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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
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伝えること[2025年10月06日(Mon)]
支援員間で 不定期に開催される ケース検討会の資料が 支援員間の連絡ツール上に掲載されました。
今回、検討される従業員(利用者)Sさんの課題は、
「返事、挨拶しない」「謝罪や感謝の言葉を言わない」

Sさんは、基本的には 明るく元気で 仕事にも意欲的な方です。
少し吃音はありますが、社交的で ちょっとお調子者・・・
だから、「返事、挨拶が出来ない」「謝罪や感謝を言えない」のではなく、
「返事、挨拶しない」「謝罪や感謝の言葉を言わない」のです。
理由は どうやら、それが 「カッコいい!」と 思い込んでいるらしい・・・

思えば、
雨の中を 傘もささずに歩く方,
品のないジャケット,ど派手なズボンで 出勤してくる方,
自転車で 意味のない蛇行運転をする方,
何れも それが 「カッコいい!」と 信じている従業員(利用者)たち・・・
“昭和のツッパリ” かっ?!
自分のバカぶりをひけらかしなさんなっ!!

そんなふうに呆れて、フッと ふりかえると、
“昭和のツッパリ”・・・まさに 自身の少年時代、
自分も 同じようなことをしていたことを思い出し、身がよじれるほどの羞恥と後悔に さいなまれました。

そんな自分が、考えを改めるに至れたのは、
きっと、「返事、挨拶しない」こと、「謝罪や感謝の言葉を言わない」こと、その他 諸々愚行の数々を、「恥ずかしいこと」「カッコ悪いこと」と 教えてくれた人たち,知らしめてくれた人たちがいたからだと思います。

彼らが信じている「カッコいい!」が、実は とても「カッコ悪い」、そして 周囲の方々に不快な思いをさせることを 丹念に伝え続けなければならない。
私たち支援員の仕事とは、 “できていないことを責めること”ではなく、“本当に大切なことを 伝え続けること”、
「伝える」という営みの中にこそ、支援の本質がある、
そんなことを 再確認いたしました。
この記事のURL
https://blog.canpan.info/f-life/archive/615
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