた施設との付き合いも、今はもうないそうです。
時代が進めば、産業は姿を変え、職業は静かに消えていきます。
それと同時に、そこで働いていた「働きづらさを抱える方たち」の仕事も失われ、また別の場所で、新たな「働きづらさ」が生まれていきます。
かつてはごく当たり前に働き、自分の役割を持ち、家族を支えていた“普通の人”が、時代のうねりの中で職場を失い、いつしか「支援の対象」と呼ばれる側になる。
その境界線は、想像以上に脆く、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、どんな時代であっても――
自分の仕事を持ち、「自信」と「誇り」を胸に 働き続けることができる場を守り続けること、
そして、誰もが「特別」ではなく、「普通」に働き、生きていくことを支え続けること。
15年ぶりの再会は、懐かしさと同時に、私自身の原点を静かに呼び覚ましてくれました。
この仕事に携わる意味、この道を選び続ける理由を、改めて深く、実感したひとときでした。



